「新宿タイガー」:女好きののんべさん #新宿タイガー #タイガーマスクの新聞配達
映画『新宿タイガー』ができたことは喜ばしいですね。大昔からずっと新宿で見かけていたタイガーさん、映画館(武蔵野館とかピカデリーとか・・・)の最前列でしばしばお見かけしたタイガーさん、数年前にシネマカリテでお声掛けして写真を撮らせてもらったタイガーさん、ひと月ぐらい前にも新宿三丁目のスタバでくつろいでいるところを目撃したタイガーさん、そんなタイガーさんの映画です。テアトル新宿でレイトショーだけの公開とはいえ、観逃すわけにはいきません。
それにしても1972年、タイガーさんが24歳の時からやっていたとは! そこから半世紀近い歴史とは! 作中でも誰かが言っていたように、新宿区の名誉区民にしてあげたいぐらいです(あるいは、東口広場に銅像を建てるとか)。
新宿で見かける時はしばしばマスクを外していたりするのですが、映画が始まってしばらくはずっとつけたままだったので、「ああ、この映画ではあくまでも仮面の人で貫くのかな」と思っていたら、15~20分ぐらいたったところで、あっさりマスクを外してしまいました。あとは素顔満載です。69歳(と映画の中では言ってますが、1948年生まれなので今はもう70を過ぎています)の好々爺的な素顔です。その割にはパワフルですし、そもそも毎日あんな思い衣装(装備?)で歩き回ってるわけですもんねえ。
そのパワーの源は女性。夜な夜な美女と飲み歩くその姿は、いやになるぐらいパワフル! むしろ、ただの「女好きでのんべのおっちゃん」です(やっぱり銅像建てちゃいけませんや)。 ただ八嶋智人や渋川清彦とも交友があるみたいで、人好き、酒好き、社交好きの面もあるようです。
新宿という街のサブカルチャー史のような面もある映画です。それにしても、映ってる場所、出て来る道のほとんどが「ああ、これはあそこ」とわかってしまう大江戸もなかなかです。
面白いんだけど、途中からタイガーさんの飲む姿中心になって、ラストなどはちょっと尻すぼみの「あ、これで終わりですかい?」って印象。うーん、いろいろと秘密のバリアを張る人みたいですが、もう少し映画としての追究をやってもらいたかったなあ…。
で、最後の写真は1週間ほど前にテアトル新宿の前で『新宿タイガー』の立て看板をスマホで撮影するタイガーさん。 映画ファンの彼が、自分の映画を作ってもらって、よく行く劇場にかかるなんて、最高でしょうねえ(うらやましい)。
もう一人の新宿のレジェンドってことで、今度は『私の志集』の冬子さんの映画を作ってもらいたいものです!
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