「ビブリア古書堂の事件手帖」:ライト級で食い足りない #ビブリア古書堂の事件手帖
映画『ビブリア古書堂の事件手帖』は、ライト級のミステリー。やや食い足りません。人は死にませんし(ケガはします)、宝石は盗まれませんし、誘拐事件も起きません。TVドラマ風だねえと思っていたら、もうTVドラマ化されていたんですってね。
この映画の主人公・栞子役は黒木華。またあんたかい!ってぐらい、この秋は出まくってますね。でも、どの作品もそれぞれ違う役作りに成功しているのが凄いところ。ついでに言えば、TV『獣になれない私たち』での、一番異質な彼女が一番見事な演技だと思っております。あのぶっこわれた嫌ったらしい感じはスゴイ! ただ本作の栞子さんも、「本オタク」っぷりが板についていて、素晴らしいです。
野村周平は頭悪そうな感じ(失礼)が、役に似合ってます。 過去パートに出て来る夏帆さんは小生のごひいきなのですが、食堂のおねえちゃん役が、ビジュアル的に似合ってました。今年は本作といい『伊藤くんA to E』といい『友罪』といい、柄に合った堅実な芝居で実績を積み上げた印象です。 ただ、この過去パートって1964年頃の話のはずなのに、美術や衣装などを見てると、感覚的にはもう5~10年ほど前(昭和20年代後半)って感じに見えるんですけどね。
そして成田凌、かっこいいですね。今回の役は、同時期公開の『スマホを落としただけなのに』と相通じるものがあります。○○とか××とか・・・。彼には今後、特殊俳優の道を進んでもらいたいと期待しております。いやマジで。
ツッコミ所も色々あるんですけど、まあそういう作品なんでしょう。ライト級ですし。
さほどたっぷりとは拝めないけれど、鎌倉の町の景色や建物がこの作品のムードに合っておりました。
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コメント
> そして成田凌、かっこいいですね。
あっ、あの帽子男。そう言えば、「スマホ~」でも帽子じゃないけど被ってたなあ。
投稿: ふじき78 | 2018年11月22日 (木) 00時46分
はい、かぶってました。
ぜひ「かぶりもの俳優」に向けて精進してもらいたいと思います。
投稿: 大江戸時夫 | 2018年11月22日 (木) 13時05分