「ビリーブ 未来への大逆転」:“理想の夫”の映画です #ビリーブ #未来への大逆転 #ルース・ベイダー・ギンズバーグ
映画『ビリーブ 未来への大逆転』は、“On the basisi of Sex”(性別に基づいて)という原題。さすがにそんな邦題では商売にならないのでしょうが、「ビリーブ」ねえ。一昨年の『ドリーム』に寄せたのでしょうか? どちらも20世紀中ごろのアメリカで、頭脳明晰でガッツもある女子が男女差別社会に挑戦していく物語」ですもんね。それにしても「未来への大逆転」とは・・・『マネー・ショート 華麗なる大逆転』みたいです。
映画は正統派で、ルース・ベイダー・ギンズバーグの前半生を追った伝記ドラマとして面白かったです。でも、『ドリーム』の方が映画としての出来が良く、より面白かったことも確か。ここらは脚本と演出の腕かも知れません。 例えば終盤の法廷場面など、意外とあっさりしておりました。ここはもっとぐいぐいと盛り上げていただきたかったところです。あえて娯楽映画的になり過ぎないようにしたのかなあ。
で、本作に出て来るルースの夫が、イケメンでナイススタイルで優しくて理解があって家事もやるイクメンで・・・って、まさに絵に描いたような「理想の夫」。まるで白馬の王子様ってぐらいに非の打ち所のない人物なのです。実際にルースの夫ってそうだったんですかねえ? また、演じるアーミ・ハマーが、非の打ち所のないハンサム・ガイだし。いやー、恵まれてます、ルース。
久々にお目にかかったキャシー・ベイツが、さすがって感じの印象的な芝居。そして、サム・ウォーターストーンの悪役も憎ったらしかったのですが、この人が悪役やるのって珍しいですよね。
現在35歳のフェリシティ・ジョーンズが大学入学時から40歳過ぎまでを演じるのですが、実年齢より上の時も、自然に老けさせていきます。これ、日本のドラマや映画だとほとんど老けさせずに、若いままって感じで演じますけど、あれって良くないですよねー。そろそろ日本の俳優さん(とその周辺)も目を覚ましてもらいたいものだと思います。役柄上必要だったら、やりましょうよ。
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