「魂のゆくえ」:狂気からの謎ラスト #魂のゆくえ #ポール・シュレイダー
映画『魂のゆくえ』は、懐かしい名前ポール・シュレイダーの脚本&監督作品。巷間で『タクシー・ドライバー』云々と言われておりましたが、いえいえ、それのみならず多くの映画からインスパイアされたと思われる作品です。
まずはイングマール・ベルイマンの『冬の光』が一番大きいと思います。途中まであまりにも共通点が多い話だったので、「これリメイク?」と思っちゃいましたよ。まあ、ハッキリ言って途中までのアウトラインはパクッてますね。
そして終盤の唐突な『2001年宇宙の旅』(スターゲートの場面)にはびっくり。キャメラの滑空スピードまでが『2001』と同じですもん。うーん、スピリチュアルですね。 まあ、牧師が主人公なので、当然スピリチュアルにはなるのですが、そこから狂気にまっしぐらとなるあたりがポール・シュレイダーなのです。そこはもう誰が見ても『タクシードライバー』なわけで。でも、その後が想定外なわけで。
(以降少々ネタバレあり) さすがにこのラストにはびっくり。なんだこの肩すかし? 「最後に愛は勝つ」ですかい? しかも『愛のメモリー』(デ・パルマ)かよ!っていうぐるぐるカメラだし。
今日び珍しくもと言うか、スクリーンサイズがスタンダードなのですが、昔と違ってスクリーン脇の緞帳をそのサイズに合わせてマスキングしたりはしないので、何も映っていない白スクリーンがグレーな感じで残っていて、ちょっと興ざめ。ここはやはりくっきりマスキングしてもらいたいなあと思ったのでありました。
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