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2019年1月 6日 (日)

「世界一と言われた映画館」:経営者の愛と情熱   #世界一と言われた映画館 #グリーン・ハウス

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映画『世界一と言われた映画館』は、かつて山形県酒田市にあったグリーン・ハウスという映画館の思い出をめぐるドキュメンタリー。東京では有楽町スバル座のみで、1日2回×2週間の限定公開です。67分と短いので、前売券も1,000円でした。

 

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開巻いきなり、この映画館が酒田大火で焼失した(火元だった)時の映像です。グリーン・ハウスが持つネガティヴ面をまず出しておいて、この映画館の(地元における)微妙な位置づけを想像させるわけです。その後は関係者へのインタビューで、徐々にグリーン・ハウスの全体像を浮かび上がらせていくのですが、残念なことに映像素材(写真と動画)があまり多くは残っていないようで、その物足りなさは否めません。

 

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そこらは『キネマ旬報』(1月下旬号)の佐藤広一監督と片桐はいりの対談を読むとわかるのですが、ほとんど素材が残っていないため、地元の新聞を使って一般から募集した素材をほとんど全部使ってようやくここまでになったようです。だから、一人のインタビュー時間がちょっと長めで、見てるうちにちょっと飽きちゃうことも否めません。

 


でも最終的には、人々のグリーン・ハウスへの愛や誇りなどの良き思い出が浮かび上がるので、故・大杉漣さんのナレーションともども、ほんのり良い気分にさせてくれます。その源は、経営者(佐藤久一さん)が映画館に注いだ愛と情熱です! 

 

映画館は文化です。映画館バンザイ! 自宅のテレビで見たのでは、思い出もへったくれもありませんもんね(ましてやスマホでは!)。

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