「イソップの思うツボ」:『カメ止め』と比べちゃダメだけど #イソップの思うツボ #上田慎一郎 #井桁弘恵
映画『イソップの思うツボ』は、『カメラを止めるな!』で一世を風靡した上田慎一郎監督が、『カメ止め』の助監督とスチール・カメラマンを共同監督に起用して3人で撮った87分の作品。脚本は上田監督のオリジナルなので、彼の新作と言ってよいと思います。3人で撮ったと言っても、オムニバス形式ではなくて、一つの物語の共同監督。『カメ止め』の撮影開始よりも前から、3人の共同監督作としてプロット作りが始まっていたそうです。
やはり低予算で、無名キャスト中心ですが、本作には佐伯日菜子とか河瀬陽太とか渡辺真紀子とかが出演しております。そこがややメジャー。でも、佐伯さん久々に見たけれど、顔の形やらスタイルやらは昔のまんまに、シワだけ増えたような感じでした。彼女も42歳で、大学生の娘の母親役をやる年齢なんですねえ。
この作品も映画の構成に(語りに)多くのトリックが仕組まれております。上田さん、ずーっとこの路線で通すのかしらん?(それは難しいのではないかしらん?) 伏線を巡らせて、途中で別の角度から描いて、ひっくり返して、更にもう一段ひっくり返して…。
まあ、そうは言っても『カメラを止めるな!』の時ほど、驚きも感動もしませんでした・・・って、それは当たり前っていうか、『カメ止め』を比較の対象としちゃあダメでしょうね。勝てっこないですもん。途中までは、なかなか健闘していたと思いますよ。
(以降少々ネタバレあり) で、この映画、2/3近くが終わったところでようやくメインタイトルが出るので、ぶっとんでしまうのですが、それ以降が今一つだったんですよねー。トーンが妙に暗くなってしまうし、それを娯楽映画としての絶妙な着地点に持っていけなかった感じ。結構疑問に感じる事、そりゃないんじゃない?と思うことも多々ありまして…。
で、収穫はサオリン役の井桁弘恵(「いげた」かあ。珍しい苗字ですね)。えらくかわいかったですよ。ゼクシィガールだったそうです。今後、更なるブレイクの可能性ありと見ました。
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