「パッドマン 5億人の女性を救った男」:驚きの実話 #パッドマン
映画『パッドマン 5億人の女性を救った男』は、なんともユニークな生理用品開発の実話(をもとにした)映画。いくらインドとはいえ、20世紀末~21世紀初めあたりで、こんな状況だったんですねえ。作品中に「今は2001年」という台詞が出て来て、改めて驚いちゃいました。まあ日本でも1961年にアンネ株式会社が発売してからだっていうんで、40年かそこらの差に過ぎないわけですけどね。
映画化に当たってはいろいろ脚色してるんでしょうけれど、この主人公空気読めな過ぎというか、あまりにもエキセントリックで、ちょっとどうかと思います。確かに妻や首位の人々が困惑し、呆れ、絶望して見放すのもわかります。まあ、発明家というのはそもそもエキセントリックと言われれば、そうなのかも知れませんけど。もうちょっと、ちゃんと説明するとか、やりようがあるじゃあないかと思っちゃいます。
(以降少々ネタバレあり) クライマックスの国連での演説場面は、特にその終盤において感動的なものですが、これまであんなに(インドの言葉においてさえ)口下手で説明不足だった男が、なぜいきなり雄弁になっちゃったの?(しかも片言の英語で)って感じではあります。一応フォローの台詞(「君が乗り移って話した」的な事を言っておりました)はあったものの、ちょっと都合いいなあと感じてしまいました。
(以降ネタバレあり) そしてラストは、ハッピーでありほろ苦くもあり・・・。ビジネスパートナーの美人さん(“妖精”)がいい人過ぎて、辛かったですね。 一方でこの奥さん、ちょっと調子良すぎないかー?(一応逡巡していたようでしたが) でもまあ、まだまだ保守的なインド社会では、今現在このような場合にはこういう結末が好まれる、支持されるってことの貴重なサンプルなのかも知れませんね。
全体的にはボリウッド娯楽映画として、ちゃんと楽しめるものになっておりました。
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コメント
こんにちは。
私も「この奥さん、ちょっと調子良すぎないかー?」と感じたクチでした。
でも、一瞬の心の通い路はあったにしても、何も無かった方がきっと良かったのでしょう、ラクシュミとパーリーの間には。
投稿: ここなつ | 2018年12月17日 (月) 14時27分
ここなつさん、立て続けにコメントどうも。
うーん、でも実話抜きにしたらラクシュミとパーリーに何かあった方が(たとえ一夜だけでも)、観客の精神衛生上はよろしいのではないでしょうか? 人それぞれですかね?
それはそうと、今「楽趣味」と誤変換されて笑いました。結構なご趣味ですね。
投稿: 大江戸時夫 | 2018年12月17日 (月) 21時53分
奥さんがもっと極悪でクズだったら、自分達や身近な人はナプキンを使いたい放題に使って、それ以外の人には国中から特許料代わりに礼金みたいな物を徴収する。大儲けできるぜ。
・・・・・・・落趣味・・・から・・・楽趣味・・・へと。
投稿: ふじき78 | 2018年12月23日 (日) 11時50分