「マスカレード・ホテル」:娯楽映画のお手本 #マスカレード・ホテル #木村拓哉 #長澤まさみ
映画『マスカレード・ホテル』、フジテレビ映画だし、鈴木雅之監督だし、木村拓哉と長澤まさみだし、まあ、そんなに期待はしていなかったのです。ところがどっこい、いやー、とっても面白かったのです。
確かに映像のルックはフジテレビ映画ですし、コメディと言っていい場面も多くて、作りとしては緩いのです。でも、そういう緩さも魅力の一部になるほど、(これは東野圭吾原作のせいか、それとも脚本のせいか、たぶん両方なのでしょう)話がよく出来ていて、面白いのです。後から考えるとちょっとヘンな所、気になると所はあるのですが、観てる間は快調なテンポのおかげで気にならず、2時間13分ダレることなく楽しませてもらいました。しっかり入場料分は楽しませてくれる映画です(とは言え、TOHOシネマズの1か月無料パスポートで観たのですけどね。てへっ)。
主役二人(木村、長澤)の「水と油」コンビの造形が良くって、その対立がドラマをどんどん転がして行きます。そして、豪華な脇役陣がそこに絡んで、さまざまなエピソードの面白さで、飽きさせずに引っ張ります。特にホテルの取材は随分したんだろうなあと感心しましたし、お仕事映画としても上出来です。終盤には(お定まりではありますが)ちょっと感動すらさせてくれて、・・・よく出来てますよねえ。娯楽映画としては、ほとんど文句のつけようがないぐらいです。
(以降ややネタバレあり) クライマックスの「意外な犯人」に関しては、ちょっとびっくりしました。「最近、あの東宝映画に出てたあの人がまた出てるー。こんなことしてるー。」って感じでした。 さらには前田敦子・勝地涼ご夫妻に関しては、史上最大級の内輪ネタになっておりまして、笑っちゃいます。
その後の何度も訪れるラストっぽいシーンも、それぞれに良いのです。そして、やけに爽やかなのです。うーん、満足感と爽やかさがたっぷりで劇場から出られるなんて、良いではありませんか。やっぱり、娯楽映画のお手本みたいな作品なのでした。
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コメント
こんにちは。トラックバックをありがとうございました。
確かに、「お仕事映画」としても良かったです。新田と山岸のそれぞれの仕事に対する矜持がとても輝いていました。面白い作品でした。
投稿: ここなつ | 2019年1月24日 (木) 12時51分
ここなつさん、
でしょー。 お仕事映画好きとしては、たまらんです。
だんだん互いを認めあっていくあたり、お定まりの進行ではありますが、それこそが娯楽映画の財産ってもんです。
投稿: 大江戸時夫 | 2019年1月24日 (木) 13時36分
お仕事映画、、、、じゃあ、波瑠と西島秀俊のいる遊園地でもたびたび爆弾騒ぎが起きているようなのでキムタク刑事に捜査に来てもらいたい。今度は客の前で走ってはいけない「マスカレード遊園地」だ。
投稿: ふじき78 | 2019年2月13日 (水) 00時27分
ふじきさん、
じゃあ続編として、北大路欣也の会社の隠ぺい問題にメスを入れてもらいましょう。社員を装った潜入捜査で。『マスカレード株式会社』ですね。
投稿: 大江戸時夫 | 2019年2月13日 (水) 13時12分