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2019年8月25日 (日)

「火口のふたり」:軽やかに男と女を突き詰める   #火口のふたり #荒井晴彦 #柄本佑 #瀧内公美

T0023748p 映画『火口のふたり』は、荒井晴彦三本目の監督作。モチーフ面でも、気分的にも、日活ロマンポルノの脚本を書いていた初期に戻っておりますよね。 そして登場人物がほぼ二人きり(そりゃあ飲食店で背景に他の客が写っていたりはしますし、後半に小学生3人が登場したりしますけど)。思い切ったもんです。そして、そのおかげで低予算なのだろうけれど、そんなことは感じさせない映画にもなっています。あ、もう一人、冒頭と終盤の電話の声だけで親子共演!を果たしている柄本明さん(声だけで、すぐわかってしまいました)もいましたけどね。

柄本佑と瀧内公美がひたすらやりまくる映画なので、ちょっと『愛のコリーダ』を思ったりもするわけですが、『火口のふたり』はいかにも現代的な軽やかさで描かれております。重くなったり、暗くなったりはしません。あっさり、あっけらかんとした良さですね。終盤に変化球的な展開があり、へたするとズンと深く重くなるところなんですけど、そこでも飄々とした空気は変わらずです。その中で、男と女を突き詰めていきます。

実際、この終盤の持つ淡々とした破壊力はなかなかのもの。ラース・フォン・トリアー『メランコリア』を日本的にやると、こうなるんでしょうかねえ。でもトリアーと違って、そこには愛があるってとこが荒井さんですよね。発言はハードだけど、意外にやさしいんだ、この人。

それにしても、瀧内公美がここでは見事に映画女優なのに、TVの『凪のお暇』では普通のなんてことないヒール役です。やっぱりそこが映画のマジックであり、荒井組の力でもあるのでしょうね。

 

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