「スマホを落としただけなのに」:現代のリアルな恐怖 #スマホを落としただけなのに
映画『スマホを落としただけなのに』は、いかにも現代を反映させた作品。ってことは20年ぐらいたつと、「ああ、こんな時代だったよね。そうそう、この頃のスマホって・・・」ってなりそうな作品でもあります。 まあ、リアルに自分に置き換えられるだけにコワイといえばコワイ話でして、「ガラケー落としただけなのに」だったら、ここまで大変な目には遭わないって事も言えたりします。
あまり前面に押し出してはいませんが、中田秀夫監督作品なんですよね。ただ、今年『終わった人』を手掛けた後遺症か、やけにほんわかしてたり、微妙にコミカルだったりする場面が多いんですよねー。その分緊迫感が薄れてしまうと言いましょうか、ま少なくとも『リング』のような緊張感はありません。あ、でも『リング』へのオマージュ、ちゃんとあるんですよ=長い黒髪(それともこれは、中田秀夫のオブセッションなのでしょうか)。そして、多少はホラー的な要素も存在します。意図的にそっちに寄らないようにしてた感じですけどね。 あ、それとこの「♪にげられな~い」っていうテーマ曲って、『リング』の「♪Oooh, きっと来る」と同じ匂いがありますよね。
北川景子、キレイですよね。この主人公に合ってます。田中圭は、なんでこんなに人気出ちゃったのか不思議です(『おっさんずラブ』を見ていなかっただけに)。こんなネガティブでダウナーな空気を発散しながら、ガッキーや北川さんの恋人役が続くとは、なんか「身分違い」な感じがしてなりません。
(以降少々ネタバレあり) でも一番目を引いたのは、成田凌の演技。ジェントル成田とクレイジー成田の両面を大きな振れ幅で演じ、いやー、面白かった。途中までは演技賞ものだったのですが、終盤に至って、さすがにトゥー・マッチになってしまいました。残念。
観終わって、スマホだけは落とすものかと決意してしまいました。いや、実はこの夏落としちゃったんですけどね。その時は電車の網棚(今は「網」はないけれど、まだ網棚って言いますよね)にカバンから滑り落ちたようで、鉄道会社に保管してもらってセーフでした。何も起きなくて(たぶん)、良かったー。
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コメント
> 「ガラケー落としただけなのに」だったら、ここまで大変な目には遭わないって事も言えたりします。
家電なんてそもそも落とせないし(必死にガラケーを養護)。
投稿: ふじき78 | 2018年11月18日 (日) 01時52分
ふじき78さん、どーも。
このほか「体重落としただけなのに」とか「試験を落としただけなのに」とか「評判落としただけなのに」もよろしく!
投稿: 大江戸時夫 | 2018年11月18日 (日) 09時13分