「パラレルワールド・ラブストーリー」:これぐらいでいいの? #パラレルワールドラブストーリー #吉岡里帆
映画『パラレルワールド・ラブストーリー』は、非常にパッとしない出来でした。モヤモヤするというか…。物語も映像もまあそこそこなんですけど、これぐらいでいいの?って感じですし、キャスティングもなんだかピッタリだという気がしません。これぐらいでいいの? これ松竹じゃなくて東宝マークだったら、もっとピタッとハマる映画になったような気がしてなりませんでした。
まあ、予告編で示されている通りの展開ですし、最初のうちから二つの世界が交互に描かれていきますし、伏線もいろいろ置いてあるようですし、必要以上に説明的でもありませんし、特にダメな所はありません。主役3人の芝居も、過不足ない感じです。でも、なんか引き込まれないんですよねー。ネタが割れても、ああそうですかい、まあいいやって思っちゃいました。引っ張った割に、驚愕しませんでしたねー。これぐらいでいいの?って感じなんです。
(以降ややネタバレあり) しかも最近だとこういうトリッキーな物語の場合、2枚腰になっていて、いったん終息したかのように見せて、もう一段ドスンと落とすとか、もう一回ひっくり返すとかが結構ありますけど、(本作もそうなのかなと思って観てたら)そうではありませんでした。物足りないなー。これぐらいでいいの? トンネルで男に出会う(二度)場面が何を意味しているか、回収されてました? 大江戸にはわかりませんでした。
全体的に女性が物みたいに扱われていたり、古めかしい女性観に支配されている感じなのも気になりました。
あと吉岡里帆とか石田ニコルとかの顔が、場面によってはやけにドス黒く写っていて、表情ともども魅力薄でした。演出がそこらに無頓着な気がして…。娯楽映画なんだから、やっぱり女優さんはきれいに撮らないとね。
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