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2019年8月20日 (火)

「アンダー・ユア・ベッド」:高良健吾のヘタレぶりが!   #アンダーユアベッド #高良健吾 

367453_002 映画『アンダー・ユア・ベッド』は、特殊な設定が興味深い作品。「覗いてみたい。このままずっと-」という広告コピーとこのタイトルからわかるような物語です。つまり、『人間椅子』とか『屋根裏の散歩者』とかの江戸川乱歩的世界を想像して行ったら、かなりの部分で当たってはおりました。

ただもちろんそれだけじゃなくて、人生ずっと透明人間のように無視されてきた男の物語であり、加えてストーカーの要素やDV夫の話を持ちだしてきたりもしています。で、乱歩作品の線だったら、主役は当然醜男でなきゃいけないんですが、本作の主演は高良健吾。いい男過ぎます。そこにまずひっかかるのですが・・・

 

 でも、高良くんもできるだけイケメン・オーラを消して、静かにオドオドと情けない奴を演じています。もう中盤以降のヘタレぶりには、「おまえもうちょっと頑張れよ!」と言いたくなるほどです。

とは言え、考えてみたらこれを醜男が演じていたら、誰も観たくない映画になっちゃいますよね。それに監督は女性(安里麻里)だから、そんな見苦しいものを作りたくはなかったかもしれません。

 

 でも、この監督、性描写にしても暴力描写にしても、妙にナマで男性的なのです。女性監督だということを忘れてて、エンドタイトルで思い出して、ちょっと驚きました。やっぱり男とか女とかで決めつけるべきではなく、あくまでも一人一人の持ち味ってことですよね。

残念なことに、脚本(原作のせいもあるのかも)はかなり雑で、ツッコミ所が次々と。色々と納得しかねることが多過ぎます。まあ成功作とは言い難いと思います。なので、どうせならもっと振り切ってもらいたかったなあ、と勝手に思ったりいたしました。その難しいコントロールに成功したら、このキワモノの中から「純愛」が立ち上がったのになあ、と。

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