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2019年1月27日 (日)

「サスペリア」:トラウマ的前衛芸術   #サスペリア #ルカ・グァダニーノ

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映画『サスペリア』は、ダリオ・アルジェントのオリジナルを41年ぶりに再映画化した作品。しかも監督が『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノという畑違い。いったいどうなるのかと思ったら、大変なことになっていました。えっ?これが『サスペリア』なの?!ってぐらいにテイストが異なります。しかも延々2時間32分もあるし。なんと、壮大な前衛的アート・フィルムになっているのでありました。かっ飛んでます。

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これは評価が分かれますよねー。前作のファンや一般のホラー・ファンには評判悪いでしょうし、一方気に入った人にとってはカルト的に偏愛したい作品になるのだろうと思います。

で、大江戸はどうなのかというと、うーん、そのアート性は悪くないし、現代舞踏の場面などは実に見事なクォリティだと思います。でもそんなに好きではないですね(まあ、オリジナルの『サスペリア』も特に好きではないんですけど)。

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色彩は地味に冷え冷えとしております。緑やら赤やらで極彩色だったアルジェント版とは真逆ですね。 そして終幕までは抑制を効かせたホラー描写と、不安を煽る予告的な短いショッキング映像のみで、最後にそれを爆発させる展開です。でも、いわゆる「怖い映画」ではありません。神経を攻撃してくる悪夢的で難解な作品です。これ、十代のうちに観たりしたら、トラウマ確実ですよねー。

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アルジェント版の主演女優ジェシカ・ハーパーが、おばあちゃん(現在69歳)になって出演しておりました。人間は年を取るんですねえ。

そして、クロエ・グレース・モレッツが出ていたことをエンドクレジットで知って、びっくり。でもあの役、クロエに見えなかったなあ。

タイトルロゴやエンドクレジットの文字やデザインがロシア構成主義みたいで、これまた前作とはあまりにかけ離れていて、しかも今作ともマッチしていないような気もして、なかなか興味深いものがありました。

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コメント

> 延々2時間32分もあるし。なんと、壮大な前衛的アート・フィルムになっているのでありました。

せめて女の子は弱弱しい子を選んで欲しかったです。

投稿: ふじき78 | 2019年2月26日 (火) 23時37分

ふじきさん、
ですよねー。最初の方にちょっとだけ出て来たクロエ・グレース・モレッツにやって欲しかったです。あるいは、エル・ファニングあたりでも良いと思います。
いずれにせよ、ダコタ・ジョンソンではタフに乗り切っちゃいそうでねえ・・・。

投稿: 大江戸時夫 | 2019年2月27日 (水) 22時21分

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