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2019年4月16日 (火)

「バイス」:シニカル&ブラック、そしてベール!   #バイス #クリスチャン・ベール #エイミー・アダムス

366360_002映画『バイス』は、実話をもとにしたシニカルなブラック・コメディー。ま、これがコメディーじゃ困る=トラジディーだ!って考え方もわかりますが、この題材をポリティカル・コメディーにできるってあたりが、ハリウッドの、いやアメリカの懐の深さなのでしょう。こんなに近年のネタで、ディック・チェイニーもラムズフェルドも子ブッシュもみんなまだ生きてるのに・・・びっくりです。いつも思うけど、日本では絶対にありえないことですもんね。

 

 

366360_004 (以降少々ネタバレあり) 2時間12分の映画なのに、1/3ぐらいのところでいきなりエンドロールがせり上がって来て!・・・でもこれはすぐに「やりやがったな」とわかるコメディー演出であり、また「ここで終わりになっていてくれたら…」という恐怖演出でもあるのです。で、正直そこまではさほど面白くもない作品なのですが(むしろ結構眠かった)、そこからの2/3はテンポ良く&やたらと面白くて、しかも「へー」と感心してしまう映画なのです。アダム・マッケイ監督も、役者たちも、見事なんです。

 

366360_001

クリスチャン・ベールに関しては、今や「デニーロ・アプローチ」を超えて「ベール・アプローチ」と呼びたいほどの見事な変容。しかも演技的にも只ならぬ「気配」を漂わせて、人間の複雑さやら腹芸やらを表現して、完璧です。似てるし。小生がアカデミー会員だったら、ラミ・マレック(『ボヘミアン・ラプソディ』)ではなくベールに1票を入れるんですけどね。

エイミー・アダムスもこの「悪」を育てちゃった妻を好演しているのですが、後半は実年齢より上の老けメイクでずっと通しておりました(しかもどんどん老けていく)。日本の女優って、こういうリアルな老けメイクをやりませんよね。特にテレビドラマの場合はひどいもんです。これに関しては、いいかげんハリウッドや海外諸国を見習っていただきたいものだといつも思っております。

 

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