「希望の灯り」:カウリスマキっぽいドイツ映画 #希望の灯り #ドイツ映画
映画『希望の灯り』は、題名といい雰囲気といい映像といい音楽といい、あたかもアキ・カウリスマキの作品みたいなんですけど、実はドイツ映画。実際、カウリスマキの映画の題名には『希望のかなた』も『街のあかり』もありますもんね。そして、この静かに語られる物語が、厳しくも心優しくて、カウリスマキっぽいんですよねー。
広く大きなスーパーマーケットが舞台。淡々とした在庫管理&品出し労働。そんな静かな世界を、恋愛とフォークリフトを使って活性化する物語です。まあ活性化と言っても、地味なもんですけどね。
そう、極めて地味な作品です。市井の、どちらかというと貧しい人々とその仕事を、じっくり丹念に描いていきます。
でもその割には住居がリッチ! 菓子担当のマリオンの家なんかベッドルームからキッチンからバスルームから、実に上等で、日本ならお金持ちの家って感じでした。さすがですね、ドイツ住宅事情。
本作の欠点は、いささか長過ぎること。このタイプでこのプロットの作品なら1時間40分ぐらいに納めてもらいたいのですが、2時間5分もあります。正直ゆったりし過ぎだと感じ、中盤以降ちょっと飽きて来ました。『ありがとう、トニ・エルドマン』もあんな作品なのに2時間42分もあったし、・・・現在のドイツ映画ってみんな長いのかしらん?
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