「砕かれたハリルホジッチ・プラン」:ハリルのロシア大会を観たかった! #ハリルホジッチ #サッカー日本代表
しばらく前、今年の5月に緊急出版された本ですが、星海社親書『砕かれたハリルホジッチ・プラン 日本サッカーにビジョンはあるか?』(五百蔵容)を読みました。
もともとは今夏のW杯における日本戦を読み解くための副読本として出版を予定していたのだそうですが、4月27日の突然のハリルホジッチ解任を受けて、急遽構成を改めて、書き換えたそうです。
本書は極めて冷静に、理論的に、深い洞察力で、ハリルホジッチ監督の就任の経緯からその思想、日本サッカーを本気で良くしようとした思い、戦略家としての実績などを例証し、分析していきます。中でも戦術の分析・解説には、かなりの紙幅を費やしています。 通して読んでみると、ロシア大会に向けて、想定通りの順調な歩みを進めていたことが分かりますし、その3年間の結実として大きな実りを得るはずだったロシア大会に彼がいなかったことが残念でなりません。
かえすがえすも「コミュニケーションの問題」という訳の分からない理由で彼が解任されたことが悔しくてたまりませんし、ロシア大会が「結果オーライ」になっちゃってることが残念です。もしかしたら、その先まで行けたかもしれないのに・・・と思わざるを得ない本なのです。
元日本サッカー協会技術委委員長の霜田正浩氏の証言及びハリルホジッチの遺した話が巻末にあるのですが、それを読むと、いかにハリルホジッチが真剣で、的確で、日本にとって必要な監督だったかが、よくわかります。 まったく(日本サッカー協会会長の)田嶋と(監督をサポートすべき技術委員長だった)西野は、なんてことをしてくれたんだー!!
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