「きみと、波にのれたら」:夏の匂いとファンタジー #きみと、波にのれたら #湯浅政明 #川栄李奈 #松本穂香
映画『きみと、波にのれたら』は、遅咲きの才人=湯浅政明監督による恋愛映画。ただ、『夜は短し歩けよ乙女』や『夜明け告げるルーのうた』ほど変なクセが強く出てはおりません。おおむね普通の作品(なんだそりゃ?)です。プロットや展開もそうですし、キャラクターデザインや作画においてもほぼ真っ当です。伸びたり縮んだりぐにゃりとしたりはしません。
だから、序盤の二人の恋愛模様って、ちょっと気恥ずかしいばかりです。今日び珍しい王道的ラブストーリー描写です。夏の海の匂いがします。
しかし、中盤のある出来事をきっかけに、リアルだった物語がファンタジーの領域に(無理なく)移行していきます。そこらへんのファンタジー感が、湯浅監督らしいといえばらしいところ。
そして『バックドラフト』以来の(かどうかは知らないけど)本格的消防士ものでもあります。終盤の炎上する塔とか水の流れによる消火とか、『タワーリング・インフェルノ』を思い出しちゃいましたよ。
声の出演は、川栄李奈や松本穂香らですけど、この二人はやっぱり顔が浮かんじゃいましたねー(そこらへんがちょっと鑑賞の邪魔)、小生の場合。一方で、片寄涼太と伊藤健太郎は大江戸の中で顔がハッキリわかっていないので、ぜんぜんオッケーでした。
ビニール製のスナメリ(いいですねー、「口がバケラッタ」で大好き)の中にあんなに水入れたら、重くて持てないぞ!と思いつつも、まあファンタジーですから…。
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コメント
> あんなに水入れたら、重くて持てないぞ!
水より比重の軽い液体を入れていたのかなあ? アルコールとか油とか。水より比重が軽い液体、燃えやすい物が多いらしい。危ないじゃん。
投稿: ふじき78 | 2019年6月29日 (土) 11時30分
おー、ふじきさん、3つもコメントありがとうございます。
でも、アルコールだって油だってあれだけの量ですから、十分に重いんすけど。
てか、それ以前に、水じゃないと彼氏出て来ないんじゃね?
投稿: 大江戸時夫 | 2019年6月29日 (土) 23時27分