「天気の子」:作家の絶頂期 #天気の子 #新海誠 #代々木会館
映画『天気の子』を観ましたが、新海誠監督、ノッてますねー。『君の名は。』に続いてこれを生み出せるとは、クォリティーの面でも興行の面でも、今が絶頂期ってことです。勢いがあります。宮崎駿で言えば、『もののけ姫』から『千と千尋の神隠し』の頃でしょうし、スティーヴン・スピルバーグで言えば『E.T.』の前後に『レイダース 失われた聖櫃<アーク>』『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』を撮ったあたりでしょうか。我々は今そんな状況に立ち会っているのです。
テンポ良く1時間54分を駆け抜けます。ダレ場などあるはずもなく、終始絵のクォリティーに圧倒されます。そして終盤の大胆な展開に、「え?!」と驚かされたりもするのです。
RADWIMPSの曲との相性は、今回も抜群。相乗効果の最適例を見る思いで、曲が流れると映画に一気にドライヴがかかります。
更に今回は、宮崎駿や細田守に挑戦するかのように、「飛翔」の気持ち良さをたっぷり見せてくれました。
『君の名は。』みたいに強引なほどに感動させたり、力技で心を揺さぶったりはしないのですが、チャーミングな娯楽作品だと思います。 あと、(雨をはじめ)水の表現が素晴らしかったですねー。光の表現もね。
そして本作でも東京の風景が素晴らしく魅力的に描かれていました。中でも中心になっているのが、新宿と代々木。西武新宿駅前のマクドナルドなんて、みんな聖地巡するんでしょうねー、きっと。 そして、代々木駅前のあの古ーいビル(代々木会館というそうです)。あそこは今年の春ごろには前を通って存在を確認しているけど、調べてみたら間もなく解体されるんですってねー。そういった意味では新海作品って、実写作品同様に東京の建物や景色を後世に伝える資料として重要なのです。
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