「サムライマラソン」:15里は無理 #サムライマラソン #竹中直人
映画『サムライマラソン』は、バーナード・ローズ監督作品で、企画・製作にジェレミー・トーマスも入っておりますが、日本映画という扱い。なので「原題」はありませんが、タイトルに出て来るのは“SAMURAI MARATHON 1855”という文字だったので、これが国際タイトルなのでありましょう。実際に1855(安政2)年に行われたという「安政遠足(とおあし)」を題材にしたフィクションです。
この遠足、実際には7里(28㎞程度)ぐらいだったそうですが、映画の中では15里(60㎞)ってことになっています。そりゃ無理ですよー! 日頃特段走るトレーニングをしていない人たちが、わらじや草履で、きものと袴で走るんですから。快適なシューズなんてないんですから。おまけに、腰に大小差してるし。いくら昔の人は健脚だとしても、これでナンバ走りでは、7里だって難しいと思いますよ。その上、多くは山道だし。なんで15里なんてことにしちゃったんでしょう??
しかもこの人たち、ゴールしても全然汗かいてないんですよ。そういう描写の至らなさに、冷めちゃいますねえ。
タイトルといい設定といいコメディーみたいなのに、結構悲惨で変な話だったりします。この作品、東京2020オリンピック/パラリンピックの公式プログラムなのだそうですが、その役割果たせてるんでしょうかねえ?
本編が終わったところで、エンドタイトルロールの前に、金栗四三、円谷幸吉、君原健二など歴代の日本マラソン界を代表するランナーのモノクロ写真が出るのですが、高橋尚子は出るのに野口みずきは出ませんでした。オリンピックの金メダリストなのに…。誰が決めたんですかねえ、これ?
それはそうと、竹中直人の芝居が、彼が2-30代にコメディアンだった頃のあの芝居でして、あまりの浮きっぷりに苦笑するしかありませんでした。誰か止める人はいなかったんでしょうかねえ。
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コメント
> 竹中直人の芝居が、彼が2-30代にコメディアンだった頃のあの芝居でして、あまりの浮きっぷりに苦笑するしかありませんでした。誰か止める人はいなかったんでしょうかねえ。
いなかったんじゃないですかねえ。よっぽどの監督じゃないと竹中直人のアドリブ抑制できないって印象があるので、アメリカ人監督の言う事など聞かなそうな気がします。
ココログさんTBやめたんですね。
投稿: ふじき78 | 2019年3月24日 (日) 11時40分
そうなんですよ、ふじきさん! まったくもう。
かと言ってトラバ用にミラーブログ作る気もしないので、今後は時々コメントなどでお邪魔します。今後ともよろしくお願いします。
投稿: 大江戸時夫 | 2019年3月24日 (日) 22時40分