「この道」:佐々部清の神山征二郎化 #この道 #1ヶ月フリーパスポート
『この道』は、「童謡誕生100年」を記念した映画なのだそうです。童謡誕生100年って言われてもねえ。「はあ、そうですか。」としか答えようもありません。
まったく観る気はなかったんですけど、TOHOシネマズの1ヶ月フリーパスポートで、休日だったもんで都心の劇場は混んでいるからとの思いで府中まで京王線で観に行ったのですが、調布から乗り換えなきゃいけないのにそうしなかったら支線で違う方に行ってしまい、慌てて調布まで戻ったのですが、ちょうど来ていた発車間際の電車に乗り換えたら、また同じ方に行っちゃうやつで、再び無駄な往復をしたという最低のすったもんだを繰り広げて、結局時間が合う作品がこれしか無かったのでした。←超長いセンテンス
それでも、そういう時って「神の思し召し」みたいな奇跡で、「観て良かったー!」ってな傑作に遭遇する場合もあるかと思って期待したのですが、・・・世の中そんなに甘くはありませんでした。ま、つまらなかった(もしくは「自分には合わなかった」)のですね。
「こんなにだらしなくってダメダメな人だったの?」って感じの北原白秋(大森南朋)と、途中から絡む山田耕筰(AKIRA)との実話ベースの物語ですけど、偉人伝でもなければアンチヒーロー伝でもなく、中途半端で魅力がないんですよねー。ぬるくて。まあ、白秋があんなしょーもない人だとわかったのは収穫でしたが・・・。
それにしても山田耕筰70歳代をAKIRAが特殊メイクで演じてるんですけど(本人が自分で演じたがったようですが)、別の人に演じさせた方が良かっただろうなあと思わずにはいられませんでした。
そして、笹部清監督の「神山征二郎化」も思わずにはいられませんでした。
キャストでほぼ唯一良かった松本若菜ですが、序盤で机の上に島崎藤村の『若菜集』が置いてありましたね(アップにもなっていた)。まさか、そこからのキャスティングですかい?
それはそうと、TOHOシネマズの1ヶ月フリーパスポートって、今年の12月31日までの発行分で終了しちゃうんだそうです。うーん、ここのところ毎年ゲットしていただけに残念過ぎます! あと1回だけかあ。有料でもいいから、ああいうフリーパス的なものが欲しいと思う大江戸です。でもその際は、ネット予約ができるよぅにしてね。
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