「映画イラストレーター 宮崎祐治の仕事」展 #宮崎祐治 #国立映画アーカイブ #東京映画地図
京橋の国立映画アーカイブで開催中の『映画イラストレーター 宮崎祐治の仕事』(~8/25)を観ました。「キネマ旬報壮観100年記念」という冠が付いております。
なんと宮崎さん、『キネマ旬報』で毎年のベストテン号に掲載される「映画街路図」は1976年以来43回も続いてるんですってね。かなり驚きました。
入口と出口の所だけ撮影可となってまして、『ダーティハリー』のイーストウッドや、『海街ダイアリー』の4姉妹のパネルなどが貼ってあります。
和田誠さんを師と仰ぎながら、(少なくともその活動期間の長さにおいては)師を超えてしまった感のある宮崎さんです。
文芸坐をはじめ映画館と組んだ仕事も多く、『ロードショー』誌など『キネ旬』以外の雑誌やカレンダー原画などの仕事も紹介してあります。
更には本業であるCMディレクターとしての作品も、4種類をモニターで見せてくれております。
邦画も洋画も、旧作も新作も、等しく愛を持って描き、でも時々辛口に批評するあたりが宮崎流。大江戸のスタンスに近いものがあると、勝手に親近感を感じてしまいます。
宮崎さんの『東京映画地図』(キネマ旬報社・2016年)は、『キネ旬』連載中から大好きな企画でした。本になって割とすぐに買ったのですが、なかなか手が着けられず、ひと月前ぐらいにようやく読み終えた次第。移り変わる東京の街や建物の記憶を、映画を通して記録する意義深い試みであり、東京好き、映画好きの小生にはたまらない名著なのです。
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