「コレット」:大流行「実は妻が作家」もの #コレット #MeToo #実は妻が作家
映画『コレット』の主人公ガブリエル・コレットさんのことを、大江戸は浅学にして知りませんでした。ココ・シャネルやコクトーやサルトルらとも親交があった人なんだそうですけど、ココ・シャネルの本名は「ガブリエル」・シャネル。名前つながりで、知り合ったのかしらん?
これ、昨年末からなぜか大流行?の「夫が作家として大成しましたが、実はずっと妻の私が書いていました」ものの1本。『メアリーの総て』も、『天才作家の妻 40年目の真実』も同じモチーフを扱っています。
それって、やはり時代の風なんでしょうね。男社会のズルと差別を告発する、もう一つの#MeTooなのでしょう。企画自体は#MeTooの前からあったとしても、そういったテーマが必然として出て来るタイミングだったのです。
それにしても、このご主人、ひどい人ですねえ。現代の目から見ると、男から見たって明らかに悪人といっていいぐらいドイヒーな人なのに、でもなんだかんだコレットとは結構長い間うまくいっていた・・・時代のせいもあるでしょうけど、男と女はわからないものです。
つまらないわけじゃないんですけど、ウォッシュ・ウェストモアランド(名前がWashですよ! 洗濯屋の息子なのかしらん?)監督の演出が淡々としてて、テンポがスローで、観ていてちょっとじりじりしてしまいました。楷書だけど、そんなにうまくないと言いましょうか…。物語を映画として見せるダイナミックな、あるいは流麗な演出ってものがないんですよねー。
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