「ハード・コア」:何が(どこが)ハード・コア? #ハードコア
映画『ハード・コア』は、まあ原作のタイトルが「ハード・コア」なんですけど、そうは言っても最後までなんで「ハード・コア」なんだか、どこが「ハード・コア」なんだかわからない作品でした。
小生は概して山下敦弘が好きなんですけど、この人時々失敗しちゃうんですよねー。残念ながら本作も・・・
作品に流れるゆる~い空気とか、主人公たちのダメダメぶりとか、悪いやつも出て来るところとかは、いかにも山下敦弘なんですけど、それだけじゃあ魔法は起きませんねー。 そこにもっと葛藤とかコンプレックスとか愛とかが際立っていかないとねー。山下の望んだ原作だそうですが、うーん、彼の個性と原作とがマッチしてなかったんじゃあないのかしらん?
そもそもが、何が言いたかったんだー?ってな物語で、かなり破綻しています。ロボオって何かという事を自問していくと、それはそれで結構哲学的な答えを導き出せそうな気もするのですが(ロボオ=神と考えても、ちょっとおもしろい考察ができそうです)、ま、娯楽映画としては失敗してるんじゃないでしょうかねえ。終映後の客席の微妙な雰囲気が、それを示しておりました。
いつも通りの山田孝之も荒川良々も、いつもとはだいぶ違って悪い奴な佐藤健も、役柄にハマってます。 ただ作品は、ヘンテコな「完」からその後のエピローグに代表されるように、狙ってる割にうまく行かなかったのでは?と思えてなりませんでした。
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コメント
こんにちは。
こちらの作品はイマイチだったようですね。
私は、とても面白かったのです。結構めちゃくちゃでゆるゆるな展開が好きでした。コミックの実写化ということですが、俳優たちも結構楽しんでだらだらと演じていたような、でも肝心な所はきちんと締めた演技をしていたというか、そんな風に思えました。
投稿: ここなつ | 2018年12月11日 (火) 12時40分
ここなつさん、コメントありがとうございます。
うーん、小生も山下さんのゆるゆるだらだら感は好きなのですが、この作品はちょっとハマり損ねました。
まあ常に、「映画の評価は人それぞれ。ある人にとって最高の作品が、ある人にとっては最低の作品になることもある」と思っている大江戸の書くことゆえ、ご寛容いただければ幸いです。
投稿: 大江戸時夫 | 2018年12月11日 (火) 13時44分