« ケムール人のTシャツ!   #ケムール人 | トップページ | ボヘミアン・ラプソディ」応援上映:もっと盛り上がりたい!   #ボヘミアン・ラプソディ  #応援上映 »

2018年12月 6日 (木)

「鈴木家の嘘」:巷の評価は高そうですが・・・   #鈴木家の嘘

364891_005
映画『鈴木家の嘘』はえらく評判が良いようですが、大江戸はダメでした。どうにもこうにも愁嘆場が多いですし、その愁嘆場一つ一つのカットが長過ぎてしんどいです。そもそもこの題材で2時間13分というのは、長過ぎですよね。30分つまんで、ちゃっちゃかテンポ良くやってほしい感じです。

364891_004長編映画としては監督デビューとなる野尻克己さんが脚本も手掛けた本作、やはり大江戸がいつも言っている「脚本書いた人が監督もすると、どうしても切れなくてそのまんま撮るから、作品が冗長になる」という法則の通りとなりました。また、笑いに関しても今一つなんです。オフビートなくすぐりはいいんですけど、使い古されたようなクリシェも多く、切れ味が悪いというか、タイミングを外しているというか・・・。

364891_008

原日出子さんが好演。しかしながら、一人座って号泣する場面はやり過ぎ、長過ぎではないかなあ。 岸部一徳さんは、変わらずいつもの岸部さん。 そして、『菊とギロチン』では女相撲、本作では新体操をそれ相応以上のレベルできっちり見せている「体技の女優」=木竜麻生。ただ、この人の長ーいワンカット愁嘆場も(大江戸的には)しんどかったですねー。

364891_002

大江戸は体質的に「湿っぽい」映画、ウェットな家族ものが好きではないので、厳しくなるのかもしれませんが、登場人物たちの「泣き」場面が多い映画は、ろくなもんじゃないと思いますよ。

ラストも、「再生」を感じさせるものなんでしょうけれど、なんだか拍子抜けしたような終わり方でもあるのでした。

|

« ケムール人のTシャツ!   #ケムール人 | トップページ | ボヘミアン・ラプソディ」応援上映:もっと盛り上がりたい!   #ボヘミアン・ラプソディ  #応援上映 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「鈴木家の嘘」:巷の評価は高そうですが・・・   #鈴木家の嘘:

» 『鈴木家の嘘』 重苦しい出来事を笑いに包んで [映画批評的妄想覚え書き/日々是口実]
 『まほろ駅前』シリーズや『舟を編む』などの助監督だった野尻克己の監督デビュー作。  脚本も野尻監督のオリジナル。  引きこもりの息子・浩一(加瀬亮)が首を吊って自死し、それを発見した母親(原日出子)も後追い自殺を図る。妹・富美(木竜麻生)がふたりを発見し、母親だけは命を救われることに……。  こんな鈴木家において嘘が必要だったのは、母親のことを守るため。母親は意識を取り戻...... [続きを読む]

受信: 2018年12月 7日 (金) 18時40分

» 鈴木家の嘘 [象のロケット]
引き籠りだった鈴木家の長男・浩一が、自らこの世を去った。 ショックのあまり記憶を失った母のため、残された父と長女・富美は、一世一代の嘘をつく。 浩一は引き籠りから立ち直り、外国へ行っているのだと…。 ヒューマンドラマ。 ≪拝啓 母さん、お元気ですか? 僕はいま、アルゼンチンに来ています。≫... [続きを読む]

受信: 2018年12月 8日 (土) 23時05分

« ケムール人のTシャツ!   #ケムール人 | トップページ | ボヘミアン・ラプソディ」応援上映:もっと盛り上がりたい!   #ボヘミアン・ラプソディ  #応援上映 »