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2019年3月15日 (金)

「スパイダーマン:スパイダーバース」:賑やかで新しいけど・・・   #スパイダーマン #スパイダーバース

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映画『スパイダーマン:スパイダーバース』は、新機軸だらけの新しいスパイダーマン。アフリカ系少年の主人公が、修行して活躍する物語です。カタカナで「スパイダーバース」っていうと「スパイダーの誕生」みたいですけど、これは“SPIDER-VERSE”、つまり「スパイダーマン的ユニヴァース」なんですよね。

 

 

 

蜘蛛の糸を使った「スイング」による飛翔感、スピード感が凄いですけど、これは各種実写版も凄いんですよね、CGですから。いろいろとアニメにしかできないことにチャレンジしてるんですけど、小生はやっぱり実写版の方が好きですねえ。サム・ライミ版にしても、マーク・ウェブ版にしても、娯楽映画として実に良く出来ていて、面白いんです。

 

それらに較べて本作は、割と「スパイダーマン」の基礎教養が問われるというか、スパイダーマン映画はほぼ全部観ている大江戸でさえ、わからなかったり忘れちゃったりしている事がネタになっているので、そこで置いてきぼりになる観客もいるのではないかなあ。小ネタ多いし。 そして、一方では太い筋のストーリーがぐいぐい来るような面白さには欠けるんですよねー。感覚は新しいし、アート的感性は良いのですけど。

そしてスプリット・スクリーンの使用とか、コミックブック風表現とかのギミックも面白いですし、色彩はポップに美しいのです。 更には、グラフィック・ノヴェル風のモノクロ・キャラ、カートゥーンのブタちゃんキャラ(これ、手塚治虫先生のヒョウタンツギに似てます)、日本アニメ風の女子学生キャラあたりまで出て来て、かなりやりたい放題でもあります。そういった賑やかさの反面、やっぱりストーリーの物足りなさが残るのです。

先頃亡くなったスタン・リー先生もアニメキャラとして登場。エンドロール前には、献辞も捧げられておりました。

 

 

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