「サマーフィーリング」:都会の人々の生活と行動 #サマーフィーリング #ミカエルアース
映画『サマーフィーリング』は、『アマンダと僕』と立て続けの公開になったフランスの新鋭ミカエル・アース監督作品。ベルリン→パリ→ニューヨークという三都市を舞台に、人間の微妙な感情を描いていきます。
でもこれ後年になって、「21世紀序盤の都会に生きる人々の生活と行動」の絶好の資料になるんじゃないでしょうか。家の中で、街を歩いて、飲食店で・・・、現代人の生活と行動がさりげなく描かれ続けます。それが何とも気持ち良くって。
明るい夏の光に満たされた映像が気持ち良いんです。夜は夜で、風や空気や灯りが気持ち良くって。基本的に「夏」といってもヨーロッパの夏なんで、冷涼感がありますよね。ニューヨークはもっと酷暑だと思いますけど。でも、それぞれの街の「空気感」が描かれていて、素敵だと思いました。
主演男優のアンデルシュ・ダニエルセン・リーは、ライアン・ゴズリング・タイプ。そして妹ゾエを演じたジュディット・シュムラは、若い頃のジュリエット・ビノシュに身長をプラスしたような感じです。
フランス映画の一典型として昔からある、人間に寄って淡々と見つめる作品。大江戸はどちらかというとそれが苦手なので、『アマンダと僕』同様、「そこそこ」の評価なのですが、ほのかに幸せ感が漂う終盤などは、なかなか素敵な味わいを感じました。
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