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2019年4月30日 (火)

(番外編) 資(すけ)さんのごぼ天うどん #資さん #資さんうどん

_20190429_223438703x454平成最後の『東京温度』だというのに、訳あって北九州からの番外編です。いいんでしょうか?  ま、人生そういうことはあるものです。もしくは、「想定外と矛盾の総和が人生」だとも言えましょう。

さて、「資さん(すけさん)」というチェーン店があります。福岡県を中心にした地域だけに存在するうどん屋です。地元民が愛してやまないお店です(あとウエストと牧野うどんというのが、福岡あたりで人気です)。

 

_20190429_223506538x495看板メニューは「ごぼ天うどん」。ながーいごぼ天と「資」の字入りの薄い蒲鉾入り。とにかくだしが絶品です。また、もともとごぼ天になど興味のない大江戸ですが、ここのはおいしくて大好きです。更に申せば、大江戸は武蔵野うどんみたいにかみごたえのあるもちもちタイプが好きなのですが、ここのはオッケー。全体的にしみじみ素敵なバランスなのです。 実はえび天(かき揚げタイプ)も、殻ごとの小えびが大量にザクザクで、すんばらしい食感なのであります。

_20190430_133103347x440_2 ここんちは、うどん以外にもおでん(鍋から自分で選ぶタイプ)とかかしわおにぎりとかぼた餅とかが人気で、とてもうまいのです。 特にぼた餅は大きめだし、あんこがメチャうまだし、大江戸の大好物なのであります。

あー、資さん、東京にもできないかなー。過去にも「どこそこが買収した」とか「東京にいよいよ…」とか何度か報道されているのに、なかなか実現しないんですよねー。令和になったら、できるかなあ。

てなわけで、平成時代は『大江戸時夫の東京温度』をご愛読いただき、ありがとうございました。令和になっても、よろしくお願いいたします!

 

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2019年4月29日 (月)

湘南、平成ラストマッチ快勝! #ベルマーレ #湘南ベルマーレ

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訳あって九州に来ていたもので、サガン鳥栖の本拠=駅前スタジアムに乗り込みました。平成ラストマッチとなるサガン鳥栖対湘南ベルマーレの一戦(4月28日)をたまたまアウェイで観戦できたって寸法です。

_20190428_231839800x545 ここのスタジアム、鳥栖駅から見えます。てゆーか、鳥栖駅のまわりにはこれ以外目だった建物はありません。大丈夫なのか、鳥栖?

 

_20190428_124854632x462 駅を降りると、とてもフレンドリー。フラッグや「ようこそ鳥栖へ」のポスターで、出迎えてくれました。いいじゃないですか。

 

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水色とピンクの鳥栖カラーに彩られたサッカー専用スタジアム。

二層構造で、スタンドの傾斜がきついので、とても見やすい造りです。いいじゃないですか。ベルマーレもこれぐらいのがほしいです。

_20190428_141854800x431_1 フードパークで買った小倉焼うどんと生ビールで、試合開始を待ちます。なぜか佐賀名物ではありませんが、ここって博多駅から20分ぐらいなんです。近っ!

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遠方からの湘南サポが少ないのは当然として、メインやバックスタンドに空席が目立ちます。只今最下位という鳥栖の低迷が影響してるのかなあ。

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試合は出だしから湘南が優勢ながら決めきれず、前半は0-0。

後半 59分に鈴木冬一、武富、大橋が絡んだ攻撃でベルマーレがようやく先制! 


 

_20190428_161906597x383 更に89分に山崎、武富から梅崎のシュートで2点目。そのままベルマーレが2-0で快勝しました! いいじゃないですか。

 

試合後にサガン鳥栖のサポーターから大ブーイングが何度も起きていました。まあ、9試合で1勝で、なんとトータル1得点(!)だそうですからねえ。

フェルナンド・トーレスも途中出場しましたが、そもそも前線にボールが行くことが少なかったですし、孤立しておりました。

ベルマーレの方は、アウェイでの「勝利のダンス」♪ 平成最後のJリーグの試合を気持ちのいい完封勝利で締めることができて、喜ばしいことです。あとケガで離脱していた坂圭祐が途中出場で復帰したのも、嬉しいニュースです。

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梅崎司はサポーター席前に戻って来て喝采を浴び、「一人勝利のダンス」を踊りました(踊らされました)。今シーズン初得点が嬉しかったのでしょうし、絶対勝つべき大切な試合でしたからね。いいじゃないですか。

 

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それはそうと、ピッチ周囲の電光広告に「血の池地獄」「血の池地獄」…と出る時があって、かなり笑えました。まあ、別府温泉なんですけど、インパクト大ですよね。いいじゃないですか。

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2019年4月28日 (日)

今日の点取占い291

賞品をもらったら半分あげるよ      10点_20190426_171213398x223

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2019年4月27日 (土)

「若草物語」:’64年の東京やら銀座の松屋やら   #若草物語 #芦川いづみ #吉永小百合 #浅丘ルリ子 #和泉雅子

_20190425_232007800x697神保町シアターの特集「恋する女優 芦川いづみ デビュー65周年記念スペシャル」には結局5回通いました。最後に観たのは『若草物語』。1964年の森永健次郎監督作品です。’64年ってことで、先の東京オリンピック開催時の東京をいろいろ見ることが出来るのがお値打ち--羽田空港とかモノレールとか団地とか銀座の柳とか。

あとタイトルにも「協力:松屋」と出ていた銀座の松屋が何ヶ所も写っておりました。浅丘ルリ子が働くカメラ売場とか、吉永小百合が働く男性下着売場とか、エスカレーターとか、中央ホール(巨大なサンタクロースの造作物が吊るされている)とか、社員食堂とか、社員出入口とか。 浅丘ルリ子は『銀座の恋の物語』でも松屋の従業員(店内放送係)をブルーの制服で演じていましたが、ここでは吉永ともどもライトグレーの制服(白の大きな襟のブラウス)姿です。

芦川さんは四姉妹の長女役。長女オーラ、出まくってます。当時29歳ですけど、かなり落ち着いた感じ。今で言えば39歳ぐらいの感覚でしょう。でも、いい感じです。

浅丘さんも美しいし、吉永さんはホントに(今に至るも)変わらないなあ。そして、変な大阪弁(「~ですわ」とか)を使ってはじけまくる和泉雅子がやけに面白くってキュート。やっぱりこの頃の日活は無敵ですわ。

森永健次郎ってやっぱりヘタで、必要なカットが無かったり、明らかに変なつなぎだったりで、雑。演技に関しても笑っちゃうような変な芝居が多く、唐突な場面も多々あります。この時代だから何とかなった監督ですよねえ。

ロビーには芦川さんのやけにステキなイラスト入りTシャツが非売品として展示してありました。65周年とか書いてあって、どうやらDVDの販促グッズか何かみたいです。後から調べたらこのイラスト、江口寿史だったんです! どうりで魅力的なわけですね。

 

 

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2019年4月26日 (金)

「魂のゆくえ」:狂気からの謎ラスト   #魂のゆくえ #ポール・シュレイダー

366966_004映画『魂のゆくえ』は、懐かしい名前ポール・シュレイダーの脚本&監督作品。巷間で『タクシー・ドライバー』云々と言われておりましたが、いえいえ、それのみならず多くの映画からインスパイアされたと思われる作品です。

まずはイングマール・ベルイマンの『冬の光』が一番大きいと思います。途中まであまりにも共通点が多い話だったので、「これリメイク?」と思っちゃいましたよ。まあ、ハッキリ言って途中までのアウトラインはパクッてますね。

 

366966_006 そして終盤の唐突な『2001年宇宙の旅』(スターゲートの場面)にはびっくり。キャメラの滑空スピードまでが『2001』と同じですもん。うーん、スピリチュアルですね。 まあ、牧師が主人公なので、当然スピリチュアルにはなるのですが、そこから狂気にまっしぐらとなるあたりがポール・シュレイダーなのです。そこはもう誰が見ても『タクシードライバー』なわけで。でも、その後が想定外なわけで。

 

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(以降少々ネタバレあり) さすがにこのラストにはびっくり。なんだこの肩すかし? 「最後に愛は勝つ」ですかい?  しかも『愛のメモリー』(デ・パルマ)かよ!っていうぐるぐるカメラだし。

 

今日び珍しくもと言うか、スクリーンサイズがスタンダードなのですが、昔と違ってスクリーン脇の緞帳をそのサイズに合わせてマスキングしたりはしないので、何も映っていない白スクリーンがグレーな感じで残っていて、ちょっと興ざめ。ここはやはりくっきりマスキングしてもらいたいなあと思ったのでありました。

 

 

 

 

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2019年4月25日 (木)

「トムとジェリー展」(+「ノラネコぐんだん展」)@松屋銀座   #トムとジェリー展 #ハンナ=バーベラ #ノラネコぐんだん展

_20190425_141644600x965松屋銀座で開催中の『トムとジェリー展』(~5/6)を観ました。スラップスティック・ギャグに彩られたカートゥーンの最高峰ですね。基本的にネコのトムとネズミのジェリーが追っかけっこをするだけというシンプルな物語。でも、その発想と笑いのセンスが素晴らしくって、会場内随所にある映像モニターから目が離せなくなってしまいます。ナンセンスだったりシュールだったりという部分も含めて、とにかくギャグのために頭使ってます。

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副題的に「カートゥーンの天才コンビ ハンナ=バーベラ」とあるように、ハンナ=バーベラ制作のTVアニメ群もたっぷり紹介してくれてます--『チキチキマシン猛レース』とか『大魔王シャザーン』とか『原始家族フリントストーン』とか…。うわ、懐かしい!…などと言うとトシがバレてしまうのですが。

 

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何を隠そう、ハンナ=バーベラって名前はよく目にしていたものの、おぼろげに「一人の女性」を想像しておりました。だって、ハンナさんとかバーバラの親戚のバーベラさんって、イメージ的には女性でしょ。 でも、実態はウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラというおじさん二人組だったのですよね。軽く驚きました。

手描きアニメーションの基本形を紹介するっていう展覧会でもありました。だから、展示物にはセル画などが多いわけです。何と言っても「誕生80周年」なわけですからね。 相変わらず関連グッズもたくさんありました。

 

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そして隣の会場では『ノラネコぐんだん展』をやっておりました。小生は知らない世界でした。また、この絵柄にはさして興味がわきませんねえ。だって、(ブサかわなんでしょうけれど)仏頂面でかわいくないんだもーん。ま、お好きな方は好きなんでありましょう。

 

 

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2019年4月24日 (水)

「僕たちのラストステージ」:手堅く普通過ぎて   #僕たちのラストステージ #ローレル&ハーディー

366930_001映画『僕たちのラストステージ』は、往年のお笑いコンビ=ローレル&ハーディーのキャリア終盤を描いております。でも、こんな映画よく日本公開しましたね。おまけに新宿ピカデリー(大江戸はここで観ました)や丸の内ピカデリーだし。小生の感覚だと、当然未公開。せいぜいDVDスルーだと思うのですが…。

だって、ローレル&ハーディーなんて、今やよほどの年寄りか筋金入りのシネフィルでもない限りは知りませんもんね。大江戸だって、名前は知ってるけど作品は観たことがない、そんな感じです。で、しかも初老の二人の物語でしょ。需要があると思えないんですよねー。

 

 

366930_004 で、芸人としての二人が味わう晩年の「落ち目」の悲哀に、コンビの愛憎やら夫婦愛やらを交えて極めて正統派なタッチで描きます。まあ実に手堅い演出ですし、それ以上にスティーヴ・クーガン、ジョン・C・ライリーの二人(プラス奥様役の二人にも)に思う存分芝居をさせていて、それが成功しています。二人の舞台のネタもしっかりと見せています。役者としてはやり甲斐があったことでしょう。

366930_003でも普通すぎるというか、満足度は高くなかったですねー。ま、公開しただけでエライんですけど。淀川さんなら、なんと評価したでしょうか。

オープニングでアルトマンの『ザ・プレイヤー』ばりに、撮影所内を歩いて行く彼らを延々と追うワンカット長回しのキャメラ。そういう映画的な面白さがもっとあったら良かったんですけどねー。 どうでもいいけど、タイトルはむしろ『俺たちのラストステージ』ですよね、この二人なら。

 

 

 

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2019年4月23日 (火)

「クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし」:夫婦愛は勝つ   #映画クレヨンしんちゃん #新婚旅行ハリケーン #失われたひろし

366015_013 映画『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし』は、海外観光モノにして冒険モノにして夫婦愛モノ。何と言っても、ひろしとみさえの夫婦にフォーカスされていて、その二人の愛を堂々と謳い上げております、

見ているとしんちゃんですら少々かすみがちになるぐらいなので、今回はカスカベ防衛隊のみんなは、ほぼお休み状態。「運の悪い」トレジャーハンターのおねえさん(声=木南晴夏)が、重要な役で活躍いたします。

 

 

366015_012 みさえさん、今回は見せ場たっぷりで、しかもなかなか泣かせます。時としてすれ違うけれど、最後は信じているひろしとの夫婦愛が、そしてそれゆえの憤懣が、見事に描かれています。しんちゃんとひまわりには聞こえないようにしながら、「王様の耳はロバの耳」的に心の叫びをぶちまける場面は、多くの女性の共感を呼ぶことでありましょう。みさえさん、いい女だねえ。

ひろしの男っぷりも通常比1.5倍ぐらい「いい男」になっております。

 

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終盤にはコアラで怪獣映画やってくれちゃいます(まあ、『キングコング』なんですけど)。ああ、そういえば今回の橋本昌和監督って、『オラの引越し物語 ~サボテン大襲撃~』(下↓のURL)の監督なんですよね。あの作品も海外(メキシコ)が舞台で、カスカベ防衛隊はほとんど出ないで、しかも怪獣映画的テイストがありました。うーん、一貫性がありますね。

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-f7ce.html

今回は中だるみもなく、良き一篇に仕上がりました。 あ、でも2013年から6作にわたってオープニングタイトルを飾っていたクレイ・アニメ+きゃりーぱみゅぱみゅ『キミに100%』がついに終了してしまった(知らない男が別の曲を歌っていた)のが、きゃりーファンの大江戸としては残念でありました。

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2019年4月21日 (日)

「愛がなんだ」:今のリアルの恋愛映画   #愛がなんだ #岸井ゆきの #成田凌 #今泉力哉

365596_002映画『愛がなんだ』、ヒットしてます。前日にあやうく満席になる直前にネットで取りましたが、テアトル新宿のロビーなんか入れ替え時にはもう人でぎっしり。しかも、「立ち見」までやってるんですね、この劇場。立ち見もかなりの数がいて、今日び見ない風景にびっくりしてしまいました。で、やたらと20代女子率が高かったです。やっぱり予告とか見てると、「これは自分たちの映画」だと感じるのではないでしょうか。等身大のリアルな都会派恋愛映画。日本映画って意外と(キラキラ映画以外の)恋愛映画が少ないのです。だから、このヒットはなんか嬉しいです。

 

で、作品も見事でした。日本映画史に残る恋愛映画です。やっぱり20代女子たちの嗅覚って侮れませんよねー。スバラシイ! 今という時代のアンテナにひっかかる映画だと思います。

 

 

365596_005岸井ゆきのがとんでもなく素晴らしいのです。今年の主演女優賞候補の一人に挙げておきたい。間違いなく代表作と呼べるものです。あの歯がニーッと出る獅子舞的笑顔から、ちょっとぞっとさせるようなストーカー的表情まで、ヴィヴィッドに血の通った一人の女性を体現しています。

成田凌も「またしても」憂いのあるイケメンなのにちょっとダメ男を演じて、当代一だなあと思わせてくれてます。ホントにただのイケメンじゃないので需要が多くて、引っ張りだこです。 脇の役者もそれぞれ見事にキャラクターを表現していて、若葉竜也、深川麻衣、江口のり子、筒井真理子と、あたかも当世人間図鑑のような趣きです。

 

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テルコ(岸井ゆきの)って、本作の中で麺類ばかり食べています。カップラーメン、お店のラーメン、パスタ(スパゲティ)、うどん・・・麺食い≒面食いってことなのかしらん? だからマモちゃん(成田凌)なのかしらん?  ま、酒類もビール、ワイン、焼酎、日本酒・・・とオールラウンドに飲みまくってましたけど。

 

今泉力哉監督の作品っって実は初めて観ましたけど、見事な演出力。特に役者の生かし方がお見事ですね。そして、監督と澤井香織による脚本、特にダイアローグが実に「今のリアル」で、水際立った素晴らしさなのでした。角田光代の原作を読んでないので、どこまでが原作の力でどこからが脚本の力なのかわかりませんが、いずれにせよ、拍手!

 

 

 

 

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2019年4月20日 (土)

湘南、川崎に完敗   #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #川崎-湘南

_20190420_222536800x514 Jリーグ第8節の川崎-湘南戦を等々力競技場で観戦。2-3年前に改装されたここは、良い環境でかっけースタジアムですね。うらやましい・・・

試合前の腹ごしらえは、カレーと生ビール。ここのカレー、うまいんです!

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小生はメインスタンドで観たのですが、ぎっしりの湘南サポ席は神奈川ダービーで気合入ってました。声もよく出ていました。長らくJ2に留まっていた頃の応援の弱弱しさに較べると、しっかりJ1仕様になっていて隔世の感があります。

 

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ここのスタジアムに来ると、フロン太ら川崎のキャラクターたちと我らがキングベルⅠ世の交流がいつも楽しみです。神様であり王様であるキングベル様のことを、ふろん太くんが「おじいちゃん」とツイートしているのは遺憾でありますが。

あ、あとアウェイのベルマーレがホーム用ユニフォームを着させてもらえるのも嬉しいですね。色で間違える可能性がないチームに関しては、どんどんやってほしいものです。

 

 

Rscn2775_convert_20190420224827 えー、試合はですね、ひどいもんでした。2-0というスコア以上に湘南の完敗でした。赤子が手をひねられた感じです。ケチョンケチョンって、こういうことなのでしょう。

 

だって、あのフロンターレが前線からの守備をしっかりやって来るんですよ。その速いチェックに慌てて、DFもGK秋元もやたらとミスをしておりました。パスが通らず、寸断されます。

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あんな技術のある強いチームが、まじめに前からの守備とかやっちゃいけませんや。これまでは、まったく個性が違うチームのぶつかり合いだったので結構いい勝負になったし、ベルマーレも割と勝てたりしてたのですが、これではいけません。同じ土俵で戦ったのでは、技術の差、質の差がもろに出てしまいます。勘弁してちょーだいよ、ほんとにもう。

 

 

_20190419_214906800x461 湘南も出だしは悪くなかったのですが、チームのトップスコアラー武富が前半早い時間に故障でピッチを去ったのが大誤算。そこからほどなく川崎の阿部の技術力で先制されると、もう後はほとんどフロンターレ・ペースでした。もっと点を取られてもおかしくなかったし、後半なんかほとんどやられ放題。家長なんか球扱いの技術で翻弄してましたもん。

曺監督は記者会見で杉岡や齊藤未月に「相手へのプレゼント・パスが多すぎる」と苦言を呈してましたが、確かにその通り。小野田も良くなかったし、困ったもんです。その手当てとして61分時点で、つまりあと30分以上あるってのに3人の交代枠を使い切ったあたり、曺さんらしいなあと思いました。

 

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試合前には、フロンターレが中村憲剛、守田、車屋、谷口を故障で欠いているってことで、何とかなるんじゃないかと思ったりもしましたが、いやいややはり選手層が厚いですね。秋の対戦では捲土重来、なんとかしたいと思いますけど、でもどうすりゃいいんだろう?

 

 

_20190420_2226081024x648 ずっとケガで離脱していた岡本拓也の復帰戦でもあったのですが、やはり試合勘が鈍っていたためかミスや消極的なプレイが目立ちました。岡本、杉岡という左右のウイングが機能しなくては、ベルマーレらしいサッカーなんかできませんもんね。

 

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てなわけで、暗雲垂れこめるわけですが、まあ相手は2年連続のJチャンピオンですからね。これまで同様、反省をバネに成長してもらいたいものです。

それにしても武富は大丈夫なのでしょうか?

 

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2019年4月19日 (金)

神保町さぼうる2のナポリタン

_20190416_211304800x633先日神保町シアターに行った際に、この「さぼうる2」で腹を満たしてから鑑賞しました。いやー、ここは当然昔から知っているのですが(もちろん「さぼうる」の方も)、入ったことはなかったんです。やけに混んで並んでたり、タバコで煙そうだったりしましてね。

ただ、ここのスパゲティー・ナポリタンは、量が多くて絶品だという話を聞いていたので、それは一度試さねば!と思ってもいたのです。 で、行ってみると、すぐに入れました(さぼうるは喫茶中心、さぼうる2は食事中心なのだとか)。小さなテーブルの一人席に案内されて、ナポリタン並盛を単品で注文しました(ネットなんかで見ると、通は生いちごジュースとセットで頼んだりするみたいですけどね)。

 

 

 

_20190416_211402800x457で、これです。ミニサラダ付き。高さがかなりあるので、ちょっと触ると崩れて皿の外に落ちてしまいそう。なので、まずサラダを食べて、あいた小皿に少しずつナポリタンを移動させて食しました。

うーん、見事な濃厚ケチャップ味。具は少量のハムと玉ねぎとマッシュルーム。いいんです。そう来なくっちゃ。やっぱりナポリタンってのは、ケチャップ味の麺をたっぷり味わうものなんです。分量は普通の店のナポリタンの倍ぐらいありました。冷凍食品の量少な目で物足りないナポリタンと比較したら3倍ぐらいあったかも知れません。

麺は普通の細さ。大江戸の好みとしては、もっと太い麺(有楽町のジャポネみたいな)を炒めてあるようなのが好きなのですが、この麺にからむケチャップの多さも需要なポイントです。途中からは、味に変化を持たせるべく粉チーズやタバスコを投入。マイルド&ピリ辛で、ナイス味変でした。一気呵成に完食して、満腹になりました。これで700円。さすがは学生の街、神保町です。おいしゅうございました。ナポリの人に食べさせてみたいです。きっとポカン??とするから。

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2019年4月18日 (木)

「記者たち 衝撃と畏怖の真実」:「バイス」の裏側   #記者たち #衝撃と畏怖の真実 ロブ・ライナー

366099_001_3映画『記者たち 衝撃と畏怖の真実』は、『バイス』と同じ頃のアメリカの国家的陰謀に迫るジャーナリストたちの物語。くせの強い変化球『バイス』に較べると、どストレートなんですけど、球質は軽め。91分とコンパクトですし、割とあっさりしています。まあ、『バイス』の方が随分とこってりしているって事も言えますけどね。

何しろこちらの作品では、実物のチェイニーやラムズフェルドや子ブッシュの映像が出て来ます。うーん、同時期公開で良かった。これ、どこかの名画座で2本立てにしてくれたらナイスですよね。ま、大江戸は『バイス』の方を高く評価します。

 

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ポンコツ版『大統領の陰謀』って感じもあります。男二人のバディ記者物語にもなっていますし、実際に台詞の中にもボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインの名前が出て来ます。コメディリリーフ的なウディ・ハレルソンが場をさらい、目が離せません。

でも一番の儲け役は監督でもあるロブ・ライナーでしょう。その堂々たるルックスと、にじみ出る知性や人間味(と適当な軽み)。そして感動を呼ぶ名セリフ(記者たちを集めて、社のスタンスと精神を伝える場面)。役者としても見事なのでした。

 

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勇んで戦争に行って、車椅子で帰ってきた若者のエピソードが最初と最後の方に入るのですが、これが今一つうまく行っていないのが残念です。

 

それにしても、今の日本に結構これと似た所があるので、いやな気持になります。ほとんどの報道機関が政府の御用機関になっているってのもそうですし、「先に結論ありきで、それに合った情報を集める」なんてのもそうですよね。国民の恐怖や不安に乗じて、そういうことを抜け目なく行うってあたりも同じなんですねえ。そういったプロパガンダに騙されないで、正当な疑いを持ちながら真実を見抜く目を養いたいものです。

 

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2019年4月17日 (水)

「真白き富士の嶺」:ちょっと不気味で・・・   #真白き富士の嶺 #芦川いづみ #吉永小百合 #テルミン

_20190417_231126800x713_3 神保町シアターの特集『恋する女優 芦川いづみ』から4本目は『真白き富士の嶺』('63)。吉永小百合、芦川いづみ、浜田光男が主演の森永健次郎監督作品です。モノクロです。今回の特集のポスター・ビジュアルはこの作品からのものです。

 

大真面目に作っているのですが、うーん、なんだかちょっと怪作の領域に片足突っ込んでます。半世紀以上昔の作品だからという事ではなくて、けっこうヘンです。まあ、日本人のメンタリティーが変化しているってこともあるのでしょうけれど、それでも脚本に難ありな場面は多かったです。終盤の浜田光男の行動も説得力を持って描かれておりませんし。 M.T.というイニシャルを使った謎(?)展開なんか、もう最初からバレバレで、引っ張った割には「やっぱりそうだったか」でしたからねえ。 そもそも何、この音楽? なんでテルミン使ってるの? 口笛を模したようですけど、怪奇映画とかSF映画の雰囲気になっちゃいますよねえ。ヘンすぎます。あと、芦川と吉永の室内場面で、あまりにも暗くて二人の顔以外は闇みたいな不気味シーン(しかも話の内容もひたすら暗い)もありました。 

 

演出の神経が吉永小百合の方に向いているためか、本作の芦川さんは今一つ魅力的ではありません。27-8歳の頃の作品だけあって、かなり「お姉さん感」が漂っております。ま、そこらへんを味わう作品なのでしょうね。演技の方も決して上手な人ではないので、悲嘆にくれる芝居をしても、その後に宮口精二がこらえきれずに嗚咽したりすると、持ってかれちゃいます。

 

まあ、でも当時の逗子やら江ノ島やらの風景が楽しめますし、藤沢駅やら新橋駅やらがこうだったのか!という驚きもあります。出前でもりそばをたくさん取ってみんなに振る舞うなんてのは、忘れかけてた昭和の光景なんだなあと気づかせてもくれました。そういった意味でも、昔の映画ってのはホントに貴重な財産だなあと思います。

 

 

 

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2019年4月16日 (火)

「バイス」:シニカル&ブラック、そしてベール!   #バイス #クリスチャン・ベール #エイミー・アダムス

366360_002映画『バイス』は、実話をもとにしたシニカルなブラック・コメディー。ま、これがコメディーじゃ困る=トラジディーだ!って考え方もわかりますが、この題材をポリティカル・コメディーにできるってあたりが、ハリウッドの、いやアメリカの懐の深さなのでしょう。こんなに近年のネタで、ディック・チェイニーもラムズフェルドも子ブッシュもみんなまだ生きてるのに・・・びっくりです。いつも思うけど、日本では絶対にありえないことですもんね。

 

 

366360_004 (以降少々ネタバレあり) 2時間12分の映画なのに、1/3ぐらいのところでいきなりエンドロールがせり上がって来て!・・・でもこれはすぐに「やりやがったな」とわかるコメディー演出であり、また「ここで終わりになっていてくれたら…」という恐怖演出でもあるのです。で、正直そこまではさほど面白くもない作品なのですが(むしろ結構眠かった)、そこからの2/3はテンポ良く&やたらと面白くて、しかも「へー」と感心してしまう映画なのです。アダム・マッケイ監督も、役者たちも、見事なんです。

 

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クリスチャン・ベールに関しては、今や「デニーロ・アプローチ」を超えて「ベール・アプローチ」と呼びたいほどの見事な変容。しかも演技的にも只ならぬ「気配」を漂わせて、人間の複雑さやら腹芸やらを表現して、完璧です。似てるし。小生がアカデミー会員だったら、ラミ・マレック(『ボヘミアン・ラプソディ』)ではなくベールに1票を入れるんですけどね。

エイミー・アダムスもこの「悪」を育てちゃった妻を好演しているのですが、後半は実年齢より上の老けメイクでずっと通しておりました(しかもどんどん老けていく)。日本の女優って、こういうリアルな老けメイクをやりませんよね。特にテレビドラマの場合はひどいもんです。これに関しては、いいかげんハリウッドや海外諸国を見習っていただきたいものだといつも思っております。

 

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2019年4月15日 (月)

「多十郎殉愛記」:ちゃんばら映画を残す試み   #多十郎殉愛記 #中島貞夫 #高良健吾 #多部未華子

366500_004映画『多十郎殉愛記』を公開二日目の土曜の午後に観た(@丸の内TOEI1)のですが、残念なことに観客は十数名。多十郎ならぬ少十郎でありました(まあ、1回目の舞台挨拶の回は結構入ったのだと思いますが)。 その前に観た『麻雀放浪記2020』も閑散としていましたし、東映さんなかなか辛い状況です。でもまあ『翔んで埼玉』という望外の大ヒットがあったので、トータルではプラスでは? いずれにせよ、チャレンジングな実写企画を製作してくれるそのカツドウ屋魂に拍手を贈りたいと思います。

 

 

366500_005 現在84歳の中島貞夫による純粋な小品時代劇というか「ちゃんばら映画」。その昔のちゃんばらの約束事にのっとっているので、刀で斬られても着物が切れたり血が出たり腕が飛んだりはしません。 物語もあって無きようなもの。ひたすらちゃんばらを成立させるために物語があったり人物がいたりするのです。なにしろ93分の作品の最後の30分ちょっとは(断続的にではありますが)延々とちゃんばら描写ですし、そこに至る前にも何度かのちゃんばら場面があるのです。まあこういうのを成立させていくってのも文化だなあと思います。本作のように意図的に時代劇を作り続けて行かないと、技術パートを含めそれぞれの部門の時代劇の常識、ノウハウが失われてしまいますからね。役者にしたって、着物のきこなし、刀の扱い、歩き方と走り方、所作などの一つ一つが現代劇とは違うわけですから。

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とはいえ、あまりにもちゃんばらアクションをやることが第一義になっているので、プロットや設定があまりにも軽いのではないでしょうか。多十郎の大立ち回りの理由とか多十郎とおとよの恋模様とか、みんな弱いのです。説得力がないのです。でも、昔のプログラム・ピクチャーはみんなそんなもんでしたよってことなんでしょうか? だとしたら、それはそれで確信的な現世代への「教育」でありますねえ。

多部未華子は芝居もさることながら、(現代アレンジの)ヘアメイクや衣装が良かったですねえ 。高良健吾は頑張ってましたけど、もう少しユーモアが欲しいところ。真面目過ぎて余裕がないってあたりが、ちょっと窮屈なのです。

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2019年4月14日 (日)

『マックイーン モードの反逆児』:異才と死の香り   #アレキサンダー・マックイーン #マックイーン #モードの反逆児

T0023870p映画『マックイーン モードの反逆児』は、近年多いファッションデザイナーの伝記的ドキュメンタリー。まあ、マックイーン本人は亡くなっているので、関係者からの証言集+ショーや日々の動画で構成されております。さすがに近年の人だけあって、若い頃から彼自身を捉えた動画が数々残っているんですよね。

 

マックイーンって、センセーショナルで死のイメージを湛えた作風の割に、ご本人はぽっちゃり型(後年にはわけあって痩せましたが)のそこらにいそうな人。ギャップがなかなかの異才です。 彼のセント・マーティンスでの学生時代からデビュー以降のスピード出世ぶりを紹介しつつ、彼がだんだん壊れていき遂には自死に至る日々を描いています。なるほどこういう生涯だったんだってことはわかりますが、天才の内面への掘り下げが今一つかなあ。

 

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彼の作品って、バロックでありながらアヴァンギャルドで、耽美で死の匂いを漂わせているってあたり、同じイギリスの鬼才ピーター・グリーナウェイ監督に通じるものがありますね。あ、だから音楽がマイケル・ナイマンなのかー。

マックイーン自身が「唯一自分のショーで泣いた」という2体のロボットがモデルの白ドレスに絵の具を噴射して作品にする場面を見て、やはり奇妙な感動に襲われました。他のシーズンのショーもそうですが、ファッションというよりもアートの領域で勝負し続けた孤高の異才なのでありました。

 

 

 

 

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2019年4月13日 (土)

「麻雀放浪記2020」:何を作りたかったの?   #麻雀放浪記2020 #白石和彌 #ベッキー

366229_009 映画『麻雀放浪記2020』は、あの和田誠監督デビュー作(1984)の奇想天外なリメイク。 何しろ主人公は戦後の混乱期から2020年にタイムスリップして来ちゃうし、色々と羽目を外してるヤンチャな作品だし、そもそもピエール瀧事件で渦中の作品となってしまいましたしね。ただ、ピエール瀧の場面をカットしたりせずにそのまま公開した東映の姿勢(劇場への掲示や本編前の字幕でピエールが出ている旨を明示し、見たくない人は見なければいいという形にし、ムビチケなどは払い戻しを行うという対応)を、大江戸は絶対的に支持します。コンプラ、コンプラで、少数のクレームを怖れて、臭いものにフタをするように、危なっかしいものは最初から世に出さないって姿勢は、ダメでしょ。坂本龍一さんたちも言っているように、誰の得にもならないし、多くの人が関わって作り上げた作品には罪など無いわけです。罪を犯した人へのペナルティというのは、司法の裁きによって与えられ、加えて仕事がなくなる(=収入がなくなる)とか白い目で見られるという社会的制裁も加えられる、それで十分じゃないですか。

 

 

366229_002で、映画の方はかなりの乱調。白石和彌がぶっとんだコメディーを作りましたってところですが、惜しいのはせっかくの第三次大戦とか東京「ゴリン」ピック中止とかのパワフルでトリッキーな設定が、ほとんど生かされていないこと。そりゃないでしょー。ふんどしとかVRとかAIとかの設定は一応生きて楽しめているだけに、残念です。 そしてクライマックスも盛り上がらないし、凝った設定の割には「いったい何を作りたかったの?」って感じなのでありました。

それにしても2020年って来年のことなのに、未来感、SF感ありすぎじゃね? 目の脇につけるカメラ&モニター(?)デバイスとか、ヒト型AIとか…。建物内をセグウェイで移動ってのは、やろうと思えばすぐにでもできますけど…。

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大江戸は麻雀をやったことがないのですが、まあ鑑賞には問題ありませんでした。でも麻雀牌の並びをしっかり写しておりましたので、麻雀を知っている人にはより楽しめるようにできているのでしょう(たぶん)。それはそうと、一緒に一度あるかどうかの珍しい手だなんて言ってる割には、「九蓮宝燈(チューレンポウトウ)」出すぎじゃね?

ベッキーをAI役でキャスティングしたってのは慧眼で、なるほど確かにAIっぽいですね。でもベッキーにはこれから映画のフィールドで活躍してもらいたい気がします。 あとヒロイン役としてチャラン・ポ・ランタンの「もも」さんがキャスティングされてますが、こちらは妙にいかつくて妙に年が上に見えて、・・・うーん、この役はもっと可憐な人が良かったのではないかなあ。

 

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2019年4月12日 (金)

入船青柳の菊最中   #入船青柳 #青柳菓子舗 #菊最中 #日本一のあんこ

_20190402_131601800x607八丁堀駅からほど近い中央区入船にある地味な和菓子屋さん。いかにも地元のお店って感じですよね。ここが「入船 青柳菓子舗」(入船青柳)です。

大江戸は何年か前から知っておりますが、明治26年だかの創業という由緒あるお店なんです。

 

_20190402_235317600x611 とにかくここの店は、あんこがおいしいのです! 大江戸としては日本一のあんこだと思っています。源吉兆庵とか叶匠寿庵よりも断然おいしいと思いますし、虎屋黒川にも勝っています(個人の感想です)。まんじゅうだって、最中だって、もう陶酔するぐらいにここのあんこはうまいんです!

で、お店の看板商品と言っていいいのがこの『菊最中』(大納言小豆の餡です)。いやー、良いです。最中って子供の頃は全く興味がないというかむしろ嫌いでしたが、長じて大好きになりました。 和菓子って基本的に「あんこをどう食べさせるか」って世界なので、最中とかきんつばとか薄皮まんじゅうなんてのは、その最右翼なのですね。 ほら、皮の菊花デザインが見事に美しくも風格が感じられるものでしょ。で、つぶあんはしっかり甘くて小豆感たっぷりで、もう最高です。大江戸はこしあんよりもつぶあん派なのです。

最近のスイーツは、和菓子も含めて薄味だの低糖だの甘さ控えめだのが流行しておりますが、べらんめえ、てやんでえ!菓子ってのは、しっかり甘いのを少量食べるものなんでえ!健康志向だとか、物足りない甘さにしておいて余計食べさせようなんて魂胆の奴は、味噌汁で顔洗っておととい来やがれってんだ!

_20190402_235342800x479季節の甘味も買いましたよ。「桜餅」(左)と「道明寺」(右)。どちらも桜の花に包まれておりまして、まあどちらも桜餅なんですよね。 うん、手堅くおいしいです。オーセンティックな味。でもやっぱり、最中の方がいいですねえ。

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2019年4月11日 (木)

『あした晴れるか』:芦川いづみ≒波瑠or吉岡里帆   #あした晴れるか #芦川いづみ #中平康 #神保町シアター

神保町シアターの「恋する女優 芦川いづみ デビュー65周年記念スペシャル」から3本目は『あした晴れるか』('60)。中平康監督で石原裕次郎&芦川いづみ主演と、以前観た『あいつと私』と同じトリオ。都会的で明るくポップなコメディーってのも同じ。それにしてもモダンです。60年近く前の映画だってのに、センスは古びてません。何度も声を出して笑ってしまいました。楽しい痛快作です。

裕次郎はいつもの(この時期の)裕次郎ですが、芦川いづみが大きな黒縁メガネをかけた知的で男勝りな勝気キャラ。完全にメガネが似合いきってるわけではないけれど、そして髪型がオバサンっぽいのが残念ですけれど、やっぱり魅力的です。そして本作では見事にコメディエンヌとしての花を咲かせています。序盤ではあまりにコントみたいな演技で、「うーん…ヘタなのかしらん?」と思いましたが、徐々に慣れるし、たぶん中平監督の演技指導によるものだったのでありましょう。

でも芦川さんって、波瑠や吉岡里帆に似てますね。この二人なら、芦川作品のリメイクを上手にこなしてくれそうですし、そういうのが似合いそうです。とりあえず、波瑠や吉岡で本作のメガネ女子を演じていただきたいものです。

言葉に関してはさすがに時の流れを感じさせます。やけに日焼けしている中原早苗に向って芦川が「黒んぼ!」って言ったり、けっこう身体系の差別用語(今なら完全アウト)があったりしました。 あと、昔の東京の映像記録としても貴重です。佃島と対岸を結ぶ渡し船の「渡船場」があったり、その前で干物をずらりと干していたりするんです。

_20190410_190954800x497神保町シアターのロビーでは、マルベル堂の芦川さんプロマイドを売っております。本作のメガネフェイスはありませんでしたけどね。

 

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2019年4月10日 (水)

コンビニ・オーナー店主の過酷な現実   #クローズアップ現代 #コンビニ店主24時

たまたま見たNHK『クローズアップ現代』に釘付けになってしまいました。今日のテーマは、「密着!コンビニ店主24時 便利さの裏で何が?」。最近ようやく新聞などマスコミでも問題視されてきた、コンビニエンスストアのオーナー店主が本部から押しつけられている「24時間営業」の裏の過酷な労働の現実。そのダークサイドにメスを入れた力作でした。

1時間に4人とか7人しか客が来なくても、大雪で誰も来られなくても、過労で妻が倒れて救急車で運ばれても、店を閉めることを許さない本部の判断。契約を縦に取り、一方では本部からのヘルプ要員はほとんど送らない(まあ、現場レベルでは「送りたくても人がいない」ということなのでしょうけれど)という非情で理不尽な状況。

オーナー自身が週に3度の徹夜業務で、深夜のバイト賃金を削減して利益を残そうという努力をして、ようやく帰れるとなった時に、バイトが体調を崩して帰宅→結局その後もずっと働き続けたり、・・・最近の企業の過労死ラインの1.5倍ぐらい働いているというのですから、本当に涙なくしては見られないような…。オーナーなのに、まるで奴隷か鵜飼の鵜。

それもこれも、バイト人件費や光熱費などを払うのはオーナーで、人件費や光熱費の高騰だとか深夜に営業すれば逆ザヤでも、その損を被るのは全てオーナー側。本部は歩合制だから営業時間が長くて少しでも売上高が上がれば、その方が儲かるという構造なのです。そこがまず問題なのです。 ようやく社会的批判や大臣の要請を受けて、コンビニ各社も改革を始めているようですが、もう24時間営業にこだわる時代じゃないと思いますよ。都心で必要な場所は残せばいいのでしょうけれど、それ以外の地域はもっと柔軟に対応できれば良いと思います。セブンイレブンだって、もともと午前7時ー午後11時の16時間営業だったんじゃないですか。

いずれにしても、一部の人の大いなる犠牲で成り立つ社会というのは歪(ゆが)んでいて、いつかどこかにその歪(ひずみ)が噴出するものだと思います。サービス業の人たちへの過剰な要求やクレームというのは、どこか歪んでいると思いますし、客だから何を言ってもやってもいいってことはないと思います。お互いの仕事、お互いの立場を理解し、互いに感謝しリスペクトする姿勢が社会に満ちたら、それは誰にとっても暮らしやすい社会だと言えるでしょう。 考えさせられる番組でした。

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2019年4月 9日 (火)

桜とさくらんぼの季節   #桜 #さくら #さくらんぼ #カルディ

_20190409_224227600x879  大江戸は桜風味、もしくはさくらんぼ風味が大好き。この季節の手前になると、いろんなお店の店頭にもサクラ関係の味覚が並びます。その中から今年口にしたいくつかを・・・

カルディコーヒーファームって、なぜか桜関係が充実してまして、まずは『さくらきなこねじり』。よくあるきなこの駄菓子に桜の葉を練り込んだものですが、桜の葉の風味が濃厚過ぎて、さすがの大江戸もちょっとムムムって感じでした。変にしょっぱいし、色もやけに緑だし(パッケージ写真と違って、抹茶ミルクみたいな緑色なのです)。これに関しては、ただの「きなこねじり」の方がいいなー。 製造者の「もへじ」は世田谷区代田って書いてあったので、(同じく代田の)カルディのオリジナルなのでしょう。

 

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次もカルディの『さくらドーナッツ』。片面はパッケージ写真のようなオールドファッション・タイプで、もう片面はシュガーグレイズド・タイプ。

ですが、桜の香りがほとんどしないんですよねー。ここはもっと桜を主張させていただきたかったところです。

販売者=キャメル株式会社。なぜラクダ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_20190409_223936800x1076 そしてまた「もへじ」ブランドの『桜せんべい』。もちろんカルディで買いました。国産桜葉使用でございます。

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これ写真で見てもわかるように、モロに桜葉や桜の花が練り込まれています。その風味が、やはりきついっす。これに関しては、もっとほのかでないとね。

 

カルディさん、なぜか桜びいきで、同好の士としては嬉しいのですが、桜の食品は風味のバランスが難しいですねー。でもめげずに、絶え間ない改良を続けていただきたいものです。

 

 

 

_20190409_224027600x996 で、最後にお飲み物をってことで、サントリーの『-196℃ 桜さくらんぼチューハイ』です。山形県産の佐藤錦を使っているのはいいけれど、「桜さくらんぼ」って何だ? 

で、お味の方は・・・やっぱり甘いっす。うーん、1回試せばいいやって感じですね。

 

うーん、やっぱり桜&さくらんぼ系の飲食物は難しいのですねえ。でも以前食べた桜風味のアイスクリームとか、スタバなんかの桜ラテあたりは、実においしかったんですけどねえ。ましてやチェリー系のおいしいものなんか、いくらでもあるのに。

 

 

 

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2019年4月 8日 (月)

「運び屋」:滋味深く   #運び屋 #クリント・イーストウッド 

366365_001_2 映画『運び屋』をようやく観ました。クリント・イーストウッド88歳の監督作にして、10年ぶりの主演作。見事によく出来た、「映画」というもののお手本みたいな作品でした。

ストーリーはシンプル。それを「味わい」で見せていく手練れの技。ジジイ映画としても家族映画としても犯罪サスペンスとしても、それぞれに味わい深いのです。さすがにラブロマンスの要素こそありませんが、一方では「お盛ん」なところを見せつけるイーストウッド翁でもあります。

 

366365_004_1 役者イーストウッドがとにかくいいんですよねー。枯淡の境地に入るでもなく飄々と、しかしかくしゃくとした肉体や頭脳の冴えも見せつつ、でも衰えを隠すことなしに、この主人公を多面的かつ魅力的に演じています。たぶんご本人はもう少しシャキッとしているみたいですし、主人公は90歳の設定ですから、2歳上の演技をしたのでありましょう。これは絶対アカデミー主演男優賞に価する、少なくともノミネートされてなきゃおかしいって演技です(なのにねえ…)。滋味に溢れる演技とでも言いましょうか…。

 

366365_003_1 冒頭の園芸品評会の場面でのスーツ姿、終盤の裁判場面でのスーツ姿、どちらも細身長身の姿にスーツが(裁判場面ではメガネも)よく似合っています(シャキッとしてます)。こんなカッコイイ老人、なかなかいません。ステキだぞ、クリント。

 

家族の問題を描く本作で、確執のあった娘役で実の娘のアリソン・イーストウッドが出演というのも、妙に感動的。彼女がらみの部分、ダイアン・ウィースト演じる元妻がらみの部分、そしてブラッドリー・クーパーがらみの部分が、それぞれにじわりと感銘を与えてくれます。うーん、やっぱり名人芸だぞ、クリント。

 

それにしても予告編の最後のフレーズ、「人は永遠には走れない」って、これまた味わい深い言葉ですねえ。

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2019年4月 7日 (日)

「ザ・ローリング・ストーンズ展」@TOC五反田メッセ   #ストーンズ展 #ローリングストーンズ展

_20190407_181132800x518TOC五反田メッセで開催中の『ザ・ローリング・ストーンズ展』(~5/6)に行って来ました。ストーンズ来日公演のたびに必ず行っている小生としては、当然行かねばならんのです。

ロンドン、ニューヨークをはじめ世界5カ所で大ヒットした展覧会のアジアで唯一の開催だということで、日曜などは大変な人出かなあとネットでファストパス的な日時指定券(3,700円!)を買ったのですが、_20190407_181311600x848午後4時に会場に着いてみると、パラパラの入り。なーんだ、これなら普通の券(3,500円)で良かったんじゃん。損した。

 

 

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エントランスには巨大なベロマークのオブジェだとか、ベロマーク入りのジャガー(1,800万円ほどしましたね)とかが展示してあり、雰囲気を盛り上げていきます。

 

 

会場内はかなり広く、解説パネルは英語、日本語、中国語によるもの。映像、ポスター、アルバム・ジャケットなどのアートワーク、ベロマーク尽くし、写真、資料、楽器、衣装、ライブステージの設計…などなどと盛りだくさん。思わずじっくりと見てしまいます。 ちなみに会場内の撮影はほとんど全部OKです。

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若かりし頃住んでいた汚い部屋の再現なんかもあって、驚いちゃいます。

 

 

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なにしろ半世紀以上も活動しているバンドですから、時代をまたいで多くの展示物があります。

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レコーディング・スタジオの再現もあれば、キースやロニーの使ったギターの数々も展示されております。Dsc_3551_crop_631x386

 

 

 

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巨大なベロマークのオブジェは、プロジェクション・マッピングで色や絵柄が変化し続けておりました。Dsc_3553800x450

 

 

ホントにこのマークって、20世紀(~21世紀)を代表するポップ・アイコンの一つですよね。

 

Dsc_3556800x450ポップと言えば、アンディー・ウォーホルは『スティッキー・フィンガーズ』や『LOVE YOU LIVE』のジャケットを手掛けたり、ミックのシルクスクリーンを作ったりしましたもんね。そこらもバッチリ展示されております。

MVを編集したコーナーに続くストーンズ映画のコーナーでは、なんとマーティン・スコセッシが解説を担当した映像が流されておりました。まあスコセッシも『シャイン・ア・ライト』という見事なストーンズ映画を撮りましたからね。

 

Dsc_35571024x576ミックを中心としたステージ衣装をズラリと揃えたコーナーは壮観。「ああ、これはあの時のアレね。」 もあれば、「へー、こんなのもあったんだ。」もございます。

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『悪魔を憐れむ歌』のミックの衣装8体を並べた展示もありました。

 

 

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最後の部屋は、3Dライブ映像による『サティスファクション』(約5分)。いやー、ミックが、キースが、飛び出してます。本当はもっと「応援上映」的に踊ったり手拍子したりして騒ぎながら観たかった感じですね。

 

出口にはカフェもあるし、グッズ販売コーナーも充実(何も買いませんでしたけど)。

結構急ぎ足で観ましたが、1時間半はたっぷり楽しめました。

やっぱり一昨年のデヴィッド・ボウイ大回顧展『DAVID BOWIE is』と比肩される展覧会です。ボウイ展の方が密度が濃く、編集力(展覧会のキュレーション力)も優れておりましたが、ストーンズの方も悪くはないです。アガリます。とはいえ、やっぱりチケット高いですよねえ。

(デヴィッド・ボウイ展の当ブログ記事はこちら↓)

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-bf81.html

 

75歳(!)のミックの心臓カテーテル手術も成功したそうなので、また元気にツアー復活を遂げて、日本にも来ていただきたいものです!

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2019年4月 6日 (土)

湘南、磐田に苦杯&都まんじゅう   #湘南ベルマーレ #都まんじゅう #ルヴァンカップ優勝石碑

_20190406_151702800x513   天気が良くて暖かく、今日は絶好の観戦日和。てなわけで、平塚のBMWスタジアムに湘南vs.磐田戦を観に行ったのですが、今日は少し時間に余裕があったので、一昨年オープンした「ららぽーと湘南平塚」をちらっと覗いてみました。

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見事に広々としたショッピング・モールです。空間が広く、ショップも大きく、アメリカーンな感じ。飲食店も充実していて、これはいいですね。

 

入口脇で、梅崎司選手がお出迎えしてくれました。

 

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 今日の大原公園は、まだ桜が残っておりました。スタジアム横なんかもご覧の通り、まだ見ごろ。

 

 

 

_20190406_151754600x956_convert_20190406  そして本日除幕式が行われたのが、この「ルヴァンカップ2018優勝記念石碑」! 縦長の石がベルマーレの「B」の字になっていて、サッカーボールのような六角形を連続させた地模様が入っています。うーん、でもモノクロのトロフィーが何か・・・コワイ絵(?)ですね。夜見ると、恐ろしいかもと思いました(すみません)。 いやー、でもこんなのが建つとは、素晴らしいことです。

 

 

Dsc_3538800x450 さて試合ですが、うーん、0-2で負けてしまいました。ミスは多かったものの、そんなに悪くはないと思うのですが、ジュビロの最終ラインの堅い守備に守り切られたって感じ。

_20190406_165116800x551 失点は不運なオウンゴールでした 。点が取れそうで取れずを繰り返して一進一退しているうちに、72分にやられてしまいました。

_20190406_1843301024x626 そこからのジュビロはいやらしく時計の針を進めていきます。そして、90+6分に湘南GK秋元が上がっていったラストチャンスのFKを、磐田GKカミンスキーにキャッチされてからのカウンターで無人のゴールにロングシュートを決められて万事休す。あんなボール蹴っちゃダメだろ、天馬&誰かカミンスキーを妨害に行かなきゃダメじゃん、でした。

 

_20190406_1812421024x702 コンディション面の問題で山崎が出られずに指宿がセンターフォワードで先発したのですが、やはり山崎のクォリティには届いておりませんね。小野田も今日は良くなかったし、武富や菊地も精彩を欠いていたし・・・。まあ、負ける時ってのはそういうものなのでしょう。 

メインスタンド後方には夕日と富士山が…。

 

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 それはそうと、今日は平塚駅前の「つるや製菓」で『都まんじゅう』を買いました。10個入りの包みで380円。『アド街ック天国』で平塚人のソウルフード扱いで紹介されていた銘菓。大江戸も昔から気にはなっていましたが、初めて購入しました。できたてはあったかくて、白あん入りの素朴なおいしさ(ま、大江戸的にはあずきあんの方が好きですけど)。冷えたのはそのままでもいいけど、電子レンジで10秒あっためると、よりおいしいです。焼き印の絵もカワイイですね。

 

 

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2019年4月 5日 (金)

「ダンボ」:異形の悲哀   #ダンボ #ティム・バートン #

365489_001   映画『ダンボ』は、ティム・バートン監督による実写版。 あの名作アニメの実写化なんですけど、当然ゾウはCG。そしてかわいいとは言っても、かなりリアルにゾウ。 うーん、ゾウだー。

それにしても、“Dumbo”って言葉には「マヌケ/のろま」なんて意味があったのですね。“dumb”がもとになっているからなのですね。今まで意識したことがありませんでした。詳しくはこちら↓

http://imi-nani.fenecilla.com/disney_dumbo/

 

 

365489_003 ティム・バートンらしい「異形の悲哀」の物語。画調もかなり暗めです。それでもちゃんと、子供が見ても楽しめる作品になっていました(たぶん)。もちろん大人もね。 ダンボが飛ぶシーンは、それぞれに感動的で、まるで『ET』の自転車飛翔シーンのようでした。 ただ最良のバートン作品かと問われれば、それはちょっと違いますね。面白さも、感動も、絢爛な映像も、まあ「そこそこ」なのでした。ラストはインド(?)の「明るい世界」と広い空間を飛翔する開放感。それまでが狭く暗い世界だっただけに、ここは良かったですけどね。

エヴァ・グリーンがバートン作品で、こんなにチャーミングな普通の良い人の役を演じるなんて珍しいというか初めてでは? そして、『バットマン リターンズ』のマイケル・キートンとダニー・デヴィートが共演しているのでありました。

 

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 で、こちらの写真は新宿ピカデリーの下のロビーにいたダンボくん(小生が観たのはTOHOシネマズ渋谷でしたけど)。うーん、かわいくは・・・ないですね。目がイッちゃってます。 そういえば、アニメ版で有名な(幻覚的な)ピンクの象の場面が、かなりあっさりとしか出て来ませんでした。そこはかなり残念です。

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2019年4月 4日 (木)

「たのしめてるか。 湘南ベルマーレ2018フロントの戦い」   #たのしめてるか。 #湘南ベルマーレ

_20190404_224526600x820『たのしめてるか。 湘南ベルマーレ2018フロントの戦い 変化・成長 湘南の未来』(水谷尚人・池田タツ/産業能率大学出版部)を買いました。長いタイトルだなあ。

以前にこの二人の共著として出版された『たのしめてるか。(略)2016(略)』の続編的な本。それにしても2018年シーズンは、ドラマチックでしたねえ。

1章:ルヴァンカップ優勝、2章:ライザップとの提携、3章:残留とこれから という章立て。それぞれの内幕が当事者たちへのインタビューをもとに構成されていて、いやー、楽しい、面白い。なるほど、こんなことがあったのか。ライザップ&瀬戸さん、いいじゃん。曺さんはこんなことを考えていたのか…と、ベルマーレのファンにはたまらない1冊です。

表紙はルヴァンカップ優勝時の埼スタ・サポ席前での記念撮影。カップ&トロフィーを持ってるのは真壁会長と水谷社長です。長い苦労が報われた時の笑顔。いやー、フロント、チーム、サポーターその他のステークホルダーも含めて一丸となって、本当にいいクラブだと思います。読めばそれがわかる本です。

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2019年4月 3日 (水)

「誘惑」:アレは今だとアウトでしょ   #誘惑 #中平康 #芦川いづみ #神保町シアター

_20190403_2132011024x900神保町シアターで開催中の特集「恋する女優 芦川いづみ」から、今日は1957年の中平康監督作品『誘惑』を観ました。 

中平康らしいモダンな都会派コメディー。洗練された笑いもあるし、今見るとかなりヘンテコな笑い要素もありますね。登場人物が多く、まさに群像コメディーといった趣きなのですが、最初から最後まで登場人物の心内語が聞こえる手法が多用され、そのベタさに思わず笑っちゃいます。60年以上前の日本語って、今聞くと新鮮ですよねー。キスは「接吻」って言ってますし。

(以降ネタバレあり) 芦川いづみが、ある女性とその娘の二役を演じます。でも終盤の彼女と千田是也がらみの場面(酔って寝ている彼女にキスしてしまう)がちょっと問題。これ、今だとアウトでしょ。若き日に愛しながらも結ばれなかった女性の(瓜二つの)娘ですからねえ。原作は伊藤整ですが、当時は男のロマンティシズムだと捉えてもらえたんでしょうね。大江戸はそっちを支持したいい気もしますけどねえ。 いずれにせよ、芦川さんは可憐にかわいいのでした。

岡本太郎と東郷青児が本人役で出演していて、セリフもあるのでした(岡本は結構芝居好きな様子)。あと勅使河原蒼風も登場しておりました。 更には、若き日の宍戸錠もチラッと出ておりました。でも、彼は悪役顔にするために頬にシリコンを入れたのが1956年(とWikipediaに出てた)のはずなのに、この作品では頬が細いように見えたのですが・・・。

 

 

 

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2019年4月 2日 (火)

「青春怪談」:市川崑の空回り   #青春怪談 #市川崑 #芦川いづみ

20193神保町シアターで「恋する女優 芦川いづみ デビュー65周年記念スペシャル」という特集上映をやっていて、その中の1本、市川崑監督の'55年作品『青春怪談』を初めて観ました。ロビーのショーウインドウの中には、平成28年7月付の芦川のサインが展示されておりました。また、開映前には芦川から観客への音声メッセージが流れました。

はい、小生は芦川いづみがかなり好きなのです。日活の女優の中で一番好きかも知れません。ただ、この『青春怪談』においては、彼女は脇役。主役は三橋達也と北原三枝、準主役が山村聡と轟由起子。この当時二十歳だった割には、芦川がやけに幼い感じです。

作品はというと、どうにもヘンな(珍品と言ってもいいほどの)映画です。現代を体現してやけにドライな三橋と北原のカップルは、三橋が女性的で北原が男性的ってあたりも先取り感覚に溢れてます。一方で旧世代を代表させたかのような山村と轟ですが、この轟由起子が実にウザイんです。NHKの朝ドラ『まんぷく』で松坂慶子が演じた「すずさん」と同じ匂いを感じさせるウザさでした(ネットなどではすずさん擁護派が多いようでしたが、小生は終始キライでした)。

どうにも市川崑の「新しくて、ちょっとヘンなことをしたい」という趣向が空回りしてしまったような気がします。あっけらかんとしたラストなどは、「ああ、こういうことがやりたかったのね」って感じですけど…。そして北原三枝のウエストの細さよ!

冒頭のタイトルバックが、人物の横顔を影絵風にシルエットで表したもので、「あ、これって『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』の元ネタなんじゃないの?」と思ってしまいました。本当のところどうなんでしょう?

 

 

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「ビリーブ 未来への大逆転」:“理想の夫”の映画です   #ビリーブ #未来への大逆転 #ルース・ベイダー・ギンズバーグ

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映画『ビリーブ 未来への大逆転』は、“On the basisi of Sex”(性別に基づいて)という原題。さすがにそんな邦題では商売にならないのでしょうが、「ビリーブ」ねえ。一昨年の『ドリーム』に寄せたのでしょうか? どちらも20世紀中ごろのアメリカで、頭脳明晰でガッツもある女子が男女差別社会に挑戦していく物語」ですもんね。それにしても「未来への大逆転」とは・・・『マネー・ショート 華麗なる大逆転』みたいです。

 

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映画は正統派で、ルース・ベイダー・ギンズバーグの前半生を追った伝記ドラマとして面白かったです。でも、『ドリーム』の方が映画としての出来が良く、より面白かったことも確か。ここらは脚本と演出の腕かも知れません。 例えば終盤の法廷場面など、意外とあっさりしておりました。ここはもっとぐいぐいと盛り上げていただきたかったところです。あえて娯楽映画的になり過ぎないようにしたのかなあ。

で、本作に出て来るルースの夫が、イケメンでナイススタイルで優しくて理解があって家事もやるイクメンで・・・って、まさに絵に描いたような「理想の夫」。まるで白馬の王子様ってぐらいに非の打ち所のない人物なのです。実際にルースの夫ってそうだったんですかねえ? また、演じるアーミ・ハマーが、非の打ち所のないハンサム・ガイだし。いやー、恵まれてます、ルース。

 

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久々にお目にかかったキャシー・ベイツが、さすがって感じの印象的な芝居。そして、サム・ウォーターストーンの悪役も憎ったらしかったのですが、この人が悪役やるのって珍しいですよね。

現在35歳のフェリシティ・ジョーンズが大学入学時から40歳過ぎまでを演じるのですが、実年齢より上の時も、自然に老けさせていきます。これ、日本のドラマや映画だとほとんど老けさせずに、若いままって感じで演じますけど、あれって良くないですよねー。そろそろ日本の俳優さん(とその周辺)も目を覚ましてもらいたいものだと思います。役柄上必要だったら、やりましょうよ。

 

 

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