「若草物語」:’64年の東京やら銀座の松屋やら #若草物語 #芦川いづみ #吉永小百合 #浅丘ルリ子 #和泉雅子
神保町シアターの特集「恋する女優 芦川いづみ デビュー65周年記念スペシャル」には結局5回通いました。最後に観たのは『若草物語』。1964年の森永健次郎監督作品です。’64年ってことで、先の東京オリンピック開催時の東京をいろいろ見ることが出来るのがお値打ち--羽田空港とかモノレールとか団地とか銀座の柳とか。
あとタイトルにも「協力:松屋」と出ていた銀座の松屋が何ヶ所も写っておりました。浅丘ルリ子が働くカメラ売場とか、吉永小百合が働く男性下着売場とか、エスカレーターとか、中央ホール(巨大なサンタクロースの造作物が吊るされている)とか、社員食堂とか、社員出入口とか。 浅丘ルリ子は『銀座の恋の物語』でも松屋の従業員(店内放送係)をブルーの制服で演じていましたが、ここでは吉永ともどもライトグレーの制服(白の大きな襟のブラウス)姿です。
芦川さんは四姉妹の長女役。長女オーラ、出まくってます。当時29歳ですけど、かなり落ち着いた感じ。今で言えば39歳ぐらいの感覚でしょう。でも、いい感じです。
浅丘さんも美しいし、吉永さんはホントに(今に至るも)変わらないなあ。そして、変な大阪弁(「~ですわ」とか)を使ってはじけまくる和泉雅子がやけに面白くってキュート。やっぱりこの頃の日活は無敵ですわ。
森永健次郎ってやっぱりヘタで、必要なカットが無かったり、明らかに変なつなぎだったりで、雑。演技に関しても笑っちゃうような変な芝居が多く、唐突な場面も多々あります。この時代だから何とかなった監督ですよねえ。
ロビーには芦川さんのやけにステキなイラスト入りTシャツが非売品として展示してありました。65周年とか書いてあって、どうやらDVDの販促グッズか何かみたいです。後から調べたらこのイラスト、江口寿史だったんです! どうりで魅力的なわけですね。
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