「Diner ダイナー」:玉城ティナの完璧な美! #Diner #ダイナー #蜷川実花 #藤原竜也 #玉城ティナ
映画『Diner ダイナー』は、蜷川実花監督の第3弾。『さくらん』も『ヘルター・スケルター』も、彼女の写真同様の刺激的色彩ワールドで目を楽しませてはくれましたが、映画的には今一つ物足りなくって。で、やっぱり本作もそうなのでしたー。
凝った美術の中で、赤を中心に百花繚乱の色彩祭り、そしてグロテスクなまでに濃すぎるキャラクターたちが繰り広げるエロスとタナトス。本当に蜷川さんは変わりませんね。
殺し屋たちがあまりにも濃いもんで、藤原竜也が(舞台劇風の強烈な芝居をしてるのにもかかわらず)目立たないぐらいです。まあ、今回の彼はこのぐらいでいいんだと思います。誰か「受け止める」人が構えてないとね。
殺し屋を演じた窪田正孝がやけに素晴らしかったですね。普通にしてると「なんか変な顔」ってぐらいなんですけど、このように作り込みをしてみたらやけにカッコイイし、きれいな顔なんです。芝居もしっかり構築されておりました。
でも、今回心を揺さぶられたのは玉城ティナ! この面々の中に一人かわいい女の子なんで、印象的に弱くなっちゃうかと思いきや、いえいえ、大健闘です。意思のない弱い女の子から、最後は自分の意志を持つまでの成長譚でもありますし。 あの人形のような、人工的なまでのパッチリしたかわいさ、美しさとスタイルの良さ。それをお飾りにさせなかったのは、意外なまでに強弱を心得た芝居の良さなんです。必死さが迫るのです。 エピローグ部分での彼女の完璧なキレイさと言ったら! ヴィーナスですね。ディーヴァですね。大江戸は基本的にもっとアラのある、ぽわんとした子の方が好きだったりしますけど、ここまで完璧な美だと圧倒されます。されました。さすがは蜷川実花というべきでしょう。
それにしても、蜷川親子(父娘)で藤原竜也を重用するとはねえ。故・蜷川幸雄さんを肖像画で使ったりして、実花さんもリスペクトと弔意を表しているようでした。
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