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2019年3月31日 (日)

「風たちの午後」:音量を上げろタコ!   #風たちの午後 #矢崎仁司

147439_001映画『風たちの午後』のデジタル・リマスター版が公開されているので、初めて観ました。1980年初公開ってことなので、40年目のリバイバルということになります。びっくりですね。

モノクロ映像で、最初と最後だけパートカラーにしています。その映像の中に描かれる物語は、かなりドロドロで狂気を孕んだものです。『風たちの午後』なんていう爽やかな代物ではありません。『狂恋の女師匠』なんていう溝口健司作品のタイトルを思ってしまいました(別に師匠じゃないんですけど)。

 

 

147439_006 矢崎仁司監督は、大江戸にとって好きでも嫌いでもある監督でして、実際『花を摘む少女と虫を殺す少女』『ストロベリーショートケイクス』『スイートリトルライズ』あたりは大好きなんですけど、『無伴奏』とかはダメでして・・・今回は後者の方でした。

女優(男優も)の素人っぽさが、作品に説得力を持たせることから遠ざけていますし、描写の一つ一つが観念的過ぎて嘘っぽい気がします(たとえば、歯を磨きながら部屋を出て、振り返りながら歩き去るとことか…)。ラストもその最たるものではないでしょうか。うーむ。

 

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そして、異常に小さな音声・音響に驚きました。予備知識がなかったので途中席を立って、何らかの映写ミスなのでは?と劇場の方に伝えましたが、最後まで改善されませんでした。実際台詞が聞き取れない箇所だらけでした。フラストレーションがたまりました。ところが、後から調べてみると、これは矢崎監督の意図であえて小さな音にしていることがわかり、唖然としました。さすがにやり過ぎではないでしょうか? せめて、冒頭に「監督の意図で音量が小さい」旨の字幕を入れるとか、映画館内に掲示するとかすればいいのに。

 

それにしても40年の年月って、大きいですねえ。新宿の街も、渋谷の街も、洋服や髪型も、あまりに今と違っております(まあ50年前、60年前はもっと大きく違っているわけですが)。そして、当然携帯電話などは、影も形もないのでありました。

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2019年3月30日 (土)

「ブラック・クランズマン」:スパイク・リー本領発揮   #ブラック・クランズマン #スパイク・リー

366031_001 映画『ブラック・クランズマン』の原題は“BLACKKKLANSMAN”。そう、タイトルの中にKKKを入れちゃってます。近年はおとなし目だったスパイク・リーが本領を発揮した社会派コメディー。久々の「怒りに満ちた」メッセージ色の強い作品です。 アダム・ドライヴァーと共に主役を演じるジョン・デヴィッド・ワシントンって、デンゼル・ワシントンの息子なんですってね。びっくり。そして触ってみたくなるほどのキノコ型アフロヘアです(もう一人パトリス役の女優さんも、もっと巨大な鳥の巣型アフロヘアです)。

 

 

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コメディーとはいえ、KKKへの潜入捜査なので、それなりにハラハラとスリリングな場面もあります。でも今回のスパイク・リーは、エンタテインメント性とメッセージ性を両立させました。冒頭とエンディングのナマなメッセージの政治性は、まさにスパイクならでは。

と言っても、最良の作かと問われれば、うーん、そこまでではないんですよね。アカデミー賞受賞式で、作品賞が『グリーンブック』になった時、スパイクは帰ろうとして制止されたそうですけど、やっぱり『グリーンブック』の方が、映画的には優れております(オーソドックスだけど)。

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KKKのトップが、“America First”を口にするとか、直接的&間接的にドナルド・トランプを非難してもいます。こういう事ができるのが、アメリカの良い所ですよねえ。日本で公然と安倍晋三を非難するメジャー映画なんて、作れっこありませんもんねえ。

ラストで逆さまにした星条旗なんてのも、パワフルで強い決意を込めた政治的メッセージですが、これまた日本じゃできません・・・と思ったら、さにあらず。日の丸は逆さにしても日の丸なのでした(ちゃんちゃん)。

 

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「新宿タイガー」:女好きののんべさん   #新宿タイガー #タイガーマスクの新聞配達

 

 

366612_001映画『新宿タイガー』ができたことは喜ばしいですね。大昔からずっと新宿で見かけていたタイガーさん、映画館(武蔵野館とかピカデリーとか・・・)の最前列でしばしばお見かけしたタイガーさん、数年前にシネマカリテでお声掛けして写真を撮らせてもらったタイガーさん、ひと月ぐらい前にも新宿三丁目のスタバでくつろいでいるところを目撃したタイガーさん、そんなタイガーさんの映画です。テアトル新宿でレイトショーだけの公開とはいえ、観逃すわけにはいきません。

 

 

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それにしても1972年、タイガーさんが24歳の時からやっていたとは! そこから半世紀近い歴史とは! 作中でも誰かが言っていたように、新宿区の名誉区民にしてあげたいぐらいです(あるいは、東口広場に銅像を建てるとか)。

新宿で見かける時はしばしばマスクを外していたりするのですが、映画が始まってしばらくはずっとつけたままだったので、「ああ、この映画ではあくまでも仮面の人で貫くのかな」と思っていたら、15~20分ぐらいたったところで、あっさりマスクを外してしまいました。あとは素顔満載です。69歳(と映画の中では言ってますが、1948年生まれなので今はもう70を過ぎています)の好々爺的な素顔です。その割にはパワフルですし、そもそも毎日あんな思い衣装(装備?)で歩き回ってるわけですもんねえ。

 

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そのパワーの源は女性。夜な夜な美女と飲み歩くその姿は、いやになるぐらいパワフル! むしろ、ただの「女好きでのんべのおっちゃん」です(やっぱり銅像建てちゃいけませんや)。 ただ八嶋智人や渋川清彦とも交友があるみたいで、人好き、酒好き、社交好きの面もあるようです。

 

新宿という街のサブカルチャー史のような面もある映画です。それにしても、映ってる場所、出て来る道のほとんどが「ああ、これはあそこ」とわかってしまう大江戸もなかなかです。

 

面白いんだけど、途中からタイガーさんの飲む姿中心になって、ラストなどはちょっと尻すぼみの「あ、これで終わりですかい?」って印象。うーん、いろいろと秘密のバリアを張る人みたいですが、もう少し映画としての追究をやってもらいたかったなあ…。

 

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で、最後の写真は1週間ほど前にテアトル新宿の前で『新宿タイガー』の立て看板をスマホで撮影するタイガーさん。 映画ファンの彼が、自分の映画を作ってもらって、よく行く劇場にかかるなんて、最高でしょうねえ(うらやましい)。

 

もう一人の新宿のレジェンドってことで、今度は『私の志集』の冬子さんの映画を作ってもらいたいものです!

 

 

 

 

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2019年3月28日 (木)

「半世界」:普通の人々の人生ドラマ   #半世界 #稲垣吾郎 #長谷川博己 #阪本順治

365412_006 映画『半世界』をようやく観ましたが、かなり良い出来でした。阪本順治作品とはイマイチ相性の良くない大江戸なので、(世評とは裏腹に)前前作『団地』は「ひどいね、こりゃ」とあきれ返り、前作『エルネスト』では見直したところ。この『半世界』は、人間たちを深く見つめ、見事に描いたドラマになっております。 そもそも主役の稲垣吾郎が市井の普通の(不器用で口数の少ない、そして田舎の)男を、オーラを消して演じていて、その雰囲気が作品の基調にもなっているのです。『まく子』の草彅剛も悪くなかったけど、本作の稲垣は実に「男稲垣」になっていて、良かったです。今後への可能性を感じさせます。

 

 

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で、稲垣と長谷川博己と渋川清彦の幼なじみ3人の醸し出す友だち感が、何とも良いのです。この永遠の「仲良し感」。 それのみならず、稲垣とその妻(池脇千鶴)との関係、稲垣と息子との関係、息子といじめっ子たちのエピソード、どれも描写が優れています。そして、人物一人一人をきちんと描いています。いい脚本だなあ(阪本のオリジナル)。

そして、役者たちがキャラクターに命を吹き込んでいて、一人一人が愛おしい感じです。みんな芝居が良いのです。 渋川の「味」や池脇の「技」はいつもながらに素晴らしいのですが、長谷川博己の「押し殺していた狂気の爆発」は圧巻でした。何しろその場面の最後には、顔がシン・ゴジラになっていましたもん(マジで)。

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こういう地味な、原作無しの、地方の炭焼き職人と海外派兵でPTSDになった元自衛官の映画なんて、なかなか興行的には歓迎されないでしょうから、これを作った方々には敬意を表したいですね。まさに、良質の日本映画ですもん。自衛隊の海外派兵のPTSDを描いた日本映画って、小生は初めて観ました。市井の一人一人の普通の人々にも、それぞれの人生のドラマがあるっていう映画です。 

(以降ネタバレあり) 終盤、夫の身に重大事が起こった知らせの電話を電車の中で受けた池脇/カット切り替わって、外からのロングショットで、電車のドアの所で崩れ落ちる池脇を撮った場面には、心を揺さぶられました。「これが映画」っていう描写でした。 阪本作品をこんなに良いと思ったのは、『魂萌え!』以来です。そう言えば、あの映画にも主婦が電車のドアにもたれかかっているカットがあったんじゃないかな。

 

 

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2019年3月27日 (水)

「まく子」:児童文学風ですが…   #まく子 #新音 #草彅剛 #つみきみほ

365637_001映画『まく子』は、あたかも児童文学を読んだような感覚になる作品。西加奈子が原作だから、別に児童文学として世に出たわけではないのでしょうが、でもそんな空気です。内容的には衛生無害ではないのですが、児童文学の匂いに満ちています。それにしても変なタイトルですね、『まく子』?? くま子じゃなくてまく子って、幕子? 膜子?…と思ったら、「撒く子」だったのですね。そうとわかっても変なタイトルですが…。

 

 

365637_004残念ながら、大江戸的には面白くなかったです。なんか宇宙だの第二次性徴だの女にだらしない父親だの謎の転校生だの「再生」という掛け声だのが、全部記号的、作為的な気がしてねえ。肝心かなめの少女のファンタジーや父と息子の関係も、空回りな気がしてなりませんでした。まあ、好みの問題かもしれませんが。 これがデビュー作となる鶴岡慧子監督は、今年デビューの女性監督の中では暗くない個性ですが(なにしろ暗い作風の人が多かったもんで)、インパクトはありませんね。

 

 

365637_005のっぽの美少女コズエ役の子が「新音」っていう芸名なんだけど、調べたら「にのん」って読むんですってね(ニノ+のん? 薬用ミノン?)。そりゃ読めませんって。 で、その母親役がつみきみほ! こんなお年になっちゃったんですねー。うーむ。『花のあすか組』と2本立てで観たら、タイムマシンに乗ったみたいでしょうね。

 

草彅剛がチンしたての熱いごはんで作るおにぎりが、ほかほかと湯気が立ってて、最高においしそうでした。

 

 

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2019年3月26日 (火)

日本1-0ボリビアと、中嶋翔哉の輝き   #サッカー日本代表 #ボリビア戦 #中島翔哉

サッカー日本代表の南米チーム相手の親善試合2戦目は対ボリビア。森保監督やりました! 先発11名を1戦目と総とっかえ! これでいいんです。この時期の、経験浅い選手たちを多く呼んでの親善試合なのですから、こうすべきなんです。なのに、今までの監督って結構そうしなかったんですよねー。しかもコロンビア戦では勝てなかったのに、1-0で勝利を手にすることができました。


今日の先発は、ワントップ鎌田大地の下の3人が乾、香川、宇佐美と、まるで三銃士(中嶋、南野、堂安)と比較させるためのような新旧対決。でもこの3人、後半には結局三銃士(新ビッグスリー)に交代となったのですが、やはり中嶋、南野、堂安の圧勝でした。特に決勝点を決めた中島翔哉は、またしてもキレッキレで、実に楽しそうにサッカーをエンジョイしておりました。見ていてこんなにワクワクする選手が、かつて日本にいたでしょうか?


久々に代表選出された31歳のクールな西大伍(神戸)ですが、常々「ちょっとズルいプレーも含めてとてもクレバーな選手。しかも技術も高いし、スタミナもある。」と思っておりまして、今日もそういうプレーをしっかり見せておりました(後半おとなしかったけど)。


鹿島の安西、FC東京の橋本も良いプレー連発(安西=前への推進力、橋本=つぶし屋)で、使えるところを証明しました。マリノスの畠中に関しては去年の途中までJ2ヴェルディの選手だけに、「誰?」って感じでしたが、悪くはありませんでした。なんでもJ1通算9試合出場で日本代表になったそうで、・・・森保さん、よく呼んだものです。


しかしながら先発メンバーは、攻撃のパターンが単調で、得点の匂いがしませんでした。乾、香川にはキレがなく、ボリビアの壁を崩せる気がしませんでしたね(もちろん宇佐美ももっと期待できなくて)。小林、橋本のボランチコンビも、得点につながりそうなパスを供給できませんでしたからねえ。


というわけで、やはりレギュラー組はレギュラー組だけのことはあるなと確認させてくれたような試合でした。良くも悪くも。 でも、もう1点取れましたよねえ。

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2019年3月25日 (月)

「THE GUILTY ギルティ」:発想勝負の音映画だけど・・・   #ギルティ #GUILTY

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映画『THE GUILTY  ギルティ』は、デンマークのチャレンジングな作品。なにしろ全編を限定された場所の中だけ、ほとんどの時間において主人公一人だけで展開するのです。音だけが頼りという発想勝負の作品。でもそういう先行事例はありましたよね、多くの方が指摘している『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』とか『セルラー』とかね。


でも、この作品はデンマークのノー・スター映画なだけに、いや、それ以前にとにかく地味です。何と言っても場所が転換しないので、映366132_004画的な動きが無くて、そして静かなので、眠気を誘うほどです。実際にかなり眠かったですし、場内にはいびきをかいて寝てた人もいました。でも決してつまらなくはありません。この発想を生かすために仕掛けられたミス・ディレクションのトリックに、「え?!」と思ってぞっとする瞬間が用意されてもいます。 ただ、映像があまり動かなくて暗い部屋の中で静かに展開するので、どうしても睡魔が襲って来るのです。


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これ、目が見えない人でも何の不自由もなく鑑賞できますよね。そういった意味ではとてもバリアフリー。でもそう考えると、「これ、ラジオドラマでいいじゃん」って結論に達してしまいます。そこが今一つ高く評価できないところかなあ。やっぱり映画は、どんなトリッキーなものでも映像で何とかしてほしいと思う視覚重視論者の大江戸なのです。

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2019年3月24日 (日)

「キャプテン・マーベル」:『エンドゲーム』につながります   #キャプテン・マーベル #スタン・リー #ブリー・ラーソン

365988_003映画『キャプテン・マーベル』は、MCU初の女性主人公にして、来月公開の『アベンジャーズ エンドゲーム』への橋渡しともなっている作品。時代背景的には1990年代で、アベンジャーズ以前の物語であり、若き日の(両目のある)ニック・フューリーを見ることもできる作品です。
まずオープニングのマーベルのパラパラ・タイトルがなんと、今年に入って亡くなったスタン・リー尽くしになっていて、最後には“THANK YOU STAN”と言う文字も。ちょっと感動しました。スタン・リーは、篇中の電車の場面にも乗客として出ておりました。

 

365988_004それはそうと、ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソンが全篇にわたってCG加工による若い姿で出演してるのです。これまでも『スター・ウォーズ』シリーズとか『アクアマン』とか、CGで加工したスターが若き日の姿を現していたことはありますが、ここまで長時間というのは無かったことだと思います。こういうのって、どこまで行っちゃうんでしょうか?
女性のヒーローものってことでいうと、DCの『ワンダーウーマン』に先を越されちゃった感がありますよねえ。そこは残念ですが、対男性とかジェンダーの問題もあり、一方ではトランプ政権のメキシコ人など人種的弾圧を糾弾するような姿勢も垣間見せており、現代のハリウッドらしさをのぞかせております。ま、でも映画全体としては、それほど面白くはなかったんですけどね。
365988_001強い主人公を演じるのは、ブリー・ラーソンですが、かなりエラが張っててたくましい顔です。アメリカ人って、こういうエラ張りタフ顔の女性が好きですよねー。彼女とかダコタ・ジョンソンとか、その他いろいろ。ブリーは今回、顔芸も結構キてました(香川照之には負けますが)。
(以降ネタバレあり) 予告編にも出てたかわいいネコちゃん。終盤になって、その重要性が分かってびっくりしましたし、あ、だからあんな名前だったのねと合点がいきました。
で、エンドタイトル途中と最後のおまけ映像で、『エンドゲーム』(4.26公開)につながっております。そういった意味では、観ておいて良かったってところです。

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2019年3月23日 (土)

「君は月夜に光り輝く」:またも!の死病映画   #君は月夜に光り輝く #月川翔 #松本穂香

365792_005映画『君は月夜に光り輝く』は、松本穂香が出ていなきゃ観なかったと思うのですが、いざ観てみたらチョイ役でした(ビリング4番目なのに)。数秒の回想シーンが2-3度あるだけで、あとは写真登場。うーむ、残念。
で、話としては同じ月川翔監督&北村匠海主演の2017年作品『君の膵臓をたべたい』に似すぎてるじゃないですかー。北村くん、ほぼ似た役どころだしー。これって「二匹目のドジョウ」的発想なんでしょうか? 普通、作る方だって演じる方だって、嫌ですよねえ。
365792_003まあ、それにしてもツッコミ所だらけで、ひどい脚本(原作も、か?)です。この病院のセキュリティー、隙だらけだし。親はだいたい(いるべき時にも)いないし。そもそもこんな広い一人部屋病室やら何やらの財源はどこから? 更に言えば、北村くんの身近に(聞いたこともないぐらい珍しい)発光病の人が二人もいるなんて! …ってわけで調べてみたら、なんと発光病ってこの原作小説の「創作」で、実在しないんですってね。何のためにそんなことを! そんなに光らせたかったのかしらん? まさか「薄幸」病ってこと??
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というわけで、ほとんど使い古された死病映画の類型以外の何物でもありません。やれやれ、でした。これで永野芽衣の代わりに松本穂香が主演だったら、(大江戸的には)まだ観ていられたのでしょうけれど…。
北村くんの母親役の人が、「どっかで見たことあるんだけど誰だったかなあ?」と思っていたら、終盤で「あ、もしかして」と気づき、エンドロールで長谷川京子だったと確認できました。おお、もうこんなに大きな子の母親を演じる年になっていたのですね。
最後の方に光や煙(になった永野芽衣)が月のそばへと流れていくような映像があるのですが、それってまさに「月川翔」ではないですか! 署名なのかしらん?

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2019年3月22日 (金)

日本、コロンビアに惜敗も明るい材料だらけ   #サッカー日本代表 #コロンビア戦

サッカー日本代表の2019年の初戦、vs.コロンビア@日産スタジアムを録画で見ました。 結果は0-1の敗戦でしたが、いやー、日本代表いいサッカーしてました。内容的にはコロンビアを上回ってました。取られた1点にしても、不運なPKでしたから、なんだか負けた気がしない敗戦でした。
室屋成、良かったなー。もともとオリンピックの頃から室屋は好きだったのですが、その後代表に呼ばれても中途半端なプレイが多く、「ああ、これじゃあ酒井宏樹に勝てないなあ」って感じだったのが、今日はいきなり一皮も二皮もむけました。積極性、運動量、プレイの質、すべてに刮目しました。ちょっと感動しました。 富安も相変わらずの素晴らしさ。高さとフィジカルと二十歳とは思えぬ落ち着き、安定感。いやー、見事な逸材です。 そして中島翔哉のキレッキレの躍動感! すさまじかったです。今更ながら、この天才を生かしきれなかったFC東京って・・・と思っちゃいました。 鈴木武蔵も大迫不在のセンターフォワードとして健闘してました。悪くない働きでした。そして柴崎は、風格が備わってきました。落ち着いたいい仕事してます。 
その他の選手もみんな良かったです。それだけに、せめて引き分けにできなかったことが悔やまれます。今までになくシュートへの積極性が出て来た森保ジャパンですが、決定力は相変わらず。シュート打って満足しちゃってる所があるような…。もう少しそこの精度上げましょうよ、ね。
交代出場の鎌田や安西はもう少し見たかった気がします。小林祐希は、積極性といい気の利いたプレイといい落ち着きといい、以前よりも成長してます。代表定着もあり得ると思います。
いやー、色々と楽しみな選手たちも増えて、なんか負けはしたものの、これからの代表が楽しみです。

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2019年3月21日 (木)

「えいがのおそ松さん」:ほろ苦い笑い   #えいがのおそ松さん #おそ松さん

3月20・21日の変更(大リニューアル)以降、ココログの具合が悪くって、画像が投稿できないし、そもそもPCサイトでは新規記事が反映されておりません。おまけにトラックバック機能は終了しちゃったし、まったくもう。ひどいもんです。 ※その後、記事と画像の問題は解決に至りました。
_20190321_230836800x483_3気を取り直して、『えいがのおそ松さん』は、テレビ東京の深夜人気アニメの映画版。TVのは一度しか見たことありませんでしたが、まあ、そんなことは何の問題もありません。ゆるくて、グダグダで、アダルトで、バカバカしくって、今っぽい「おそ松さん」ワールドがあれこれと展開してまいります。なんと冒頭に「前説」がついているんですけど、そこで製作委員会を罵倒したり、「おそ松」だから(松つながりで)松竹配給だなんて安易だとか、かなり危険な自虐ネタまで使っちゃってます。
365243_006_1全編を通して「ほろ苦い笑い」に満ちています。そして哀愁。そこが「おそ松さん」の世界なんでしょうね。 映像的には六つ子の色分けをはじめ、まろやかな色彩がキレイ。一方ではドタバタ喧嘩になった時の砂煙など、昭和のマンガ的な古さもあえて残してあります。また、カメラから高校まで、何かというと「赤塚」「AKATSUKA」の文字が、プロダクト・プレイスメント的に入っているんですよねー、しつこいほどに。
365243_009_1(以降ネタバレあり) 感動したり泣けたりって評判だったけど、全然そんなことないじゃん、と思っていたら、エンドタイトルの後の映像でやってくれました。ほんの短い時間に、ぐっとくるエピソードを用意してくれてました。ただ(短すぎてその世界に入り込めなかったせいか)、小生の目には少々作為的に映ったりもしました。 全体的には「面白さも中ぐらいなり」って感じでした。ま、そのあたりのゆるさも「おそ松さん」っぽいところなんでしょうね。

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2019年3月20日 (水)

「女王陛下のお気に入り」:ランティモス流娯楽映画   #女王陛下のお気に入り #ヨルゴス・ランティモス

365099_001_1映画『女王陛下のお気に入り』は、ヨルゴス・ランティモスがメジャーになったもんだねえ、って感じの作品。でも、かなり珍品ではあります。いつもの毒も薄めなんですけど、こういったメジャー作の領域ではそれですら過激というか、ある種の違和感を作品に与えております。
とは言え、いつものランティモスに較べると、(耽美的だけど)かなり普通の映画って印象です。まあ、普通の娯楽映画としてもある程度は観ていられます。黒いコメディ、(日本でよく言われている)『大奥』的な権謀術策のドラマ・・・。
365099_002_2でもやっぱり根が変態なランティモスですから、ところどころに「普通の娯楽映画なら、そうしないだろ」的な色合いを帯びています。そして、最終的には普通に面白い映画なんぞにはなっていないあたりも、実にランティモスです。そうは言っても、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』の“極北”ぶりに較べると、随分手ぬるいんですけどね。
一方、耽美的世界は終始高いクォリティで圧倒します。広角レンズも用いながらの芽を奪う映像美。独特のカラー。美術や衣装(=サンディ・パウエル!)の精緻と徹底。そこらは、一級品ですねえ。ピーター・グリーナウェイを思わせます(悪趣味な所があるのも、グリーナウェイっぽいし)。
世間では三人の女優(特に女王役のオリヴィア・コールマン)の演技を絶賛しておりますが、大江戸はそこまでとは思いませんでした。少々戯画化的過ぎるし…。オスカーの主演女優賞は、オリヴィアよりもグレン・クローズ(『天才作家の妻 -40年目の真実-』)にあげたかったです。
ああ、ココログが大リニューアルを行って、いろいろ使い勝手が変わってしまいました。自分でもぼちぼち対応していきたいと思いますが、何と言っても、とうとうトラックバック機能が終了してしまったことがかなりショック! 各社の先行事例を見ていたものの、「ココログよ、お前もか!」って感じです。悲しいですね。

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2019年3月18日 (月)

「ウトヤ島、7月22日」:事件を体感する   #ウトヤ島、7月22日

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映画『ウトヤ島、7月22日』は、2011年にノルウェイで起こった銃乱射テロ事件を描いた作品。実際の犯行時間と同じ72分をワンカットで描いた作品--という触れ込みなのですが、計算してみるとちと腑に落ちません。

本作の上映時間は97分なのです。で、冒頭のタイトルとオスロでのテロ事件描写が5分ぐらいあって、あとはキャンプ地のウトヤ島にすぐ移ります。そこからずっとワンカットで、ラストの字幕とエンドロールが長く見ても10分程度。つまり5+72+10=87なので、97分の上映時間とは10分程度の差があるのです。これはどういう事なのかと考えていたら、気がつきました。電話中の主人公(的な)カヤの顔からキャンプ地の描写に移ってから、しばらくの間はカヤと妹や仲間たちとのグダグダな描写が続いていたのですが、それがちょうど10分程度だったかと思います。つまり、事件の時間72分に加えて、事件勃発までの約10分=約82分ワンカットの長回しだったのでは?疑惑が、小生の心の中で起こったのです。おそらくそうなのでしょう(ちゃんと計測したわけではないのですが・・・)。それなら腑に落ちます。

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この学生たちに混ざって、実際にこの得体の知れない恐怖を体感してもらう--そういった映画です。そうなればこそのリアルタイム長回し。不条理な状況に身を置きながら、銃というものの恐ろしさを、いやというほど体感できます。状況が分からない不安感が胸を押しつけますし、暴力的な射撃音が実に怖いのです。アメリカの銃保有賛成派の方々に観てもらいたい、そして自分や自分の家族がこんな目に遭ったらどうなのかと考えてもらいたい映画です。

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2019年3月17日 (日)

湘南、仙台に2-1勝利!   #湘南ベルマーレ #キングベル

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アクアマン、いやキングベルⅠ世がいつもと違いますね。今日はアイルランドのお祭り「セント・パトリックの日」モードなのです。なぜかというと、この日はアイルランドのシンボルカラーである緑づくしの日だから。でもアイリッシュ・グリーンってもっと深いから、ベルマーレのエメラルドグリーンとは違うんですけどね。ま、そこは深く追及しないってことで。

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てなわけで、今日のBMWスタジアムはグリーン風船が4,000個配られて、試合前に一気にリリースしたって具合です。見てください、この眺め!

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なんだかピースフルです。

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で、試合の方も(湘南にとっては)ピースフル。2-1で仙台を下しました。

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18歳の鈴木冬一や今治FCから移籍してきた小野田といった新戦力が先発。で、彼らが実に「使える」のです。見事な働きを見せていました。

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齊藤、松田のチビッコ・ボランチコンビも見事にボール奪取して、仙台にサッカーさせませんでしたし、山崎の絶え間ないプレスも圧倒的です。今日のベルマーレは、運動量もプレーの質も、ベガルタを圧倒していました。勝ち点3は妥当でした。

小野田の先制点も、山根の追加点も、良いゴールでしたね。左右のサイドバックで2点を取ったあたり、湘南らしいですよね。 ただ、85分にベガルタに与えた失点は余計でした。あれが無ければ、2つぐらい上の順位になったのに・・・。

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でもまあ近年割と苦手だったベガルタに堂々勝てたのは、良かったです。キングベルもベルマーレクイーンも大喜びで「勝利のダンス」を踊っていました。

なんか今年は手ごたえがありますよ。

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2019年3月16日 (土)

「きばいやんせ!私」:スバル座、閉館ですってね   #きばいやんせ!私 #夏帆 #スバル座閉館

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映画『きばいやんせ!私』は、鹿児島県南大隅町のいわゆる「ご当地映画」。主演は夏帆。彼女も27歳になったんですねえ。

20代前半は役の幅を広げようとしてか、かなりはすっぱな役とかビッチな役とかアクティブな役とか、要は彼女の柄に合わない役に挑んでいたのですが、『海街ダイアリー』以降は、柄に合ったナチュラルな役、おとなしい役、清楚な役を「らしく」演じることが多くなっています。

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で、本作ではビッチな夏帆とピュアな夏帆の両面が見られます。とはいえ、映画全体の2/3ぐらいまでは性格悪くて雑に生きてる女で、残り1/3はほぼすっぴんメイクの素直で天使のような夏帆に変わるのです。延々と30分ぐらいドキュメンタリーのように続くお祭り場面の間は、そのピュア夏帆モードで、最後にはまた(マイルドになってですけど)元のモードに近くなります。

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というわけで映画の2/3もの間、性悪メイクの性悪女としての出演なので、いくらなんでも夏帆が魅力的に映らない作品なのです。そんな主人公って・・・。

太賀はいつもながらに達者でしたし、「良くも悪くも」が口癖の榎木孝明も面白かったけど、映画はバランスを失した出来だと思います。大江戸はそもそも原案・脚本の足立紳を信用してないところがありまして・・・(『キネ旬』の連載小説が一向に面白くならなくてねえ)。

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ところで近年、「ご当地映画」と言えば、有楽町スバル座なのですが、きのう「スバル座が今年10月に閉館」ってニュースが出てましたねえ。

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うーん、そうなってしまいましたかあ。残念です。単館で低予算の日本映画をかけてくれる劇場として、貴重だったんですけどねえ。座席のネット予約ができない弱さとかがあったのかなあ。近くにTOHOシネマズ日比谷もオープンしちゃったからねえ。

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昔ながらのロードショー館らしく、従業員の女性は制服を着て、人数も多めです。近年は座席もシネコンタイプの広くゆったりとしたドリンクホルダー付きのものに替えられておりました。

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今や懐かしいスクリーンの緞帳やカーテンも昔ながらですが、近年は(上映の前後に開閉せずに)開きっぱなしでした(シネコンの影響ですね。まあ閉める必要もないわけですが)。上映前のアナウンス音声もレトロでして、あの声で「それでは最後までごゆるりとご鑑賞ください」とか言ってます。

昔は一戸建て(?)の大劇場だった時代もあるスバル座。大江戸はビルの中にある今の劇場しか知りませんが、ラストには名作の特集上映とかをやってもらいたいものです。

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2019年3月15日 (金)

「スパイダーマン:スパイダーバース」:賑やかで新しいけど・・・   #スパイダーマン #スパイダーバース

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映画『スパイダーマン:スパイダーバース』は、新機軸だらけの新しいスパイダーマン。アフリカ系少年の主人公が、修行して活躍する物語です。カタカナで「スパイダーバース」っていうと「スパイダーの誕生」みたいですけど、これは“SPIDER-VERSE”、つまり「スパイダーマン的ユニヴァース」なんですよね。

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蜘蛛の糸を使った「スイング」による飛翔感、スピード感が凄いですけど、これは各種実写版も凄いんですよね、CGですから。いろいろとアニメにしかできないことにチャレンジしてるんですけど、小生はやっぱり実写版の方が好きですねえ。サム・ライミ版にしても、マーク・ウェブ版にしても、娯楽映画として実に良く出来ていて、面白いんです。

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それらに較べて本作は、割と「スパイダーマン」の基礎教養が問われるというか、スパイダーマン映画はほぼ全部観ている大江戸でさえ、わからなかったり忘れちゃったりしている事がネタになっているので、そこで置いてきぼりになる観客もいるのではないかなあ。小ネタ多いし。 そして、一方では太い筋のストーリーがぐいぐい来るような面白さには欠けるんですよねー。感覚は新しいし、アート的感性は良いのですけど。

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そしてスプリット・スクリーンの使用とか、コミックブック風表現とかのギミックも面白いですし、色彩はポップに美しいのです。 更には、グラフィック・ノヴェル風のモノクロ・キャラ、カートゥーンのブタちゃんキャラ(これ、手塚治虫先生のヒョウタンツギに似てます)、日本アニメ風の女子学生キャラあたりまで出て来て、かなりやりたい放題でもあります。そういった賑やかさの反面、やっぱりストーリーの物足りなさが残るのです。

先頃亡くなったスタン・リー先生もアニメキャラとして登場。エンドロール前には、献辞も捧げられておりました。

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2019年3月14日 (木)

ラムレーズンのスイーツ   #ラムレーズン

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この時期、2月から3月にかけてはコンビニの棚にラムレーズンのチョコやスイーツが並ぶのが、近年のならわし。ラムレーズン好きの大江戸にとっては、嬉しい限りです。

まずは森永『ダース』の「ラムレーズンサンド」。あの小川軒なんかのレーズンウイッチをイメージしたのでしょうか。ホワイトチョコレートの中にラムレーズンとビスケット生地が入っています。洋酒のアルコール分は、たったの0.007%。少なっ! ジェームズ・ボンドもびっくりです。でもまあおいしいですよ。

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続くこちらもホワイト系。明治『M's BAR』の「ラム・オ・レ」。ミルクチョコレートの内側にミルククリームとラムレーズンが入っていて、こんな感じなのです。ラム酒のアルコール分は3.6%で、かなり強い感じですよ。そして明治だからチョコがうまい。いやー、なかなか上質な味わいです。

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で。こちらはぐっと庶民的にユーラク『ブラックサンダー』の「プリティスタイル ラムレーズン」。パッケージに「大人の階段をのぼるワ・タ・シ」というポンコツ・コピーが入ってます。こちらはアルコール分0.7%。カジュアルで高級感はありませんが、チョコがなかなか悪くないんです。

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そして最後に森永の『クレープ ラムレーズン』。セブンイレブン限定販売の商品です。ラムレーズンとアイスとクレープ。まあ間違いのない取り合わせですね。おいしゅうございました。

いいなあ、オトナのラムレーズン。魅惑の味が大好きです。

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2019年3月13日 (水)

ケムール人のTシャツその2   #ケムール人 #ケムール人のTシャツ

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昨年12月にケムール人のTシャツを買った話を書きましたが(↓)、ふふふ、別のやつも入手しちゃったのでございます。

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/post-46ec.html

それがこちらの写真。怪獣Tシャツなどでもおなじみの「ハードコアチョコレート」さんの商品です。

色はまた黒。やっぱりケムール人は黒ですよね。恐ろしいモノクロの世界。 この画像は、夜の遊園地で巨大化した場面ですが、いやー、知らない人にはどういう映像なんだかよくわからないでしょうねえ。

『2020年の挑戦』・・・、ああ、もう来年は2020年ですもんねえ。

怪獣ファンとしても知られる、クレイジーケンバンドのギタリスト=小野瀬雅生さん(のっさん)のブログを先日見たら、なんとこれと全く同じものを入手なさっていました(大江戸の方が先でしたけど)。おそろです。 今度CKBかのっさんのライブに着て行こうかなー。

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2019年3月12日 (火)

「岬の兄妹」:口当たりは悪いけど   #岬の兄妹 #片山慎三

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映画『岬の兄妹』は、低予算、無名キャストによるインディペンデント映画ですが、「衝撃の問題作」でもあります。だからこそ東京ではバルト9とヒューマントラストシネマ有楽町で公開されたりしているわけですが(普通なら公開されても、ユーロスペースとかアップリンクとかイメージフォーラムとかk's cinemaです)、うーん、思った通り重かった。でも思った以上に面白かったと言えましょう。

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職もなく、足の障害を抱えた兄と、知的障害を抱えた妹の絶望的な生活。まさに、今日どう食っていくかの生活。そこからの辛くもおかしく、哀しくも生命力に溢れた「むきだし」の作品。確かにオブラートにくるんでおりませんから、口当たりはよろしくありません。 でもそういう映画って、日本映画においては昔から割と得意なジャンルですよね。ATGだって、その他のインディペンデントだって、こういう社会性のある作品というのは、常に作られ続けています。

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とにかく兄妹を演じる二人(松浦祐也、和田光沙)のナマナマしい存在が凄いです。特に妹役の和田さんの芝居には、時々「あ、芝居なんだ」と思ったほどに、ほとんどの時は芝居だと感じさせない成り切りぶりでした。小人症の役者さんも出したりして、そこらへんにおいても、観る者の常識やら化けの皮やらに挑戦している映画だと思います。

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でも生活保護とか、何らかの福祉の手が差し伸べれられる事はないのでしょうか? まあ、そうなると映画にならないのかも知れませんけど・・・。

ラストもまたもやもやと、観る者に委ねられています。こういった居心地や口当たりの悪さは、この監督(片山慎三)の個性なのでしょうか?それともこの作品に合わせたのでしょうか? 大江戸の好みとは言い難いのですけれど、どうも今年の新人監督は暗い作品でデビューしますねえ(『夜明け』の広瀬奈々子監督、『赤い雪』の甲斐さやか監督、そして本作)。時代や世相の反映なんでしょうか?

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2019年3月11日 (月)

「ROMA ローマ」:やはり映画館で観よう!   #映画ローマ #ROMAローマ #アルフォンソ・キュアロン

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ネットフリックス製作(いや、実はインディペンデント作品を買い取ったのがネトフリだという話ですけど)の映画『ROMA ローマ』。アカデミー賞で3部門獲得も、日本での劇場公開はあるやなしやと思っていたら、先週後半の映画ニュースで、イオンシネマ系で急遽公開と知って、すぐに席を取りました。なにしろ、イオンシネマ系でもやってない劇場もあるし、そもそも都内には少ない→調布でどうだ?→あー、夜遅くに1回しかやってない・・・ってことで、公開初日(9日)に新百合ヶ丘に行って、夕方の回を観ました。いや、大江戸の場合、映画館原理主義なので、良い作品ならばスクリーンで観るというのは絶対なのです。

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ローマと言ってもイタリアとは無関係。メキシコシティのローマ地区が舞台の、アルフォンソ・キュアロンの半自伝的作品です。撮影もキュアロン自身が担当しているのですが、いいですよ、この全編モノクロ。とにかく横移動の映画で、特に主人公のメキシコ人家政婦を追っての横移動が多いのです。彼女の人生の歩みを見つめていくように。

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横移動ワンカットの長回しが印象的(特に終盤の海岸など←かなり、危険な撮影だったのではないですか、これ?)なのですが、静止カットの長回しも非常に効果的ですよ。大きくて壮麗な内装の映画館での長回しとか、分娩室場面の長回しとか。 そういえば、キュアロンはあの圧倒的な長回しを持つ『トゥモロー・ワールド』の監督なのでありました。

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とても個人的な世界を描いたことによって、とても普遍的なものになっております。日本もメキシコも同じだねえって所があったり、「メキシコの男、しょーがねえなあ。でも、どの国も同じかぁ」と思う所があったり・・・。 

まあ、良い映画ではありますが、ちょっと絶賛され過ぎって気もいたしました。やはりオスカー作品賞は『グリーンブック』で良かったと思いました。

作品内で、映画『宇宙からの脱出』を観ている場面で、「あ、そうか。キュアロンはここから『ゼロ・グラビティ』に至ったんだ」と思ったり、命からがらたどり着いた波打ち際の場面って、『ゼロ・グラビティ』から2作連続じゃんと思ったりもいたしました。

それにしても、なんで半屋内の入口(兼車庫)をあんなに犬の糞だらけにしておくんだー! 1個でも落ちてたら、さっさと片付けろー!と、そこはもう気になってしょうがなかったですね。

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2019年3月10日 (日)

ゴジラ検定、初級&中級受けました   #ゴジラ検定 #ゴジラ

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今日はいよいよ第1回『ゴジラ検定』の実施日でした。昨年末からテキストを買って、一通り勉強した成果が試されるのであります。

大江戸は初級と中級の併願。あ、でも会場も大半の人が併願って感じでした。

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東京会場は高輪の東海大学。そばには、有名な高輪の消防署(日本榎出張所)があります。レトロなんだけど、ち尖塔がちょっと東宝特撮映画の味を漂わせております。

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さらには、門の前には「虎屋(とらや)」なる和菓子・羊羹のお店(あの「とらや」=虎屋黒川とは別ものだそうです)。日曜だから閉まっているのかと思ったのですが、調べてみると残念ながら長期休業?中のようですね。本当に素敵な、類例の少ない建物なだけに惜しいです。

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気を取り直して検定のことですが、100人以上受験できる教室をいくつも使ってやっておりました。全体では何人が受験したのでしょうね(大阪会場もあったそうですし)。

受験者はほとんど男性で、女性は1割程度。小学生から60代ぐらいまで幅広くって感じでした。さすがに70代以上は(小生は)お見かけしませんでした。

マークシート方式の4択で、初級も中級も各100問。試験時間は各1時間です。

テキストに模擬試験が載っていたまんまの問題もありましたが、え?こんなのテキストに無かったじゃんってな問題もありまして、さすがに100問もあると多種多様であります。まあ初級は40分弱、中級は40分強で終わったので、あとは時間まで見直しをしたり、自分の答えを問題用紙に転記したり、アンケートを書いたりしておりました。

試験の記念グッズも販売してましたが、行列が長かったのと、特に買いたい物も無かったのでパス。会場にはもっと報道の人とかいるのかと思ったのですが、誰も来てませんでした。

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手応えですが・・・概ね65%以上正解で合格という初級はたぶん大丈夫だと思うのですが、それよりも難しい問題で概ね70%以上で合格という中級は、きわどい線かと思います。

家に帰ってからテキストやネットで正答を調べてみたのですが、うーん、実にきわどいです。ギリギリのライン。あとは正答がはっきりわからなかった数問がどうなってるのか次第。さて、どうなりますことやら。

結果発表は5月の中旬だそうです。ずいぶん先だなあ・・・。

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「疑惑とダンス」とナマ松本穂香   #疑惑とダンス #松本穂香 #二宮健

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53分の短い映画『疑惑とダンス』(二宮健監督)が渋谷ユーロスペースで上映中。毎日アフタートークショーがついておりまして、今晩はゲストが松本穂香(本作に出演はしておりません)だというので、行って来ました! なにしろ同じ二宮健監督の『チワワちゃん』の舞台挨拶では大失敗して松本さんを見損ねてしまいましたので、そのリベンジも兼ねてであります(失敗談はこの↓)。

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いや、もうムチャクチャ面白いじゃないですか! 場内ドッカンドッカン来てました。爆笑の連続でした。これだけみんなが声を出して笑ってる映画って近年ありませんよ。期待を大きく上回りました。ほとんど『カメラを止めるな!』級の事件みたいな作品です。すっごく勢いとライブ感があって、演劇的でもあります。

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登場人物=6人だけ、場所=1部屋だけ、で脚本なしのアドリブで撮ったんだそうです(クレジットにも「脚本」の表記はありません)。びっくりです。観ている間は、本当によく練られた巧妙なダイアローグだと思っていましたから。二宮監督がどこまで関与してどこまで指示したのかはわかりませんが、この6人、天才じゃないかしらん。 ほとんど意味がないんだけど、変なダンスも癖になりそうです。

とにかく、時にスリリングに猛毒を持ち、時に意表を突いてうまーく展開していくあたり、二宮監督の『MATSUMOTO TRIBE』にも似ています。

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とか思ってたら、上映後のアフタートークに松本ファイターも出て来ました。『疑惑とダンス』『MATSUMOTO TRIBE』両作品に出ている小村昌士とのからみで笑いを取っておりました。そして二宮監督と松本穂香も登壇。松本さんは客席の最後列で観客に混ざって本編を観ていたってことで、これまたびっくりでした。渋いグリーン系の上質なワンピース姿。いつも通りかわいいったらありゃしません。

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途中から木口健太さんも加わって40分ぐらいたっぷりやってくれた(しかしながらグダグダの)トークショーも、やたらと笑えるものでありました。そしてご厚意により撮影OKってことでしたので、撮らせていただきました。 松本さんはいつも通りトークはあまりお上手ではありません。でもいいんです。あのほんわかした感じが。いつか二宮作品に主演してもらいたいものです。

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2019年3月 8日 (金)

なつかしのあの味   #チキンラーメン #マルシンハンバーグ

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トラディショナルな昭和の味を二つ・・・

まずは、朝の連ドラ『まんぷく』でおなじみというか、刷り込まれ状態にある(「まんぷくラーメン」ではなく)日清の『チキンラーメン』です。

インスタントラーメンの元祖にして、超ロングセラー。巷でもかなり売れまくっているようです。

現在は袋麺タイプもカップタイプもありますが、小生が買ったのは「ミニタイプ」。スープ用のカップとかマグカップで作る少量のタイプです。

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インスタントラーメンといえば基本は3分ですが、こいつは2分なんですよねー。「すぐおいしい。すごくおいしい。」という名コピーも、我々の脳裏とパッケージに刷り込まれております。

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これ、カップでヌードル入りスープとして食するためにだと思いますが、麺が短くなっております。 そしてチキンスープの王道的な味。

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黄色いパッケージに記された“The Origin Of Instant Ramen”、“Since 1958”の文字が誇らしげです。

ただ小生は、タマゴを落として食べるのは好きではありません。あしからず。

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そして『マルシンハンバーグ』。うーん、「みみちゃん」ってやっぱりヘンだなあ。

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パッケージには「レンジでもOK!」って書いてありますけど、やっぱりフライパンで軽く焦げ目をつけるのが良いのです。

うーん、素朴なおいしさですね。ハンバーグと言うよりは「つくね」って感じ。だから、しょうゆつけると合うんです。塩もシブイっすよ。

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原材料を見れば、「鶏肉、豚肉、牛肉、豚脂肪」とありますね。みんな仲良くて結構ですね。仲良きことは美しき哉。

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2019年3月 7日 (木)

「浅草紅団」:乙羽信子が可憐    #浅草紅団 #京マチ子 #乙羽信子

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有楽町の角川シネマで今、「京マチ子映画祭」ってのをやっていて、その中の1作『浅草紅団』(1952年・大映)を観ました。

モノクロ作品です。監督は久松静児、主演は京マチ子、乙羽信子、根上淳。原作はなんと川端康成なんですが、映画化に当たって随分と改変しているようです、というよりもWikipediaに載ってたあらすじや登場人物を見る限り、何一つ合致していないというとんでもない(?)作品。

そういうわけで、映画としては決して名作とは言い難いですし、他愛もないものですが、戦後ひと段落ついたこの時代の浅草を眺めることができるのが、最大の興味です。浅草寺、六区、仲見世、伝法院通り、花やしき、松屋の屋上、隅田川などの浅草名所が「こんな感じだったんだー」と銀幕上で体験できるんです。「ひょうたん池の埋め立てが始まった」なんて台詞もあったりします。

27-8歳の京マチ子はもう堂々たるものですが、同年(1924)生まれの乙羽信子の可憐なことといったら! 舞台のエンターテイナーの役なので、この映画の中で3曲も歌って(踊って)いるのですが、エクボがかわいいったらありゃしません。こりゃあ新藤兼人も惚れるはずだ・・・あ、でもこの二人の場合は乙羽さんの方から猛烈なアプローチがあったそうですが・・・。それはともかく、危機に落ちた可憐な彼女を助けようという単純なドラマツルギーで動いていく映画なのです。最後はやや強引にめでたしめでたしです。

それよりも驚いたのが、京マチ子さんってまだご存命だったんですね! まもなく95歳になられるようで・・・びっくりしちゃいました。

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2019年3月 6日 (水)

「アリータ バトル・エンジェル」:いきいきCG少女   #アリータ #バトル・エンジェル

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映画『アリータ バトル・エンジェル』は、実写キャラの中にCGキャラがほとんど違和感なく溶け込んでおります。予告編を初めて見た頃は、あの目の大きさにちょっと違和感を覚えましたが、本編を観てる間は全然気になりませんでした。てゆーか、アリータかーわーいーいー。キャラクターがいきいきとしていて、リアルにアリータに恋してしまう中学生とかがいそうだと思ってしまいます。

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なんだか頼りないボーイフレンドとアリータのあれこれに、「アリータ、ツンデレじゃん。」とツッコミを入れるも良し。とにかく感情移入できちゃうんで、その時点で作品としては成功です。

既視感はあるものの、サイバーパンク風の26世紀美術も悪くない出来です。でも26世紀にも、ペンキで塗ったような看板って、残っているんでしょうかねえ?

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「モーターボール」って、もろに「ローラーボール」のパクリじゃん。おお、ノーマン・ジュイソン、ジョン・マクティアナン・・・。でも、それらよりもこっちの方が出来が良いです。猛スピードとド迫力のバトルが見どころになっています。

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先日『グリーンブック』で、見事に繊細な演技を見せていたマハーシャラ・アリが、本作では典型的な悪役なのでありました。なんか不思議。

後半、ボディを取り替えて大人になったアリータ。その顔がきちんと(そして微妙に)成長しているという芸の細かさには、拍手です。

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2019年3月 5日 (火)

「アクアマン」:ベルマーレのキングベルでは?   #アクアマン #キングベルⅠ世

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映画『アクアマン』、直訳すれば「水男」。暗さが身上のDC作品にしては、やけに陽性で豪放磊落な作品でした。主人公アクアマンが、頭悪い系のワイルド野郎で、かなり悪人面(づら)です。ヘヴィーメタル・バンドのメンバーもしくはローディーって感じでもあります。

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もっと全編海の中なのかと思ったら、陸上場面もかなり多いのです。砂漠やらイタリアやらでも、派手なアクションを繰り広げます。もちろん海中でも。それにしても、この海中、やけに明るいですよねえ。発光するクラゲは描写されていましたが、それだけじゃここまで明るくなりません。発光虫とかが無数にいるのかなあ。キラキラとキレイです。

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全篇にわたってアクションに次ぐアクションの143分なので、大江戸などは疲れてしまいます。でもバカバカしさに突っ込む楽しさはありますね。ニコール・キッドマンが海底王国から逃れて来て、いきなり英語で話しだすとか、兵士たちのストーム・トゥルーパーズみたいな宇宙的甲冑(グラスファイバー製みたいな)って、誰がどうやって海の中で作るんだよ!とか・・・。

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それはそうと、本作におけるニコール・キッドマンらの若い頃って、思いっきりCG使ってましたよね。俳優にとっては、いい時代なのかも知れません。

ずっと前から(『ジャスティス・リーグ』の頃から)思っていたのですが、アクアマンって湘南ベルマーレの「キングベルⅠ世」の若い頃って感じですよねー。年取って髪やヒゲが白くなって、体がたるむとこうなるという・・・、三又の矛(トライデント)も持ってますし。

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2019年3月 4日 (月)

「サムライマラソン」:15里は無理   #サムライマラソン #竹中直人

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映画『サムライマラソン』は、バーナード・ローズ監督作品で、企画・製作にジェレミー・トーマスも入っておりますが、日本映画という扱い。なので「原題」はありませんが、タイトルに出て来るのは“SAMURAI MARATHON 1855”という文字だったので、これが国際タイトルなのでありましょう。実際に1855(安政2)年に行われたという「安政遠足(とおあし)」を題材にしたフィクションです。

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この遠足、実際には7里(28㎞程度)ぐらいだったそうですが、映画の中では15里(60㎞)ってことになっています。そりゃ無理ですよー! 日頃特段走るトレーニングをしていない人たちが、わらじや草履で、きものと袴で走るんですから。快適なシューズなんてないんですから。おまけに、腰に大小差してるし。いくら昔の人は健脚だとしても、これでナンバ走りでは、7里だって難しいと思いますよ。その上、多くは山道だし。なんで15里なんてことにしちゃったんでしょう??

366224_004しかもこの人たち、ゴールしても全然汗かいてないんですよ。そういう描写の至らなさに、冷めちゃいますねえ。

タイトルといい設定といいコメディーみたいなのに、結構悲惨で変な話だったりします。この作品、東京2020オリンピック/パラリンピックの公式プログラムなのだそうですが、その役割果たせてるんでしょうかねえ?

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本編が終わったところで、エンドタイトルロールの前に、金栗四三、円谷幸吉、君原健二など歴代の日本マラソン界を代表するランナーのモノクロ写真が出るのですが、高橋尚子は出るのに野口みずきは出ませんでした。オリンピックの金メダリストなのに…。誰が決めたんですかねえ、これ?

それはそうと、竹中直人の芝居が、彼が2-30代にコメディアンだった頃のあの芝居でして、あまりの浮きっぷりに苦笑するしかありませんでした。誰か止める人はいなかったんでしょうかねえ。

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2019年3月 3日 (日)

「グリーンブック」:良きハリウッド映画の見本   #グリーンブック

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映画『グリーンブック』は、まさにアカデミー作品賞だという風格と面白さ。笑えて、引き込まれて、感動もあります。良きハリウッド映画のお手本みたいな作品です。これを作った監督が、数々のお下劣(&差別ネタ)映画を撮ってきたファレリー兄弟のピーター・ファレリーだとは! 人間って変わりますねえ。「差別によるブラックな笑い」というこれまでの方向を、黒人差別の史実に寄せて、王道的なものを作ったら、こんなに素晴らしくなっちゃったって感じです。

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ヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリのコンビネーションが絶妙で、素敵です。そして、映画が進行するほどに、この人たちの様々な顔や人間性の変化が見えて来て、じわりと味わい深いのです。終盤からラストにかけての感動的な味わいとユーモアなどは、良い映画の見本と言わずして何と言いましょう。

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ヴィゴ演じるトニーの奥さん役リンダ・カーデリーニも’60年頃の時代の雰囲気を出しながら、好演してます。感じのいい人です。

まあ、とにかく脚本がよく出来ているのです。出だしから無駄なくテンポよく進行して行き、一切ダレ場がありません。言葉ではなく、行動を通じてキャラクター付けをして行きます。うまいなあ。

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そして「成長物語」にもなっているところが、気分の良いところです。結局、あらゆる差別、無理解というのは、「知らないこと(コミュニケーションの欠如)」に起因しておりますから。現代のアメリカおよび世界へのメッセージという意味においても重要な作品です。まさに、アカデミー好みであります。 快調に130分を駆け抜けます(もっと短く、そう、110分ぐらいに感じられます)。老若男女にお勧めできる作品だと思います。

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2019年3月 2日 (土)

湘南、FC東京に2-3苦杯   #ベルマーレ 

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今年のベルマーレは開幕から2戦連続ホームゲーム。BMWスタジアムは練習時から、雲間から光の筋が射しこむような幻想的な空。

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今日は7ゲート・バックスタンドで観戦しました。先週の第一節ほど寒くはなかったので、助かりました。

試合は湘南が17分に先制。混戦からのオウンゴール(当初は武富のゴール→その後訂正)。しかし、坂も秋元もディエゴ・オリベイラや永井のスピードを甘く見たかのようなプレイで、慌ててミスを犯し、それが2失点に結びついてしまいました。落ち着いてプレイしていれば、やらずに済んだ2点なのになー。

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おまけに坂は脚を痛めて前半の終盤に退きました。心配です。

後半に入って、51分にはPKで3失点目。その後、武富の2戦連続ゴールで2-3としましたが、追い上げむなしくそのまま終了。

うーん、勝ち点1は欲しかったし、取れた試合でした。アディショナルタイム最後の大野のシュートが枠を越えなきゃなー。 あと、言いたかないけど、主審のジャッジに納得のいかないことも多かった試合です。

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注目の久保建英(15番)に対しては齊藤、杉岡、大野あたりが対峙し、あまり仕事をさせませんでした(久保も75分に交代)。

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開幕から2戦連続で2点ずつ取っているというのは、収穫です。何せ昨シーズンは、34試合で38得点しかしていないのですから。また、ちゃんと攻撃はできているので、あとは(永遠の課題ですが)アタッキング・サードでのアイディアとペナルティ・エリアでの落ち着きなんですよねー。

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まあ、そこらへんも新旧の選手たちがどんどんフィットしていけば・・・って気がするんです、今年の場合。身長196cmの指宿には、うまくフィットしてもらいたいなー。彼と155㎝の中川が並んでピッチに立ったりしたら(身長差41㎝!!)面白そうじゃないですか。

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2019年3月 1日 (金)

「トクサツガガガ」に感激   #トクサツガガガ #小芝風花

NHK金曜夜の連続ドラマ『トクサツガガガ』が今日で終わりました(全7回)。初回からずっと見ていたのですが、いやー、面白かったですね。ちょっと感激しました。 二十代のなかなかカワイイOLが、隠れ特撮オタクということをひた隠しにしながら、同好の仲間たちと交流して・・・というストーリー。小ネタや特撮がらみの仕掛けの数々に、おお!と思いながら笑えます。楽しめます。そして、「好きなものは好き」というテーマに共感できます。年代、性別を越えて、主人公(小芝風花)のことを応援したくなります。彼女に限らず、仲間の倉科カナや木南晴夏たちもいいキャラです。この人たちの会話に、どれだけニヤリとしたことか。小芝さんの芝居(「小芝居」ではないですよ)、とても良かったです。

一方で、幼少期から今に至るまでパワハラ的に娘を抑圧し嗜好を押しつけて来た母親からの呪縛を粉砕した第6回の小芝さんには喝采を送りたいですね。まあ、ドラマらしく最終7話には和解したけど、別に和解しなくても大江戸的には問題なしです。

大江戸にとって「特撮」というと(大槻ケンヂのバンドじゃなくてですね)怪獣ものや円谷もののことなのですが、この作品で取り上げられていたのは東映系のヒーロー戦隊シリーズみたいなもの。そこには多少の違和感がありましたけど、まあいいや。

オープニングタイトルが出るところのマーヴェルみたいな処理とかも、いちいち良かったなあ。楽しませてもらいました。

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