「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」 #マリアノフォルチュニ #フォルチュニ #三菱一号館美術館
支援者の方から招待券をいただいたので、丸の内の三菱一号館美術館で開催中の『マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展』(~10/6)を観ました。
マリアノ・フォルチュニ(1871-1949)はイタリアの人ということもあり、パリで活躍した同時期のデザイナーに比べても、知名度は高くないと思います。しかしながら、「100年たっても、新しい。」という展覧会のキャッチ・コピーの通り、現代にも通用する普遍的かつ古典的なデザインとなっております。
ヴェネツィアにあるフォルチュニ美術館の全面協力による大回顧展なんですが、この人ファッションデザイナーがメインではありますが、むしろ綜合芸術科というべき方のようです。絵画も写真も玄人ですし、舞台美術デザイナーでもあり、染色家でもあり、おまけにイケメンです。天はいろんな物を与えちゃったわけですね。
なので、ファッションの展覧会なのかと思って行ったら、もちろんファッションは中心ですが、そんなに多数あるわけではなく、絵画や写真や型紙や布の下図や照明器具…といった多様な展示品が並んでいるのでした。
とは言え、印象に残るのはやはりファッション。特に彼の代表作「デルフォス」は、まさに「元祖・プリーツプリーズ」とでも呼びたい代物で、美しく染色した絹織物に細かいプリーツの加工を加えて、トンボ玉をあしらった細ーいドレス。目を近づけると、そのプリーツ細工の細かさと美しさに圧倒されます。そして、そのスリムで優美なシルエットや、足元に広がった裾の美しさにも。また、日本のきものからの影響にも、ちょっと驚きました。
赤レンガの三菱一号館は相変わらず良い雰囲気の入れ物ですね。建物自体がクラシカルで美しいし、天井は高いし、中庭の緑も爽やかですし。 革靴でピカピカにワックスのかかった板張りの床を歩いたら、コツコツと本当に素敵な音がするのです(あまり音を響かせないように配慮しましたけど)。あれは高級な響きですねえ。
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