「イメージの本」:超・難解 #イメージの本 #ゴダール #難解な映画
映画『イメージの本』は、88歳になったジャン=リュック・ゴダールの新作。うーん、難解。いや、超・難解です。この年でこういうの作って、極東の島国でもちゃんと劇場にかかっているって、凄いことです。最近は邦画も洋画もわかりやすい作品が幅を利かせていて難解な作品ってめっきり減っているので、こういうのってかなり貴重だとも言えます。
84分とコンパクトですが、やはり時々眠くなりますね。これ観てると、前作の『さらば、愛の言葉よ』って親切な映画だったよなーと思わざるを得ません。
本作は、絵画、音楽、映画など古今東西の芸術作品を自由にコラージュしリミックスして、ゴダール本人がナレーションを入れたもの。そもそもこれを映画と呼べるのかってぐらいに、不思議な創作物です。ほとんど権利関係を無視して使ってるようですけど、使われた方も光栄に思うか、「まあ、ゴダールじいちゃんが使っちゃったんなら、しょうがないか」ぐらいの気持ちでいるんでしょうね。
でもやっぱり、これを観続けることはほとんど拷問と言っていいぐらいの苦行ですよねー。それでも一部の知識人は、なんのかんの言って、こういう作品やゴダール翁を神格化するのです。わけがわからないからこそ貴いぐらいのことを言っちゃうのです。いやですねー、そういうの。まず全肯定から入っていくという…。でも、最初から拒否するのも良くありません。まずは虚心坦懐に、こんな映画もあるということでご覧いただきたいと思います。
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コメント
えんえんと(汗)って感じでしたよね〜(笑)
投稿: onscreen | 2019年5月25日 (土) 19時25分
おお、onscreenさん、お久しぶりです。
えんえんと(眠) って人もいそうです・・・
投稿: 大江戸時夫 | 2019年5月25日 (土) 23時47分