「フリーソロ」:観ると疲弊します #フリーソロ #断崖絶壁登り #高所恐怖症
映画『フリーソロ』は、ロープなし=カラダだけで断崖絶壁をよじ登るクライミングを描いた超絶ドキュメンタリー。いや、これスゴイっす! アカデミー・ドキュメンタリー賞に輝いたというのもむべなるかな。もう、体が緊張して動いちゃうし、ハラハラドキドキで1時間40分を観終えると、ぐったり疲れてしまいました(座席に座ってるだけなのに)。
大江戸は特に高所恐怖症ではないのですが、そうは言っても想像力はあるので、こんな映像を見せられたら、そりゃあビビります。本当に「うわあ!」って感じの映像が迫って来て、股間がぞわっとしたりもしちゃいます。
だって、ちょっと滑ったり、気が抜けたりしただけで滑落→即死亡なんですよ。完璧な準備をしたと言っても、風が吹いたり、クシャミが出たりしただけで、「しまった!」と思った時にはジ・エンドなんですよ。実際に、先達や同士のクライマーたちがみんな事故で亡くなっているんですから。なのに、なぜこの人はこんな無茶をやり続けるのか?! 一種の危険ジャンキーなのでは(実際に脳を調べたら、普通の刺激は刺激と思わないようになっていたという場面もあります)? だって、これじゃあ死ぬまで挑戦が続いちゃうじゃないですか! 画面に向かって、何度「もうやめときなさい!」と言いたかったことか。
かわいいガールフレンドもいつも心配してます。もう、やめればいいのに、ホント。「バカは死ななきゃ治らない」ってやつでしょうか? でも狂ってる感じではなくて、いたってマトモな人なんで、そこもコワイところです。
ロバート・ゼメキスの『ザ・ウォーク』と、そのもととなったドキュメンタリー『マン・オン・ワイヤー』のことを思い出したりしましたよ。あれはNYのワールド・トレード・センターのツインタワーの間にロープを渡して、その上を歩いた男の話でしたが、なぜに人はそんな死と隣り合わせの恐怖に挑戦するのでしょうか? 大江戸には全く理解不可能です。
この映画の撮影にはもう驚きあきれました。自らもクライマーである撮影監督が、ロープを使いながら撮っているのですが、そっちも只ならぬ事をしております! ドローンも使用しているようですが、なんでこんなアングルで!?ってショットも多くて、もう気絶しそうです。観ることで高所恐怖症になっちゃいそうな映画なのでした(IMAXで観たら、すごいでしょうね!)。
| 固定リンク
« 「TOMMY トミー」(再公開):音量を上げろタコ! #TOMMY #トミー #ザフー #ケンラッセル | トップページ | 「ジョアン・ジルベルトを探して」:何をしたかったの? #ジョアンジルベルトを探して #ジルベルト #ボサノバ »
コメント