« 「ザ・ローリング・ストーンズ展」@TOC五反田メッセ   #ストーンズ展 #ローリングストーンズ展 | トップページ | 桜とさくらんぼの季節   #桜 #さくら #さくらんぼ #カルディ »

2019年4月 8日 (月)

「運び屋」:滋味深く   #運び屋 #クリント・イーストウッド 

366365_001_2 映画『運び屋』をようやく観ました。クリント・イーストウッド88歳の監督作にして、10年ぶりの主演作。見事によく出来た、「映画」というもののお手本みたいな作品でした。

ストーリーはシンプル。それを「味わい」で見せていく手練れの技。ジジイ映画としても家族映画としても犯罪サスペンスとしても、それぞれに味わい深いのです。さすがにラブロマンスの要素こそありませんが、一方では「お盛ん」なところを見せつけるイーストウッド翁でもあります。

 

366365_004_1 役者イーストウッドがとにかくいいんですよねー。枯淡の境地に入るでもなく飄々と、しかしかくしゃくとした肉体や頭脳の冴えも見せつつ、でも衰えを隠すことなしに、この主人公を多面的かつ魅力的に演じています。たぶんご本人はもう少しシャキッとしているみたいですし、主人公は90歳の設定ですから、2歳上の演技をしたのでありましょう。これは絶対アカデミー主演男優賞に価する、少なくともノミネートされてなきゃおかしいって演技です(なのにねえ…)。滋味に溢れる演技とでも言いましょうか…。

 

366365_003_1 冒頭の園芸品評会の場面でのスーツ姿、終盤の裁判場面でのスーツ姿、どちらも細身長身の姿にスーツが(裁判場面ではメガネも)よく似合っています(シャキッとしてます)。こんなカッコイイ老人、なかなかいません。ステキだぞ、クリント。

 

家族の問題を描く本作で、確執のあった娘役で実の娘のアリソン・イーストウッドが出演というのも、妙に感動的。彼女がらみの部分、ダイアン・ウィースト演じる元妻がらみの部分、そしてブラッドリー・クーパーがらみの部分が、それぞれにじわりと感銘を与えてくれます。うーん、やっぱり名人芸だぞ、クリント。

 

それにしても予告編の最後のフレーズ、「人は永遠には走れない」って、これまた味わい深い言葉ですねえ。

|

« 「ザ・ローリング・ストーンズ展」@TOC五反田メッセ   #ストーンズ展 #ローリングストーンズ展 | トップページ | 桜とさくらんぼの季節   #桜 #さくら #さくらんぼ #カルディ »

コメント

うううむ。。。

いつまで走ればええのんか???

最近の課題。

投稿: ピナコラ。 | 2019年4月10日 (水) 22時43分

まあ、それは人それぞれってことで。
楽しければ走ればいいし、痛かったり苦しかったりすればやめればいい。
大江戸的には、「いい年になったらファンランにしとかないと、心と体の健康に悪いからダメ」だと思いますが。

投稿: 大江戸時夫 | 2019年4月10日 (水) 22時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「ザ・ローリング・ストーンズ展」@TOC五反田メッセ   #ストーンズ展 #ローリングストーンズ展 | トップページ | 桜とさくらんぼの季節   #桜 #さくら #さくらんぼ #カルディ »