「きばいやんせ!私」:スバル座、閉館ですってね #きばいやんせ!私 #夏帆 #スバル座閉館
映画『きばいやんせ!私』は、鹿児島県南大隅町のいわゆる「ご当地映画」。主演は夏帆。彼女も27歳になったんですねえ。
20代前半は役の幅を広げようとしてか、かなりはすっぱな役とかビッチな役とかアクティブな役とか、要は彼女の柄に合わない役に挑んでいたのですが、『海街ダイアリー』以降は、柄に合ったナチュラルな役、おとなしい役、清楚な役を「らしく」演じることが多くなっています。
で、本作ではビッチな夏帆とピュアな夏帆の両面が見られます。とはいえ、映画全体の2/3ぐらいまでは性格悪くて雑に生きてる女で、残り1/3はほぼすっぴんメイクの素直で天使のような夏帆に変わるのです。延々と30分ぐらいドキュメンタリーのように続くお祭り場面の間は、そのピュア夏帆モードで、最後にはまた(マイルドになってですけど)元のモードに近くなります。
というわけで映画の2/3もの間、性悪メイクの性悪女としての出演なので、いくらなんでも夏帆が魅力的に映らない作品なのです。そんな主人公って・・・。
太賀はいつもながらに達者でしたし、「良くも悪くも」が口癖の榎木孝明も面白かったけど、映画はバランスを失した出来だと思います。大江戸はそもそも原案・脚本の足立紳を信用してないところがありまして・・・(『キネ旬』の連載小説が一向に面白くならなくてねえ)。
ところで近年、「ご当地映画」と言えば、有楽町スバル座なのですが、きのう「スバル座が今年10月に閉館」ってニュースが出てましたねえ。
うーん、そうなってしまいましたかあ。残念です。単館で低予算の日本映画をかけてくれる劇場として、貴重だったんですけどねえ。座席のネット予約ができない弱さとかがあったのかなあ。近くにTOHOシネマズ日比谷もオープンしちゃったからねえ。
昔ながらのロードショー館らしく、従業員の女性は制服を着て、人数も多めです。近年は座席もシネコンタイプの広くゆったりとしたドリンクホルダー付きのものに替えられておりました。
今や懐かしいスクリーンの緞帳やカーテンも昔ながらですが、近年は(上映の前後に開閉せずに)開きっぱなしでした(シネコンの影響ですね。まあ閉める必要もないわけですが)。上映前のアナウンス音声もレトロでして、あの声で「それでは最後までごゆるりとご鑑賞ください」とか言ってます。
昔は一戸建て(?)の大劇場だった時代もあるスバル座。大江戸はビルの中にある今の劇場しか知りませんが、ラストには名作の特集上映とかをやってもらいたいものです。
| 固定リンク
コメント
ピュア夏帆ちゃんがほぼほぼ活躍シーンがないんですよね。
スバル座、ロビーが立派で良かったなあ。
単館ご当地映画、テアトル新宿に流れたりしそうだけど、テアトル新宿も路線があるからなあ。有楽町のカドカワさんが旧作上映する合間とかならいいかもしれない。
投稿: ふじき78 | 2019年3月24日 (日) 11時47分
でもまあ、ピュア夏帆は、あの「ポカン顔」をもって良しとするって考え方もありますからねえ。すっぴんメイクにポカン顔だと、中高生の頃の夏帆みたいでした。
投稿: 大江戸時夫 | 2019年3月24日 (日) 22時46分