「女王陛下のお気に入り」:ランティモス流娯楽映画 #女王陛下のお気に入り #ヨルゴス・ランティモス

とは言え、いつものランティモスに較べると、(耽美的だけど)かなり普通の映画って印象です。まあ、普通の娯楽映画としてもある程度は観ていられます。黒いコメディ、(日本でよく言われている)『大奥』的な権謀術策のドラマ・・・。

一方、耽美的世界は終始高いクォリティで圧倒します。広角レンズも用いながらの芽を奪う映像美。独特のカラー。美術や衣装(=サンディ・パウエル!)の精緻と徹底。そこらは、一級品ですねえ。ピーター・グリーナウェイを思わせます(悪趣味な所があるのも、グリーナウェイっぽいし)。
世間では三人の女優(特に女王役のオリヴィア・コールマン)の演技を絶賛しておりますが、大江戸はそこまでとは思いませんでした。少々戯画化的過ぎるし…。オスカーの主演女優賞は、オリヴィアよりもグレン・クローズ(『天才作家の妻 -40年目の真実-』)にあげたかったです。
ああ、ココログが大リニューアルを行って、いろいろ使い勝手が変わってしまいました。自分でもぼちぼち対応していきたいと思いますが、何と言っても、とうとうトラックバック機能が終了してしまったことがかなりショック! 各社の先行事例を見ていたものの、「ココログよ、お前もか!」って感じです。悲しいですね。
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