「パラダイス・ネクスト」:映像とムードだけじゃ… #パラダイスネクスト #半野喜弘 #妻夫木聡 #豊川悦司
映画『パラダイス・ネクスト』は、映画音楽家で監督経験もある半野喜弘による台湾を舞台にしたノワール。主演は妻夫木聡と豊川悦司。100分とコンパクトな作りです。
で、映像は見事なんですよねー。台湾の夜と昼を、その空気を、見事に捉えた撮影(池田直矢)が、映画的で素晴らしいのです。絵づくりにこだわりがありますしね。 でもその一方で、話やドラマやキャラクターがねえ…。
まあノワールだから、「話はあって、ないようなもの」ってのは普通のことです。でもあまりにも、場当たりで、薄っぺらで、ムードだけで。「らしい設定」と「らしい展開」だけなので、何一つ心に迫るものがありません。妻夫木、豊川ふたりの動きも思わせぶりなだけで、何もしちゃいないし。終盤の妻夫木の号泣場面に至っては、あまりにも薄っぺらで嘘くさいので、しらけるばかりでした。
予告編にもある、妻夫木が豊川に「楽園って本当にあると思う?」と尋ねる場面なんて、ウソっぽ過ぎて呆れました。なんだ、その青臭さ?
「映像とムードだけで映画作っちゃうと、このように失敗します」という失敗例のような作品なのでした。
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