「ビル・エヴァンス タイム・リメンバード」:’80年まで生きてたのね #ビル・エヴァンス #タイム・リメンバード
映画『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』は、白人ジャズ・ピアニストの最高峰=ビル・エヴァンスの生涯を描いたドキュメンタリー。小生も彼のアルバムの2-3枚は持っておりまして、やっぱり『My Foolish Heart』とか『Waltz for Debby』とかの名曲は、比肩しうるもののないマスターピースですよね。ただ、彼の人となりやバックグラウンドはほとんど知らなかったので、勉強になりました。
ってか、生涯こんなに薬物中毒だったなんて知りませんでした。愛する女性がいようが、幼い娘がいようが、結局薬物から離れることはできずに、「長い時間をかけた自殺」と言われるような死を迎えたわけですから、「うーむ」ですね。
また、亡くなった1980年までミュージシャンとしての活動を続けていたことも知らなかったので、驚きました。だって’50年代から活躍してた上に、あんなメガネ顔(バディ・ホリーを痩せさせたような)に七三分けでしょ。てっきり’60年代のどこかで死んじゃったんだろうなと思ってました。それが、あんなヒゲ面の’70年代野郎になっていたとは!(一頃のピーター・フォンダみたいな感じでした) いやー、びっくり。
伝記ドキュメンタリーのスタイルとしては、極めてスタンダードです。写真資料、映像資料、そして本人の肉声に加えて、家族・友人・関係者らのインタビューで、幼少期から死までをほぼ時系列に描いていきます。ビルという題材が興味深いから、映画としても面白いものになっています。
でも何よりもかによりも本人の演奏シーン-背を丸めて顔を鍵盤の近くに下げて-に尽きます。あの姿とあの音が、彼の「天才」を雄弁に物語っているのでありました。
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