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2019年8月26日 (月)

「ロケットマン」:もっと曲を聴きたい   #ロケットマン #エルトンジョン #タロンエジャトン

367684_009 映画『ロケットマン』は、『ボヘミアン・ラプソディ』の(最終)監督であるデクスター・フレッチャーの最新作ということで、どうしてもあの線を期待してしまうのですが、似てる所もあり違う所もありといった作品。まず、こちらはミュージカルです。登場人物がいきなり歌い出すというアレです。ただ、ミュージカルにしては歌少なめ、ドラマ多めです。そして回想形式でもあります。

一方で、楽曲がらみの場面が素晴らしいってことでは共通しています。この監督の音楽(ロック)へのセンスの良さが表れています。

 

 だからもっと楽曲場面を長く見たかったのですが、そこは『ボヘミアン・ラプソディ』同様に短く刈り込んじゃっているのですよねー。1曲まるまる聴かせてはくれないのです。それでも『ボー・ラプ』の場合は、ラスト20分のライブで最上のカタルシスを与えてくれたのですが、こちらはそういう事がなくって、ちょっと物足りないんです。やっぱり終盤にクライマックスが欲しいですよね。とにかく、エルトンの両親との葛藤とかゲイとしての悩みとか薬物中毒のこととか、どうも苦悩に溢れすぎなのです。

 

367684_001 ゴキゲンな『土曜の夜は僕の生きがい』にしても『クロコダイル・ロック』にしても、もっと全編聴きたかったし、名曲『ダニエル』なんかまるっきり出て来ませんでした。ザ・フー好き、『TOMMY トミー』好きの大江戸としては、一番アガッたのは『ピンボールの魔術師』でしたけど、ショートショート・バージョンで残念。 エルトン・ジョンの「ジョン」ってジョン・レノンから取られたとは知りませんでしたが、そう言えば二人で『真夜中を突っ走れ』って曲をやってましたもんね。

タロン・エジャトン(エガートンじゃないそうです)の演技は主演賞ものです。感情の表現はもちろんのこと、歌が圧倒的にうまい!(彼の歌唱を使ったというのも『ボー・ラプ』と違うところ) そして、エルトンの表情を完コピしてました--「へ」の字口とか、その発展形の逆「U」の字口とか、長方形に開いてる口とか。薄毛ヘアメイクにも耐えて、お見事でした。

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