「PACIFIC」クレイジーケンバンド #PACIFIC #クレイジーケンバンド #CKB
先日発売されたクレイジーケンバンドのニューアルバム『PACIFIC』、DVD付きの初回限定盤を予約購入しましたが、いやー、聴き込むほどに良いですねー。
とにかく、いつも以上に無国籍/多国籍な感じ。「港町」がテーマだってことらしいけど、それほどベタに港町港町してるわけではなく(少なくとも演歌の港町感のあるのは、あの曲ぐらいだし)、あくまでもインターナショナル。世界の国と国を結ぶという意味での港町。だからジャケット写真は、横浜の港湾でコンテナなどをバックに撮影しております(こちらの青いのは、外側の紙ジャケット)。
前作『GOING TO A GO-GO』は、キャッチーなタイアップ曲(いわゆるシングル・ナンバーみたいなもの。シングルって、もう出してないんですけどね)が4曲も入っていたのですが、本作では・・・あれ?一応3曲(『Tampopo』『場末の天使』『さざえ』)あるんですね。でも、なんか地味ですよ。
そう、このアルバムって決して派手ではなく、この一曲!ってナンバーが入ってるわけでもないんですけど、総合的に優れているのです。普通のアルバムだと(CKBに限らず)「うわー!大好き」って曲がある一方で、「これはちょっとねー」っていう、好きじゃないナンバー、何回か聴いたらその後は常に飛ばしちゃうようなナンバーが2-3曲はあるものなんですが、『PACIFIC』に関しては、そんなことがないのです。100点はないけど、70点未満もないようなアルバムと申しましょうか。いつもは割と苦手な「クルマ・バイク系ナンバー」や「アジア土着系ナンバー」や「嫌な暗さを持ったナンバー」が、みんな「嫌ゾーン」の前でバランス良く踏み止まっているのです。ラテンもチャイナもアメリカも日本の場末も南国も、みんな気持ちの良いサウンドです。ますます進化中の「東洋一のサウンドマシーン」ですね。
今回はことごとくベースが凄いんです! 信也さん、いったいどうしちゃったんだろうってぐらい、メロディアスでカッコ良くて目立ってます。ベースを聴くアルバムだと言っても(ほぼ)過言ではないぐらいです。 そしてアイシャちゃんが初めてヴォーカルに参加したアルバムでもあるのですよね。愛子ちゃんとはまた違った個性が出ております。
アルバムの最後に位置するのが『南国列車』の2連打。「正調」と、VIDEOTAPEMUSICさんのリミックス・ヴァージョン。どちらもいいんですよー、これが。その後に1曲目に戻るような仕掛けがあるおかげで、エンドレスでいつまでも聴けてしまうアルバムなのです。夏っぽいしね。
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