« 「グリーンブック」:良きハリウッド映画の見本   #グリーンブック | トップページ | 「アクアマン」:ベルマーレのキングベルでは?   #アクアマン #キングベルⅠ世 »

2019年3月 4日 (月)

「サムライマラソン」:15里は無理   #サムライマラソン #竹中直人

映画『サムライマラソン』は、バーナード・ローズ監督作品で、企画・製作にジェレミー・トーマスも入っておりますが、日本映画という扱い。なので「原題」はありませんが、タイトルに出て来るのは“SAMURAI MARATHON 1855”という文字だったので、これが国際タイトルなのでありましょう。実際に1855(安政2)年に行われたという「安政遠足(とおあし)」を題材にしたフィクションです。

 

この遠足、実際には7里(28㎞程度)ぐらいだったそうですが、映画の中では15里(60㎞)ってことになっています。そりゃ無理ですよー! 日頃特段走るトレーニングをしていない人たちが、わらじや草履で、きものと袴で走るんですから。快適なシューズなんてないんですから。おまけに、腰に大小差してるし。いくら昔の人は健脚だとしても、これでナンバ走りでは、7里だって難しいと思いますよ。その上、多くは山道だし。なんで15里なんてことにしちゃったんでしょう??

 

366224_004しかもこの人たち、ゴールしても全然汗かいてないんですよ。そういう描写の至らなさに、冷めちゃいますねえ。

 

タイトルといい設定といいコメディーみたいなのに、結構悲惨で変な話だったりします。この作品、東京2020オリンピック/パラリンピックの公式プログラムなのだそうですが、その役割果たせてるんでしょうかねえ?

 

 

本編が終わったところで、エンドタイトルロールの前に、金栗四三、円谷幸吉、君原健二など歴代の日本マラソン界を代表するランナーのモノクロ写真が出るのですが、高橋尚子は出るのに野口みずきは出ませんでした。オリンピックの金メダリストなのに…。誰が決めたんですかねえ、これ?

それはそうと、竹中直人の芝居が、彼が2-30代にコメディアンだった頃のあの芝居でして、あまりの浮きっぷりに苦笑するしかありませんでした。誰か止める人はいなかったんでしょうかねえ。

|

« 「グリーンブック」:良きハリウッド映画の見本   #グリーンブック | トップページ | 「アクアマン」:ベルマーレのキングベルでは?   #アクアマン #キングベルⅠ世 »

コメント

> 竹中直人の芝居が、彼が2-30代にコメディアンだった頃のあの芝居でして、あまりの浮きっぷりに苦笑するしかありませんでした。誰か止める人はいなかったんでしょうかねえ。

いなかったんじゃないですかねえ。よっぽどの監督じゃないと竹中直人のアドリブ抑制できないって印象があるので、アメリカ人監督の言う事など聞かなそうな気がします。

ココログさんTBやめたんですね。

投稿: ふじき78 | 2019年3月24日 (日) 11時40分

そうなんですよ、ふじきさん! まったくもう。
かと言ってトラバ用にミラーブログ作る気もしないので、今後は時々コメントなどでお邪魔します。今後ともよろしくお願いします。

投稿: 大江戸時夫 | 2019年3月24日 (日) 22時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「サムライマラソン」:15里は無理   #サムライマラソン #竹中直人:

» 映画『サムライマラソン』★“ただの遠足(とおあし)”がトンでもないことに!(>_ [yutake☆イヴの《映画★一期一会》]
作品について http://cinema.pia.co.jp/title/177635/ ↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。 山形・庄内ロケ☆ 史実に基づいたフィクションだそうです。 安政遠足(とおあし)の事は、初めて知りました。→ 参考  史実:幕末の安中藩主が、藩士の鍛錬のために 碓氷峠の熊野権現まで、七里余りの中山道を、徒歩競走をさせた――...... [続きを読む]

受信: 2019年3月 5日 (火) 00時03分

» 劇場鑑賞「サムライマラソン」 [日々“是”精進! ver.F]
レビューはφ(.. ) https://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201902240000/ [続きを読む]

受信: 2019年3月 5日 (火) 06時43分

» サムライマラソン [象のロケット]
幕末の1855年。 安中(現在の群馬県)藩主・板倉勝明は、外国との戦に備え藩士を鍛えようと、十五里(約58km)の道を走る遠足(とおあし)を開催する。 優勝すれば何でも望みが叶えられると聞き、侍たちは夢を抱いて出発した。 そんな時、幕府の隠密を代々務める家に生まれた安中藩士・唐沢甚内は、勝明暗殺の刺客が放たれたことに気づく…。 時代劇。 ≪行きはマラソン 帰りは戦(いくさ)≫... [続きを読む]

受信: 2019年3月 5日 (火) 09時00分

« 「グリーンブック」:良きハリウッド映画の見本   #グリーンブック | トップページ | 「アクアマン」:ベルマーレのキングベルでは?   #アクアマン #キングベルⅠ世 »