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2019年7月31日 (水)

セブンイレブンのフィッシュ&チップス   #フィッシュアンドチップス #セブンイレブン

_20190721_123738800x623 セブンイレブンのお惣菜棚にあったんです、これ。「フィッシュ&チップス タルタルソース付」(税込248円)です。へー、こんなもんができたんですねー。

「電子レンジで温める」と書いてる割には、目安の温め時間が記されていなかったので、適当に1分ぐらいやってみました。正解でした。

白身の魚のフライとざく切りのフライドポテト。ポテトには塩コショウがしてありますので、フライにタルタルソースをつけていただきます。ちなみに魚の表記は「ほきフライ」となっておりました。イギリスではタラ類が主流なんですけどね。そういえば、ホキ徳田って人がいましたね。ヘンリー・ミラーの8人目の妻。関係ないけど。

お味の方は、まあこんなもんですよね。フィッシュ&チップスなんて、もともと大したものではない。新聞紙の袋に入れてもらうと、気分が出るってなもんです(ロンドン暮らしが長かったもんで←ウソ でも実際にロンドンで食べたことはあります)。

(サクサクカリッとはせずに)べちゃっとしてチープ感が出てるあたり、ますます「気分」です。コンビニでカジュアルに手に入るとは有り難いですね。

小生はランチの一部として食したのですが、これ家でビールと合わせた方がぜったい良いですよね。それでこそフィッシュ&チップスってもんです。今度はそうしようっと。

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2019年7月30日 (火)

「アラジン」:ウィル・スミスが全部持ってく   #アラジン #ウィルスミス #ガイリッチー

366505_004 映画『アラジン』をようやく観ました。夏の大作シーズンの前って、いい映画が多く公開されていたりするので、そういう小品を先に観て行かないと上映が打ち切りになったりしちゃいますのでね。大ヒット作は後回しでもまだ続映してるだろうということで、延び延びになりました。あと、そろそろ『アラジン』の上映回数も減ってきましたのでね。

で、あのアニメの世界を現代の技術で見事に実写化したわけです。及第でしょう。そして良くも悪くもジーニー=ウィル・スミスの映画になっておりました。いやー、青塗りの体で、歌って踊って、笑いを取って…アニメ版同様、いやそれ以上にサイコーサイキョーのキャラであります。楽曲“Friend Like Me”での大活躍は圧巻でした。ぜんぶ持ってちゃいました。

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  その分かすんじゃったのが、主役の二人。最近は時流の中で姫を活躍させる傾向が強まっていることもあり、特にアラジンはワリ食っちゃいましたねー。タイトルロールとは思えぬくらい地味です。“A whole new World”の歌唱にしても、彼のパートが残念な感じでしたし。

あとはおさるとか空飛ぶじゅうたんなどのサブキャラが、とてもチャーミングで楽しかったです。

 

366505_010 ガイ・リッチーが監督だと、後から知ってびっくり。こういうのも作るんですねー。まあ確かに、序盤や洞窟内では派手なアクションもありましたけど。

どうせならもっともっとミュージカルにしてほしかったところです。

 

 

 

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2019年7月29日 (月)

「サマーフィーリング」:都会の人々の生活と行動   #サマーフィーリング #ミカエルアース 

367945_002 映画『サマーフィーリング』は、『アマンダと僕』と立て続けの公開になったフランスの新鋭ミカエル・アース監督作品。ベルリン→パリ→ニューヨークという三都市を舞台に、人間の微妙な感情を描いていきます。

でもこれ後年になって、「21世紀序盤の都会に生きる人々の生活と行動」の絶好の資料になるんじゃないでしょうか。家の中で、街を歩いて、飲食店で・・・、現代人の生活と行動がさりげなく描かれ続けます。それが何とも気持ち良くって。

 

367945_004 明るい夏の光に満たされた映像が気持ち良いんです。夜は夜で、風や空気や灯りが気持ち良くって。基本的に「夏」といってもヨーロッパの夏なんで、冷涼感がありますよね。ニューヨークはもっと酷暑だと思いますけど。でも、それぞれの街の「空気感」が描かれていて、素敵だと思いました。

 

367945_001 主演男優のアンデルシュ・ダニエルセン・リーは、ライアン・ゴズリング・タイプ。そして妹ゾエを演じたジュディット・シュムラは、若い頃のジュリエット・ビノシュに身長をプラスしたような感じです。

フランス映画の一典型として昔からある、人間に寄って淡々と見つめる作品。大江戸はどちらかというとそれが苦手なので、『アマンダと僕』同様、「そこそこ」の評価なのですが、ほのかに幸せ感が漂う終盤などは、なかなか素敵な味わいを感じました。

 

 

 

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2019年7月28日 (日)

「天気の子」:作家の絶頂期   #天気の子 #新海誠 #代々木会館

366483_011 映画『天気の子』を観ましたが、新海誠監督、ノッてますねー。『君の名は。』に続いてこれを生み出せるとは、クォリティーの面でも興行の面でも、今が絶頂期ってことです。勢いがあります。宮崎駿で言えば、『もののけ姫』から『千と千尋の神隠し』の頃でしょうし、スティーヴン・スピルバーグで言えば『E.T.』の前後に『レイダース 失われた聖櫃<アーク>』『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』を撮ったあたりでしょうか。我々は今そんな状況に立ち会っているのです。

テンポ良く1時間54分を駆け抜けます。ダレ場などあるはずもなく、終始絵のクォリティーに圧倒されます。そして終盤の大胆な展開に、「え?!」と驚かされたりもするのです。

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RADWIMPSの曲との相性は、今回も抜群。相乗効果の最適例を見る思いで、曲が流れると映画に一気にドライヴがかかります。

更に今回は、宮崎駿や細田守に挑戦するかのように、「飛翔」の気持ち良さをたっぷり見せてくれました。

『君の名は。』みたいに強引なほどに感動させたり、力技で心を揺さぶったりはしないのですが、チャーミングな娯楽作品だと思います。 あと、(雨をはじめ)水の表現が素晴らしかったですねー。光の表現もね。

366483_013 そして本作でも東京の風景が素晴らしく魅力的に描かれていました。中でも中心になっているのが、新宿と代々木。西武新宿駅前のマクドナルドなんて、みんな聖地巡するんでしょうねー、きっと。 そして、代々木駅前のあの古ーいビル(代々木会館というそうです)。あそこは今年の春ごろには前を通って存在を確認しているけど、調べてみたら間もなく解体されるんですってねー。そういった意味では新海作品って、実写作品同様に東京の建物や景色を後世に伝える資料として重要なのです。

 

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2019年7月27日 (土)

「マーウェン」:すっきりせず切れ味悪く   #マーウェン #ロバートゼメキス 

368545_001 映画『マーウェン』はロバート・ゼメキス監督作品ですが、東京地区では2館のみの上映。前作『マリアンヌ』なんかも大江戸が観逃しちゃうぐらいの地味な公開でしたし、・・・時代は変わっちゃったわけですね。

でも内容自体はいかにもゼメキスと言いましょうか、主人公(スティーヴ・カレル)が実世界とフィギュアの世界を行ったり来たりしながらの展開。しかもモーション・キャプチャーを使ったフィギュアの世界のキャラクターが、あえてGIジョーとかバービーみたいなビニール人形っぽくしてあるので、ほとんど『ポーラー・エクスプレス』の変形バージョンといった趣きなのです。ビジュアルは面白いですよ。

 

368545_005 (空想の)フィギュア世界のキャラクターたちが実兄の中にいる光景は、初めての映像感覚。ゼメキスらしい実験的取り組みです。彼らの銃撃バトルシーンなども、実写だったら残酷になってしまうところを「人形だから平気」って線に留めております。人形だから、上半身と下半身がはずれちゃおうが、鉄の柵に刺さっちゃおうが、問題ないんですね。

 

368545_004 だけど、全体的にはすっきりしないというか、切れ味が悪いんです。もともとダウナーな個性のスティーヴ・カレルが、精神を病んだ男を演じて、そこにナチスの悪夢やらヘイトクライムやらが絡んで来るのですから、明るいわけはないんですが、そこらへんを上手に処理しきれず、映画として「昇華」できなかった印象です。やはり作家の老いなんでしょうかねえ。

終盤に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のセルフ・パロディ・シーンがあって、思わず声を出して笑っちゃいました。

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2019年7月26日 (金)

「映画イラストレーター 宮崎祐治の仕事」展   #宮崎祐治 #国立映画アーカイブ #東京映画地図

_20190726_230345600x652 京橋の国立映画アーカイブで開催中の『映画イラストレーター 宮崎祐治の仕事』(~8/25)を観ました。「キネマ旬報壮観100年記念」という冠が付いております。

なんと宮崎さん、『キネマ旬報』で毎年のベストテン号に掲載される「映画街路図」は1976年以来43回も続いてるんですってね。かなり驚きました。

_20190726_2306201024x550 入口と出口の所だけ撮影可となってまして、『ダーティハリー』のイーストウッドや、『海街ダイアリー』の4姉妹のパネルなどが貼ってあります。

和田誠さんを師と仰ぎながら、(少なくともその活動期間の長さにおいては)師を超えてしまった感のある宮崎さんです。

_20190726_2306571024x576 文芸坐をはじめ映画館と組んだ仕事も多く、『ロードショー』誌など『キネ旬』以外の雑誌やカレンダー原画などの仕事も紹介してあります。

更には本業であるCMディレクターとしての作品も、4種類をモニターで見せてくれております。

_20190726_2305311024x842 邦画も洋画も、旧作も新作も、等しく愛を持って描き、でも時々辛口に批評するあたりが宮崎流。大江戸のスタンスに近いものがあると、勝手に親近感を感じてしまいます。

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宮崎さんの『東京映画地図』(キネマ旬報社・2016年)は、『キネ旬』連載中から大好きな企画でした。本になって割とすぐに買ったのですが、なかなか手が着けられず、ひと月前ぐらいにようやく読み終えた次第。移り変わる東京の街や建物の記憶を、映画を通して記録する意義深い試みであり、東京好き、映画好きの小生にはたまらない名著なのです。

 

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2019年7月25日 (木)

「ゴールデン・リバー」:眠くて暗くて汗臭くて   #ゴールデンリバー #ジャックオーディアール #キャロルケイン

367307_001 映画『ゴールデン・リバー』は、チラシとか予告編を見た段階では、ジョン・ヒューストンの『黄金』みたいな話(もしかしてリメイク?)なのかと思っておりました。だって、ゴールドラッシュ時代の西部で、男たちが黄金の魔力に取りつかれて破滅していく物語みたいなんですもん。でも、全然違ってました。

そもそも原題は“Sisters Brothers”。なんだこりゃ?と思ったら、シスターズという苗字の兄弟なのでした。しかも演じるのがジョン・C・ライリーとホアキン・フェニックスだってんですから、全然シスターっぽくありません。これでシスターだったら、『悪魔のシスター』((c)ブライアン・デ・パルマ)です。

 

367307_004 とにかくテンポが遅くって、出て来る男たちは妙にボソボソとしゃべるので、観ていてえらく眠くなります。銃声の音響効果は大迫力で怖いほどでしたけど。そして、基本的に(爽快感とは縁遠い)暗い話です。そこらがフランス人のジャック・オーディアール監督ならではの部分なんでしょうね。まあ、そんなもん観たくないと言い切ってしまうこともできますが…。

 

367307_006 (以降ネタバレあり)でもラストは意外性があって、嫌いではありません。突然ピースフルな感じ。で、ボロボロよれよれの兄弟が母親とハグした後に、「ひどい匂いだ」と言われるあたり、「そうだよねー」って感じです。ホントに汗とホコリと体臭で、恐ろしい匂いになっているはずですもん(そこらへんが、大江戸が西部劇にハマれない理由なのかもと思いました。同様の理由で史劇とかも好きじゃないし)。

で、その母親ってのがキャロル・ケインだとエンドロールで知ってびっくり! 『狼たちの午後』とか『アニー・ホール』とか『バレンチノ』とか、大きな目とカーリー・ヘアで’70年代は映画ファンには知られた存在だったと思います。すっかりおばあちゃんになっていて(67歳だとか)、さすがにわかりませんでしたねー。

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2019年7月24日 (水)

「さらば愛しきアウトロー」:レッドフォードもスペイセクも素敵   #さらば愛しきアウトロー #ロバートレッドフォード #シシースペイセク

366438_004 映画『さらば愛しきアウトロー』は、ロバート・レッドフォードの俳優(主演)引退作。82歳ですってね。近年の作品では、やけにしわだらけになっちゃった印象でしたが、本作でも当然しわだらけ。でも不思議な事に髪の毛や顔の形は昔のまんまなので(体型もね)、照明の暗い場面やガラスを通した顔だとしわが目立たないので、すごく若くカッコ良く見えるんです。

それにしても引退作に銀行強盗の話を持ってくるとは! 観ている我々としては当然『明日に向って撃て!』のサンダンス・キッドを思い出してしまいますし、『ホット・ロック』のことも頭をかすめます。それだけでなく、『ブルベイカー』や『大いなる勇者』や『スティング』や『オール・イズ・ロスト 最後の手紙』を思わせる場面もあったりするのです。終盤には『逃亡地帯』のフッテージまで使われてましたしね(ボブの水もしたたる美男子っぷり!)。

 

366438_005 彼にシシー・スペイセクを絡ませたのもナイス。彼女は69歳ですってね。チャーミングなおばあちゃんになりました。人にはいろいろタイプがあって、その人の顔や姿形がその人に一番フィットする時期とか、一番ステキに見える時期ってのは人それぞれだと思うんです。若い時が最高でその後下降線って人もいれば、若い時はなんかしっくり来ないというかちょっと冴えないのに、中年過ぎからいい感じになって来る人もいたりします。シシーは、明らかに後者。本作に華を添える魅力を放っておりました。若い頃はちょっと異様だった顔が、いい感じにかわいくなりました。

 

366438_002 作品は’70年代の香りを漂わせておりました。映画が映画らしかった時代の最後であり、スターがスターらしかった時代の最後です。レッドフォードと言えば、’70年代スターの最高峰ですもんねえ。彼が馬に乗る場面など、「よくぞ見せてくれました」って感じで感涙ものです。ラストも洒脱で、クスリと笑わせてくれました。

それでも東京地区=TOHOシネマズ シャンテの単館公開なんですよね。スターの時代よ、今いずこ。

 

 

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2019年7月23日 (火)

「パラレルワールド・ラブストーリー」:これぐらいでいいの?   #パラレルワールドラブストーリー #吉岡里帆

365592_003 映画『パラレルワールド・ラブストーリー』は、非常にパッとしない出来でした。モヤモヤするというか…。物語も映像もまあそこそこなんですけど、これぐらいでいいの?って感じですし、キャスティングもなんだかピッタリだという気がしません。これぐらいでいいの? これ松竹じゃなくて東宝マークだったら、もっとピタッとハマる映画になったような気がしてなりませんでした。

 

365592_002 まあ、予告編で示されている通りの展開ですし、最初のうちから二つの世界が交互に描かれていきますし、伏線もいろいろ置いてあるようですし、必要以上に説明的でもありませんし、特にダメな所はありません。主役3人の芝居も、過不足ない感じです。でも、なんか引き込まれないんですよねー。ネタが割れても、ああそうですかい、まあいいやって思っちゃいました。引っ張った割に、驚愕しませんでしたねー。これぐらいでいいの?って感じなんです。

365592_004 (以降ややネタバレあり) しかも最近だとこういうトリッキーな物語の場合、2枚腰になっていて、いったん終息したかのように見せて、もう一段ドスンと落とすとか、もう一回ひっくり返すとかが結構ありますけど、(本作もそうなのかなと思って観てたら)そうではありませんでした。物足りないなー。これぐらいでいいの? トンネルで男に出会う(二度)場面が何を意味しているか、回収されてました? 大江戸にはわかりませんでした。

全体的に女性が物みたいに扱われていたり、古めかしい女性観に支配されている感じなのも気になりました。

あと吉岡里帆とか石田ニコルとかの顔が、場面によってはやけにドス黒く写っていて、表情ともども魅力薄でした。演出がそこらに無頓着な気がして…。娯楽映画なんだから、やっぱり女優さんはきれいに撮らないとね。

 

 

 

 

 

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2019年7月22日 (月)

今日の点取占い294   #点取占い

_20190722_231125407x247君と話をするのはいやだ   5点

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2019年7月21日 (日)

「ワイルドライフ」:親は選べない   #ワイルドライフ #キャリーマリガン #ジェイクギレンホール #ポールダノ

367543_002 映画『ワイルドライフ』の原題は1語の“Wildlife”。ポール・マッカートニーのアルバムに『ワイルド・ライフ』(Wild Life)ってありましたけど、あれは2語で、野生的生活とか野生の中の暮らしとか言う意味。でもこの映画のタイトルは「野生生物」って意味なんですね(調べちゃいましたよ)。なるほど、それだとよくわかります。この映画に登場する父(ジェイク・ギレンホール)も母(キャリー・マリガン)も、あたかも野生生物のように本能に従って生きているから。理性の縛りを捨てて、非常識な衝動や欲動に流れていく人たちが哀しいことに自分の親だったら…という恐怖と絶望を描く作品です。さすがは曲者俳優ポ-ル・ダノの監督デビュー作ですね。屈折してます。

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突然「オレは消防士になって山火事と戦う!」って言って、(家族を捨てるように)家を出ていってしまったのが、夢見がちな父。チマチマ稼いでなんていられないから、大金持ちに身を任せちゃおうかしら(まだ離婚してないけど)と、息子の面前でも女全開になってしまったのが母。息子の置かれた状況は(特に心理的に)ハードです。「親は選べない」とは、よく言ったものです。また、それを演じるのがジェイクとキャリーという芸達者な二人なので、いろいろ刺さってきます。息子君がいたたまれません。 大江戸はふにゃッとした顔のキャリ-・マリガンのファンなので、妙に大人になっちゃった上にとんでもない母親だという今回の役柄は、嫌でしたねえ。見てられない感じ。柄に合わないんですけどねえ。

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(以降ネタバレあり) 終盤に、先週起きた京都アニメーションのビルでの放火事件と同じように見える描写が出て来て、あまりのタイムリーな偶然に驚きました。逆上したお父ちゃんが、ガソリンを買ってバケツに入れて撒き、ライターで火をつける(その際に自分のズボンにも火がついてしまう)という描写が、あまりにも生々しくそっくりに思え、「おいおい!」って感じでした。

何ともやるせないラスト・シーンも、少年の成長を示して、そして父と母のばつの悪さや後悔を示して、・・・うまいなあ。

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2019年7月20日 (土)

「凪待ち」:やさぐれ香取がハンパない   #凪待ち #香取慎吾 #白石和彌

367470_007 映画『凪待ち』は、今日本一(?)公開本数の多い白石和彌監督×本業より画業が忙しくなっている香取慎吾のタッグによる重く殺伐とした世界。いやー、香取のやさぐれ感がハンパないっす。この作品のためにかなり増量したと思われる「だらしなくでかい体」と、「なんか悪い物でパンパンになったような顔」で、主演男優賞候補とも言える熱演。 『半世界』の稲垣吾郎も『まく子』の草彅剛もアイドルから一皮むけた新境地でしたが、本作の香取慎吾はその上を行っております。

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ギャンブル依存症のヒリヒリするような渇きと脂汗を体現した香取。ノミ屋のいかがわしい感じの描写は、白石の真骨頂。暗くて重い話なんですが、やっぱり引き込まれますよねえ。この破滅的な男が、いったいどうなるのだろうかと。

367470_004 (以降ややネタバレあり) 終盤で「意外な犯人」が突然出て来てびっくり。びっくりというのは意外さにではなく、「ああ、これ犯人探しの映画でもあったんだ」という驚き。そんなことすっかり忘れて、ただただ「墜ちていく」香取にあきれたり心痛めたりしておりました。ま、そういう映画です。

石巻市が舞台ということもあり、当然3.11と共通する「喪失(と再生)」のメタファーはあるのでしょうが、そこらへんは必ずしもうまく行ってないような気がしました。

そして、香取が草彅を待ってて『ナギ待ち』ってわけではなかったのでした。

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2019年7月19日 (金)

また月餅のご紹介   #月餅 #萬珍楼の月餅 #聘珍楼の月餅 #中村屋の月餅

_20190718_192417800x424 前にも書いたけど、大江戸は月餅が大好きです。(以前のエントリーは ↓ )

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/post-93e9.html

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-b570.html

 

で、こちらは横浜中華街・萬珍楼の月餅(小)。中華街に行けば、自動的に月餅を買わないといけない。これは、決まり事ですね。

_20190718_192339800x449 左の四角いのが黒あんで、右の丸いのがごまあんでーす。

どちらもおいしいでーす。そして、割と色白です。

 

_20190718_192028800x411 で、こっちは聘珍楼の月餅(小)をトリオで。左から、くるみ入り黒あん、黒ごまあん、五種の木の実入りでーす。

_20190718_192001600x609 一番おいしかったのは、左のくるみ入り黒あん。これは最高に上出来でした。絶品です。ご褒美に、大きな写真を載せてあげます。

いやー、中華あんっておいしいですよね。そして、ここんちのはかなり褐色が強めです。

 

_20190109_191136800x473 さて、最後に、我らのともだち。中華街に行かずとも求められる、新宿中村屋の月餅;小豆あんと木の実あんでーす。

これって、お値段の割にお得だと思うんですよねー。ちゃんと及第以上のおいしさです、季節の限定品が時々出たりするのも、悪くありません。そこかしこのスーパーでも買えるお手軽さに感謝。中村屋さん、ありがとう。

月餅表面の文字や図柄が、包装セロファンを無視して適当な方向を向いてるあたりもご愛嬌ですね。

 

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2019年7月18日 (木)

京アニの件と、のんの件   #京都アニメーション #京アニ #のん

京都アニメーションへの放火大量殺人、まったくもって愕然とします。憤りを感じずにはいられれません。なんということか!

_20190718_223021800x513 そんなにアニメ・ファンってわけじゃないけれど、ただの映画ファンだけど、『けいおん!』はTVアニメも劇場版も大好き(澪ちゃん&ムギちゃん推し)ですし、映画で観た『涼宮ハルヒの消失』や『たまこラブストーリー』や『聲の形』や『リズと青い鳥』には、楽しませてもらったり感銘を受けたりしました。だから今回の事件も他人事に思えなくて、かなり胸にどんよりしたものがたまりました。前途のある若いクリエイターたちが30名以上も亡くなるなんて。何の罪もないのに。本当に許せない事件です。

亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

 

 _20190718_223531600x718 話変わって、「のん」さんです(写真は、のんのアクリルキーホルダーでーす)。昨日「稲垣、草なぎ、香取が事務所を出たことで、ジャニーズ事務所がTV局に圧力をかけて出演させないようにしたことに関して、公正取引委員会が注意した」って話がニュースに出た時(NHKではニュース速報で出たので、ぶっとびましたが)、真っ先に頭に浮かんだのは「これって、のんとレプロも一緒じゃね?」ってことでした。ニュースによると、公取は今後も「芸能事務所のこういう縛りや圧力を追及していく」そうなので、なんか光明が見えて来たような気がします。明けない夜はないんだ!

 

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2019年7月17日 (水)

(番外編)ラグビーW杯山笠など in 博多   #ラグビーワールドカップ山笠 

_20190717_192228_convert_20190717221330 先日、わけあって福岡県に行きましたので、博多で撮った写真をご紹介。

まずは博多へ向かう鹿児島本線の車内。ドア前の車両中央上部に、こんなサークルが! 吊り革をこんな風にしてあるなんて、面白いですねー。これ握りながら、みんなで内側を向いて会議とかできそうですよね。個数から考えると、ラグビーの先発メンバー全員がミーティングをすることぐらいはできそうです。でも、ガタイがいいんで、ちょっときつすぎるかなあ?(まあ、スクラムだと思えば…)

_20190714_170102_convert_20190717221433 続いては博多駅構内のバッター。ソフトバンク・ホークスの選手のようですが、大江戸は野球のことはまったくわかりません。ただ、すっごいねじれてます。こんなにそり返ってねじれちゃって、大丈夫なんでしょうか?

Dsc_3661768x1365 そして、山笠だったんですよねー。駅前に展示して、というか、置いてありました。「飾り山笠」と言うらしいですね。なんでも13mぐらいになるのだとか。確かにすっごく上の方までありました。高かったです。

この山笠は、川中島の合戦をモチーフにしておりました。

_20190714_175426_convert_20190717221547 その裏側にあったのは、なんとラグビー・ワールドカップ日本大会がモチーフ!

シンボルマークの横にあの連獅子みたいなマスコットがいたり、ユニフォーム姿の選手たちが、キックしたりタックルしたりしております。

九州でも3会場(福岡、熊本、大分)で熱戦が繰り広げられるのですね。

 

 

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東京圏の会場はチケット・ゲットが困難で、大江戸も何度かにわたって申し込んだり、様子をみたりしたのですが現時点で入手出来ておりません(先着順の時も、もう静岡、愛知あたりのしか残ってなかったし、そこまで遠征するほど熱心ではないし)。どうやらTV観戦で終わりそうです。ま、熱心なラグビー・ファンの方がご覧になった方が正しいあり方ですしね。

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2019年7月16日 (火)

「ザ・ファブル」:センスが良くなくてねえ…   #ザファブル #岡田准一 

366492_001 映画『ザ・ファブル』の原作コミックを読んだことはありませんでしたが、調べたら主人公ファブルは結構ブサイクで間の抜けた顔。それをイケメン代表の岡田准一が演じることのギャップをどう埋めるかと思ったら、得意の体技で埋めてましたねー。あの動き、あの速さがあれば、この主人公の超人性に説得力を与えられますから。

それにしても「ファブル」じゃなくて「フェイブル」なんじゃないの、fableの発音は? 「ザ」と付いてるからフランス語とかじゃなくて英語でしょうし…と思って調べたら、一応「ファブル」という発音もあるようですね。失礼しましたー。

366492_005 岡田の体技はいいんですが、それを生かすカメラや演出じゃなくて、そこが残念。最適なカット、最適な編集じゃないなあというのを、観てて感じてしまうのです。センスが今一つなんです。

でもそれはアクションに限ったことではなく、笑いや人間関係(含・恋愛)の描き方にしてもそうなんです。いや、岡田の体技が使えないだけに、もっと始末に負えないんです。要するに、センスが良くない(お笑い芸人好きの件りも、猫舌の件りも、恥ずかしいほど面白くないし)。’80年代前半頃の(末期の)プログラム・ピクチャーの匂いがしました。

366492_004 キャストではやはり柳楽優弥が、粗暴で悪い奴をいつものように楽しそうに演じてました。 山本美月が演技に難ありなのは言うまでもありませんが、木村文乃ってなんで結構重用されているんでしょうか? これ、けっこう不思議な気がします。

エンドタイトルに流れる曲がレディー・ガガだってのも、唐突でしかありませんしね。一点豪華主義?

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2019年7月15日 (月)

「COLD WAR あの歌、2つの心」:省略を補う想像力が必要   #COLDWAR #あの歌2つの心 #パヴェウパヴリコフスキ

366914_002 映画『COLD WAR あの歌、2つの心』は、あの聖なる傑作『イーダ』のパヴェウ・パヴリコフスキ監督によるポーランド映画。『イーダ』同様、モノクロ・スタンダードで、90分に満たないコンパクトさです。そしてモノクロ映像が雄弁で、白から黒までの諧調がしっかり出た美しさです。こういうの観ると、多くの映画には色なんかいらないのに…と思わざるを得ません。

上映時間が短い(88分)中で、男と女の15年ほどを描いていくので、非常に省略の多い話法です。まあ、むしろ省略の多い話法だから15年を描いても短くて済んじゃうんでしょうけれど。

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なので、しばしば想像力で「描かれなかった部分」を補う必要があります。なので、ボーッと見ていると(チコちゃんに叱られるのみならず)「あれ?今この人どうなってるんだっけ?」とかなっちゃうわけです。そこらへん、ちょっと戸惑ったというか、大江戸的には『イーダ』の方が好きでした。

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ただ、上等な恋愛映画であることは確かで、ラストの美しさと余韻なんて…。映画における「クラシック」のようであります。今どきこういう映画を作れることが、ある種の奇跡ですよね。 (以降ネタバレあり)その少し前の場面で、「女」が現在の亭主と子供がいる横に立つ「男」に駆け寄り抱きしめるところは(口あんぐりというか)かなり意表を突いた凄い場面でありました。

 

 

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2019年7月14日 (日)

「Diner ダイナー」:玉城ティナの完璧な美!   #Diner #ダイナー #蜷川実花 #藤原竜也 #玉城ティナ

T0023093p 映画『Diner ダイナー』は、蜷川実花監督の第3弾。『さくらん』も『ヘルター・スケルター』も、彼女の写真同様の刺激的色彩ワールドで目を楽しませてはくれましたが、映画的には今一つ物足りなくって。で、やっぱり本作もそうなのでしたー。

凝った美術の中で、赤を中心に百花繚乱の色彩祭り、そしてグロテスクなまでに濃すぎるキャラクターたちが繰り広げるエロスとタナトス。本当に蜷川さんは変わりませんね。

殺し屋たちがあまりにも濃いもんで、藤原竜也が(舞台劇風の強烈な芝居をしてるのにもかかわらず)目立たないぐらいです。まあ、今回の彼はこのぐらいでいいんだと思います。誰か「受け止める」人が構えてないとね。

殺し屋を演じた窪田正孝がやけに素晴らしかったですね。普通にしてると「なんか変な顔」ってぐらいなんですけど、このように作り込みをしてみたらやけにカッコイイし、きれいな顔なんです。芝居もしっかり構築されておりました。

でも、今回心を揺さぶられたのは玉城ティナ! この面々の中に一人かわいい女の子なんで、印象的に弱くなっちゃうかと思いきや、いえいえ、大健闘です。意思のない弱い女の子から、最後は自分の意志を持つまでの成長譚でもありますし。 あの人形のような、人工的なまでのパッチリしたかわいさ、美しさとスタイルの良さ。それをお飾りにさせなかったのは、意外なまでに強弱を心得た芝居の良さなんです。必死さが迫るのです。 エピローグ部分での彼女の完璧なキレイさと言ったら! ヴィーナスですね。ディーヴァですね。大江戸は基本的にもっとアラのある、ぽわんとした子の方が好きだったりしますけど、ここまで完璧な美だと圧倒されます。されました。さすがは蜷川実花というべきでしょう。

それにしても、蜷川親子(父娘)で藤原竜也を重用するとはねえ。故・蜷川幸雄さんを肖像画で使ったりして、実花さんもリスペクトと弔意を表しているようでした。

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2019年7月12日 (金)

最近のコンビニスイーツ   #コンビニスイーツ #もっちりクレープ #ぷにほっぺ #あんこ天国

_20190712_225344 時々披露するコンビニスイーツあれこれでございます。

まずはローソンの『バスチー』。はい、この春から初夏にかけてやたらと売れていた商品です。評判も良かったですよねー。

_20190712_225405 バスク風のチーズケーキってことで、バスチー。レアでもベイクドでもないチーズケーキってことでしたが、・・・なるほど、こんな感じですか。

ちょっとあっためてから食べてみましたが、うーん、そこそこですよね。特に大騒ぎするほどのこたあありませんでした。

_20190712_225441 続いて、セブンイレブンの『もっちりクレープ カスタード&ホイップ』です。これはうまい!

_20190712_225632 クレープがもちもちなんです。その中にカスタードクリームとホイップクリームが入ってるなんて、まずいわけがありません。ウマウマウー!です。

卵は「エグロワイヤル」使用です。そう、セブンのカスタード系スイーツにはよく使われている上質の材料です。いやー、これは幸せな味であります。

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一方、ファミリーマートのクリームものは、『ぷにほっぺ。』(カスタードホイップ)です。かわいい絵で、ちょっと媚売ってますね。税込100円ちょうどってとこも、ポイント高いです。

_20190712_225032 ぷにぷにしててカスタードホイップなんですから、テッパンです。まあ、極度にやわらかい小型シュークリームって感じです。クリームがたれやすいぐらいの感じです。

 

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一方こちらは、ちょっと高級なセブンイレブンの『イタリア栗の 焼き栗モンブラン』(税込300円)。

_20190712_225209 見てください、この断面。美しい4段の地層になっております。

 

ちょっとオトナなニュアンスの味がいたします。子供向けの黄色いやきそばみたいなモンブランとは違いますね。

そもそも「モンブラン」って「白い山」って意味なのに、なんで黄色かったんでしょう? _20190712_225145

そして文京区白山って、やっぱりモンブランな街ですね(意味不明)。

おいしいんだけど、メチャうまい!とまではいきませんでした。

 

_20190712_225318 さて、一つぐらいは和モノをってことで、こちらはローソンに売っていた『あんこ天国』。つぶあんとケシの実です。

_20190712_225253 かなりパンの厚みがあって、ただしその上半分近くは空洞。きっと何かの意味があるんでしょう。それでも、かなりずっしりした分量のあんこが入っていて、あんこ好きにはたまりません。おいしゅうございました。

 

 

 

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2019年7月11日 (木)

謎過ぎる「おもしろ堂」 in 新富町   #おもしろ堂 #変な自販機 #おでん缶 

_20190705_130015464x728 新富町にある中央区役所のそばに、あやしいお店。おもしろ堂・・・おでん缶販売中・・・おみくじ・・・証明写真。 うーん、支離滅裂。確かにあやしい。

 

_20190705_130151464x754 まあ、中には確かに証明写真ボックスもあったりするんですけど・・・ドリンクやおでん缶の自販機がメインで、何台もあるのでした。

ただ良く見るとけっこうクセがあってですね・・・6番のワンダの缶、めっちゃへこんでるし(普通こんなの見本に使わないでしょー)。

16番のチロルチョコ詰め合わせは、珍しいけど、840円はないでしょー。たかがチロルチョコなのに。

_20190705_130325600x953 最下段には古典的な赤まむしドリンクが入ってたりします。

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続いてのご紹介は、おでん缶の販売機です。

おでん缶にも2種類あって、こてんぐのおでん缶(330円)と塩竃おでん(710円)。

塩竃の方は、「東日本大震災復興応援おでん缶」ってことなんで、だから高いのかしらん? あ、でも「かきのエキス」も入ってるみたいですね。

別の段には、ほていのやきとり缶なんぞもございます。

 

_20190705_130517800x774 それはそうと、発見してしまったのが謎の価格差。

_20190705_130448800x601 別の販売機に入っていた塩竃おでん缶は、なんと770円。これ、710円のと同じですよねー。雑なミス? それとも「あ、こっちが60円も安い。こっち買わなきゃ損!」と、もともと高価格なものを買わせてしまうための心理的ワナ??

 _20190706_160107600x810 さて次の販売機には、なんでも入ってます。せんべいからミートソースからゴム製ボール各種まで。

_20190705_130115702x446 それにしても、なんでミートソース?(唐突すぎます)

それ以上に謎なのが、1番の「ふっくら だし巻き」。なんで突然だし巻き玉子?? しかも890円もする缶詰!

選定基準が謎過ぎる販売機ですう!! いろいろ不思議過ぎて、せんべいが入ってることがナチュラルに見えてスルーしちゃうところでしたが、これも考えてみれば結構不思議。おまけに、こんなに要るのか、大型しょうゆせんべい?

_20190706_160025800x512 ボール類は、そのカラフルさに目を奪われます。ラグビーボールって、落ちた時に変なバウンドをして、取れない所に入っちゃったりしないのかと、ちょっと心配なのでした。

ってか、売れるのかボール? この店のターゲットって、どうなってんだ?

あー、変な店(というか自販機コーナー)。変すぎて、何も買わずに出て来ちゃいました。すんません。

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2019年7月10日 (水)

江口寿史のバナー@吉祥寺サンロード   #江口寿史 #吉祥寺サンロード #美少女バナー

_20190707_1231291024x6491024x649 先日、吉祥寺に行ったら、いいものがありました。

サンロードの上の方にひらめくバナーが、なんと江口寿史先生の絵ではありませんか!

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左右にピンクとブルーの縦長バナー。センターの所々には横長で大型サイズのバナー。

 

_20190707_122427768x769 商店街のバナーといえば、ダサイものと相場が決まっておりますが、いやー、ダントツクールっす! めっちゃキュートっす!

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いったい何種類あるんでしょうね。まあ2ケタは間違いない所だと思いますけど。

そういえば、江口さんの仕事場は吉祥寺のあたりなんでしたっけ。

_20190709_205215 かわいいメガネっ娘のも、ちゃんとあります。

みんな相変わらずのオシャレ感です。

江口さんの美少女って、今回も石原さとみを思わせたり、広瀬すずを思わせたりするものがあるのですが、だからといって決してそっくりの似顔絵にはならない(しない)ところがミソですね。

これ、掲出が終わったら引き取りたいって人、いっぱいいるんでしょうね。ヤフオクにでも出したら、かなり商店街の財政が潤いそうですよね。

 

 

 

 

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2019年7月 9日 (火)

「パピヨン」:あのシーンがない   #パピヨン #リメイク版パピヨン 

366504_001 映画『パピヨン』('17年/マイケル・ノアー監督)は、あのスティーヴ・マックィーン×ダスティン・ホフマンの名作(’73年/フランクリン・J・シャフナー監督)から44年を経過してのリメイク。チャーリー・ハナム×ラミ・マレックの主演コンビは、現代にふさわしくスッキリしてます。とは言え、泥だらけ、汚物だらけ、血だらけ、汗だらけではありますが。

まあ色々と大変そうで、これ観ると「ムショには入りたくない」と思います。そういった意味では、大変教育的な映画です(とは言え、パピヨンは冤罪だったわけですけどね)。

 

366504_005 描写はきちんとしているし、決してつまらなくはありません。ってゆーか、面白いんですけど、何か足りないんです。映画としてのコクとでも言いましょうか…。脱獄への狂気にも似た執念も、独房の辛さもあまり迫って来ません。「濃さ」が足りないんですよねー。

昔の『パピヨン』で(ラストシーンと共に)一番覚えている独房でのあのシーン--脱獄への体力をつけるために、いや、むしろ生き延びるために、ゴキブリやムカデを食べちゃう場面--が無いんですもん。やはり、(前作の脚本家)ダルトン・トランボ流の「土性っ骨(どしょっぽね)」が欠けてるんだと思います。あとあの憂愁の主題曲もね。

 

366504_002 (以降ネタバレあり) 前作はラストで海に浮かんだマックィーンの下にダイバーの姿が見えているというのが、歴史的なミスとして有名ですが、今回もそこばかり気にして観ちゃいましたよ。今回は見えておりませんでしたが、海に透明感が無くて、ひょっとして映像処理で見えなくしちゃったのかななどとも思ったりしました。 そして本作は、その後にエピローグ的な部分がついています。ご本人のお写真も出て来ました。ハナムとは違って(マックィーンとも系統が違って)、かなりゴツゴツしたあかぬけないおじさんでした。

 

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2019年7月 8日 (月)

「新聞記者」:製作陣の勇気に拍手   #新聞記者 #松坂桃李 #忖度と保身の国 

367194_007 映画『新聞記者』は、現政権に関わる実在の事件を正面から描いたポリティカル・フィクション。多分にノンフィクションなのでは?というほどの肉迫ぶりであり、今の日本でこれを製作した人々の勇気には感動します。でもハリウッドでは、トランプの横暴にも負けずに『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』や『記者たち 衝撃と畏怖の真実』や『バイス』などが作られ続けているわけですからね。「日本にもやっと…」という思いもありつつ、ここは素直に勇気を讃えたいと思います。実際、上映館(吉祥寺アップリンク)では終映後にかなりの拍手が起きて驚きました。その事実に、ちょっと目頭が熱くなったりもしました。

とは言え、上映館が(東京エリアだと)アップリンクやユーロスペースなどが中心で、シネコン(新宿ピカデリーなど)は少な目だというあたりに、壁を感じますね。やっぱりこういうのが堂々とシネコンでヒットしてくれないとね。

 

367194_005 マスコミなどでも「昔は結構政治を題材にしたフィクションが、メジャーな映画になっていたのに…」という声がありますが、そうなんですよね。いつから日本は、こんなに息苦しい「忖度と保身の国」になってしまったのでしょうか?

そんな中、出演してくれた役者さんたちにも敬意を表したいと思います。松坂桃李や田中哲史や本田翼や北村有起哉のおかげで、本作がある程度のポピュラリティーを獲得しています。小規模公開の低予算マイナー映画だと、やはり一部マニアの狭い範囲にしか届かないのです。広がらないのです。それにしても、松坂くんって『娼年』といい『孤狼の血』といい本作といい、根っからのチャレンジャーですね。

367194_006 でも映画全体の出来としては、「最高」とまでは行きませんでした。映画的にあまりうまくない。脚本が練れていない。盛り上がりが足りない=娯楽映画としての訴える力が物足りないのです。ラストシーンなども、やや中途半端で、力が足りないのです。勇気溢れるものにせよ、ぞっとするようなものにせよ、ここをもっとうまく作れたら、もっと傑作になったのになあと思うと、残念です。

とはいえ大昔から新聞記者映画って、輪転機が回る場面では高揚して感動しますよね。本作もかなり『ペンタゴン・ペーパーズ』的な描写でしたが、お仕事映画として熱くなるものがありました。

 

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2019年7月 7日 (日)

「さよならくちびる」:ラストが良いなあ   #さよならくちびる #ハルレオ #塩田明彦 #成田凌

366502_005 映画『さよならくちびる』は、塩田明彦監督作としては久々に大江戸も評価する作品です(2005年の『カナリア』以来)。これが、塩田作品とは思えぬ成功例というか、この人バジェットの大き目なメジャー作だとひどい作品を作り、小ぶりなマイナー作品であるほどに自分の世界を発揮していたんですが、この作品はかなりバランス良く上質な娯楽作となっております。

映画のタイトルシーンは縦書きで「さよなら くちびる」と半角アキになっていたのですが、ここでは公式サイトなどの表記の通り『さよならくちびる』としておきます。 でも、小松菜奈も門脇麦もぶ厚い系くちびるの方々なのでこのタイトルになったのかと思いましたが、そういう事でもなかったみたいですね。でも二人に似合ったタイトルです。

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トーンとしては廣木隆一の良い時みたいです。高速を走ってる車の窓からの絵とか、『彼女の人生は間違いじゃない』みたいですし。あと、門脇と成田凌は昨年廣木監督の『ここは退屈迎えに来て』で共演(というほどからみはなかったですけど)してましたしね。それにしても、この二人って何度共演してんの? やたら多いっすよねえ。矢本悠馬・森川葵の競演率と一二を争うのではないでしょうか?(大江戸の印象です)

カッコイイけどちょっと残念な男(もっと言えば「クズ男」)を演じたら当代一の成田凌ですが、今回は比較的真っ当な、けっこう良い男でした。ハルレオの二人を邪魔しない隅っこで、地味にサポート演奏しているのがけなげで笑えました。そこらの悲哀も成田の真骨頂です。

366502_004 ギターを弾いてちゃんと歌っての門脇と小松は頑張りましたね。でもやはり門脇の頬から首のあたり(プラス口)は苦手だなと再確認いたしました。 そこいくと小松っちゃんは、いい感じに(マッシュルームカットで)ミュージシャンっぽく&大人っぽくなっておりました。

(以降ややネタバレあり) で、素晴らしいのはラスト。もののあはれを感じさせる調子で進んできたのに、一転して陽性な感じになってまして。で、それが人を食ったポジティブさで、やけにいいんです。日本映画のしめっぽさからの脱却。映画もそれによりワンランク良くなりました。

 

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2019年7月 6日 (土)

「ホットギミック ガールミーツボーイ」:キラキラ映画への果たし状   #ホットギミック #ガールミーツボーイ #山戸結希 #吉岡里帆

367139_003 映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』は、山戸結希監督がアイドル映画やキラキラ映画に突き付けた果たし状。いやあ、攻めてます。危険球です。でも最終的にはある種の感銘を与えて終わります。『溺れるナイフ』はあまり好きじゃなかった小生ですが、こちらの作品は評価します。

カット割りは多く、というか激しく、アップは多く、映像は揺れたりスマホ画像に切り替わったり、現代の意匠なのです。でも、ところどころに非常に平凡で古くさい絵が入っていて、俳優陣も脇にメジャーな人たちを置いたりして、商業映画としての観やすさにも配慮してくれているように思いました。それが山戸監督の成長あるいは戦略なのかも知れません。

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でも目が離せない映像であることは確か。そして無機質で現代的な学校や集合住宅のビルディングからラストの湾岸の夜景まで、ロケ地の選択が見事。橋の多用も、この子供から大人へと向かう年代を象徴してたりするんでしょうね。

とりわけラストのレインボーブリッジやビル群の夜景を背景にした(おそらく増感した)撮影が素晴らしくて、あのファンタジー的映像とカットの畳みかけ、芝居とダイアローグの畳みかけと共に、ある種のマジックを現出させてくれてました。観ていてドキドキするほどの高揚がありました。「これが映画」っていう数分間でもありました。

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十代とか二十代前半とかでこの作品に出逢えた人は、すっごいインパクトを受けるでしょうし、その年代でこの作品に出逢えるって幸せですね。今年は「青春映画」(『チワワちゃん』『町田くんの世界』など)や「恋愛映画」(『愛がなんだ』『疑惑とダンス』など)に、今を反映した新機軸の良作が多い年なので、嬉しいです。この作品もそんな1本です。

ただ登場人物は誰も好きになれないなあ。そこらも新しいところかも知れませんけど。 脇役の吉岡里帆がきちんと芝居してました。一見平凡な人の役を、感じ良さそうにふるまってるけど、ちょっと異常で嫌な感じのオーラが滲み出てる感じに演じておりました。この人、意外にいつも緻密な芝居をするんで、イメージとのギャップに驚いちゃうんであります。

 

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2019年7月 4日 (木)

「いだてん」折り返す   #いだてん #宮藤官九郎 #阿部サダヲ #のん

NHK『いだてん』も放映半年が過ぎ、金栗四三を中心にマラソンや駅伝を描いた第1部が終わり、第2部がスタートしましたね。今度は水泳界を中心に、1964東京オリンピック開催の裏話のようです。

この作品、私は宮藤官九郎ファンなので終始擁護していますが、視聴率の低迷で随分叩かれたりもしていますよね。ただ、最近では関東大震災の回が「神回」と言われたり(あの人とあの人があのようにつながっていたなんて!)、視聴率で計れないネットの反響が評価されたりしているようです。現在の視聴率は高齢者層=従来の歴史ファン層に偏っているので、そういう人が従来の大河を超えようとした本作のチャレンジについていけないのは当然。むしろネットで大いにバズっていることが評価されてもいます(そういう記事も色々出ています)。

そして第2部の初回は、やっぱりかなり面白かったですよ。正直、中村勘九郎の金栗四三はヒャー!ヒャー!とうるさくてバカみたいで好感が持てず、それが(小生的には)作品のマイナスになっていたと思いますが、第2部主役の阿部サダヲは、いつも通り確実に笑わせてくれますから。
ラストには亡くなる直前の萩原健一も高橋是清役(異様なほどの風格)で出て来ましたし、次週の人見絹江(日本初の女子オリンピック選手)の展開も楽しみです。

第一部でも多用されていた『あまちゃん』組俳優(橋本愛とか小泉今日子とか杉本哲太とか勝地涼とか三宅弘城とか)ですが、この回では薬師丸ひろ子さんも登場しました(皆川猿時もね)。一頃のんさんの登場が噂されていた前畑秀子役には上白石萌歌が決まったそうですが、こうなったらのんさんには最終回の特別出演(ちょこっとだけど重要な役)あたりを期待しましょう! あり得ると思うけどなー。

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2019年7月 3日 (水)

「誰もがそれを知っている」:ナマクラでモヤモヤで   #誰もがそれを知っている #アスガーファルハディ

367683_001 映画『誰もがそれを知っている』は、イランで社会派の問題作を作り続けて来たアスガー・ファルハディ監督がスペインの田舎を舞台に、スターを起用して撮り上げた新作。しかもスターは、ペネロペ・クルス&ハビエル・バルデムの夫婦共演です。

というわけで、今回は娯楽作なのです。家族を巡る誘拐ミステリーを楽しめば良いという…。でも、そうしたことによって、逆にいつもより楽しめない作品になってしまった感じです。そういう矛盾を抱えた残念な作品です。

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やはりこの監督、社会性や問題意識を通して社会への発信をすることで、自己の映画を高めているようです。今回は何ともナマクラな感じ。極論しちゃえば、「だからどうしたの?」ってところですもん。それを言っちゃあおしまいですけど。

一度そういった否定的な目で見てしまうと、ペネロペ&ハビエルの共演だって、「いい気なもんだよ」ってなっちゃいます。

367683_004 (以降ややネタバレあり) 終盤の事件解決からラストに至る部分も非常にモヤモヤ。まあモヤモヤが持ち味だった気もいたしますが、娯楽作ならもうちょっとスッキリ系にしていただかないと…。「秘密」だって、それほどインパクトのある秘密じゃないしねえ(夫婦共演にしたことで、かえってそうなっちゃいました)。

ま、脚本が練れていないってことですよね。全くジャンルは違いますが、『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』の脚本の驚異の練り上げ方を、少しでも見習ってほしいものです。

 

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2019年7月 2日 (火)

「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」:笑い/アクション/ラブ   #スパイダーマン #ファーフロムホーム 

366852_001 映画『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』は、ジョン・ワッツ監督×トム・ホランド主演による2017年のリブート作『ホームカミング』の続編。舞台はなんとヨーロッパ(ベニス、プラハ、ベルリン、ロンドン)です。 出だしでいきなり『アベンジャーズ エンドゲーム』の続編的展開だってことがわかって、びっくり。かっけーヒーローとしてジェイク・ギレンホール(「議連ホール」と変換されて、笑いました)も登場いたします。

前作同様に青春ラブコメ的な持ち味があって、更にパワーアップさせています。むしろそっちがメインと言ってもいいほど。実際、ピーターとMJの件りなんてキュンキュン来ちゃいます。良いです。莫大な費用をかけたキラキラ映画と言えるかも知れません(言えないか?)。

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そして次から次へと笑わせてくれます。コメディ・リリーフとしてネッドとハッピーという太め2トップを配した戦術が生きてますね。笑い/ド派手なVFXアクション/ラブが次々と出て来るので、飽きることがありません。とにかく脚本が見事なんです。ハリウッドの英知を結集して、練りに練って面白いものを作り上げてます(冒頭の「5年」の使い方とか!)。正直、各年代の『スパイダーマン』シリーズのみならず、これまでのマーヴェル作品の中で一番面白いと思います。それぐらい見事でした。

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(以降ややネタバレあり) 超発展版VRホログラム映像みたいな世界を後半に連続技で打ち出してきますが、そのうち何が本当で何が本当じゃないのかがわからなくなってくるあたりが凄いです。実存を問うてきます(ホントか?)。 それとジェイク・ギレンホールも、この役に起用された理由に応えておりますね。

エンドタイトル途中と終了後のオマケ映像も「おお!」「えっ!」と目を見張るようなものでした。『アベンジャーズ エンドゲーム』で、何も出なかったことの償い(?)ででもあるかのような大サービスでありました。  

 

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2019年7月 1日 (月)

「チコちゃんに叱られる」銀座祭り@松屋銀座 #チコちゃんに叱られる #チコちゃん 

Dsc_36491024x576 永遠の5歳児チコちゃんに会いに、松屋銀座に行ってまいりました。それはそうと、この外壁なかなかですね。ルイ・ヴィトンとタイアップしたパブリック・アートのようなアドであります。

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で、本題は『チコちゃんに叱られる』銀座祭り(~7/8・入場無料)を観たってこと。まあ確かに「展覧会」というよりは「祭り」ぐらいかなって感じでした。

_20190701_190815800x566 場内は写真撮影OKでして、いかにもSNSに上げてください的な作りになっております。チコちゃん、キョエちゃんと一緒に写真を撮ろう!的な。

Dsc_3653800x450 会場となった松屋銀座を入れ込んだ写真パネルなんかもあったりして。

ま、でも映像というか動いた絵が無いのがちょっと不思議でした。

_20190701_1906511024x651 キョエちゃんオンステージなんかもあったのですが、「陽だまりの縁側」が再現されていて、多くの人がチコちゃんの隣で写真を撮っていらっしゃいましたよ。

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そして出口あたりからその先にかけては、一大物販コーナー。お面やノートからガム、クッキーから、バッグ、タオル、手ぬぐい、お茶碗、バッジ、ぬいぐるみなどなどなど…いやー、NHKさんも商売上手ですね。

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