深川-木場エリアを逍遥<後編>:懐かしさのカケラ #深川 #木場 #門前仲町 #深川大和田
てなわけで、昨日に続いて「後編」です。(前編はこちら↓)
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洲崎神社を出て、川を埋め立てたと思しき細長い公園を歩いて行くと、こんな石碑がありました。「洲崎橋跡地」と書いてあり、橋げたの銘板を石碑に仕立てたものみたいです。映画『洲崎パラダイス 赤信号』に何度も出て来た「洲崎パラダイス」というアーチのある橋がこのあたりだったんでしょうね。
その近くにはいかにも昭和な一隅も。狭い間口の古い建物がひしめきあっております。洲崎パラダイスの頃からあったんでしょうかねえ。
その近くにはこんな立派なレトロ建築も。洋風の石造りでうけど、二階の雨戸は木製です。関口商店さん、何の会社なんでしょうね?
されど、全体的にはすっかり新しい住宅地になっていて、歴史を偲ばせる風景や建物って、もうほとんど存在しておりませんでした。むしろ唐突にこんな超個性的な建築に遭遇して、ぶっとびました。
これじっくり見ていくと、一つ一つのディテールが実に凝ってるんです。門の周りのひび風装飾。それとは別の壁のひび風デザイン。窓の周りのレンガ。オレンジ色の階段柵。窓下のカラフルなガラスブロックetc.
オレンジ柵なんかこんなにキュートでポップでカラフルなんですよ! いやー、キャンディーみたいでカワイイですね。10年ぐらい前に建った建物のようでした。
さて、また門前仲町方面へ戻ります。 メインストリートからちょっと脇を見ると、重厚な鉄製の「東富橋(とうとみばし)」が。なかなかいい感じです。 それにしても蒸し暑い午後をえんえん歩いて来たので、もうシャツもパンツも汗だくって感じです。
そういうわけで、もう一度深川不動堂の参道(ご利益通り)に入って、小さなうなぎ屋「大和田」へ。最初に通った時、店の前のボードに「うな丼 1,600円」(安い!)と書いてあったのを見て、後で時間を外してから来ようと思っていたのでありました(ちなみにうな重各種もお安い価格設定です)。
テーブル二つと小上がりと奥のカウンターというこじんまりとした店。うな丼とキリンラガーの瓶ビール(つきだしはひじき煮)を注文。汗拭きシートでさっぱりしてから、冷えたビール! いやー、うまいっす。生き返ります。
うな丼は、当然ながらそんな大きな鰻が入っているわけではありませんが、肝吸いではなく麩と春雨の汁ですが、十分おいしかったです。ごはんやタレとの相性もいい具合で、うなぎも好みの味でしたし、十分やわらかくて結構でした。何しろ先日、築地の某所でこの倍以上の値段なのに、えらく筋肉質の、箸では切れない鰻を食べてがっかりしたことがあったもんですから。
帰りがけに女将さん(?)に、「今日び、よくこのお値段でやってらっしゃいますね。」と言ったら、「儲からなくてギリギリなんですけど、何とか頑張ってます。」とのことでした。 エライ! がんばれ!
そのそばにある「華」というお菓子屋さんで、きんつば(5個・税込600円)と塩豆(税込220円)をおみやげに買いました。こちらも良心的な価格ですね。大江戸はけっこう「きんつば」が好きなのですが、なかなかおいしゅうございました(好みとしてはもう少し甘い方が好きなのですが、まあこれはこれで良いです。ずっしりしたあずき感)。
で、最後に深川東京モダン館へ。ここは昭和7年に建設された旧東京市深川食堂の建物をリノベーションした施設。モダン建築ですねえ。江東区の地形や歴史などの資料があり、ボランティアの方が親切に色々と教えてくれました。
とまあこんな感じでした。ところどころに懐かしさのカケラを残した、素敵な街でした。
後からしまった!と思ったのは、東富橋を渡ってちょっと行けば、「古石場文化センター」って所に小津安二郎コーナーがあったってこと。見たかったですね。まあ、いいです。次の機会に訪れるとしましょう。
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