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2018年11月15日 (木)

「名高大岡越前裁」@国立劇場  #名高大岡越前裁

 

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国立劇場で、歌舞伎『名高大岡越前裁(なもたかしおおおかさばき)』を観劇。河竹黙阿弥作の通し狂言です。この形で上演されるのは、何十年ぶりという珍しい作品です。

 

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ま、観てみるとなぜ長年上演されなかったかがわかるような気もします。だって、地味なんだもーん。そしてテンポ悪いんだもーん。一つ一つの場面がゆっくりじっくりなんです。まあ、さっさとやっちゃえば1時間もあれば十分語れる話なんですけど、それを休憩込み4時間10分もかけるわけですからね。その中で動きが少なくて、ほぼ言葉に頼った展開なので、しかも登場人物がほとんど男で、華やかさにも欠けるもので、けっこう睡魔が襲って来ました。

 

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加えて、主演(大岡越前役)の中村梅玉に「華」が無くて、地味なんです。ヒーロー大岡のスカッとした感じが出ないのです。共演の市川右團次、坂東彌十郎も地味ですしねえ。 唯一、右團次の息子(8歳)の右近が父と同じ役で国立劇場デビューというのが、モニュメンタルな興味をひきました。

それにしても、そもそも勘に頼っただけなのに、結果オーライの結末。いいのか?  人殺しの顔をしてるから偽者と確信したって…、「大岡裁き」の陰に冤罪続出だったんじゃないのか??

 

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