「ブルーアワーにぶっ飛ばす」:監督、投影し過ぎです! #ブルーアワーにぶっ飛ばす #夏帆
映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』は、CMディレクター出身という箱田優子監督(脚本も)の長編デビュー作。去る10月11日(金)の公開だったのですが、翌日の舞台挨拶が大型台風19号で中止(テアトル新宿自体が休館)の憂き目に遭いまして、で、急遽今夕の上映前に行うことになったのです。舞台挨拶に立ったのは、夏帆と箱田監督と黒田大輔さん。映画を観ると黒田さん、印象的ではありますがかなり小さな役。「なんでオレが?」と思ったんじゃないかなあ。
もともと小生は12日の舞台挨拶には行く予定がなかったのですが、今日のは行って来ました。まあ、もともと長年の夏帆さんのファンですし。ナマ夏帆を見るのは、舞台の『ラヴ・レターズ』(2016)以来です。夏帆はやっぱりスラリとして、顔が小さくて、ステキでした。その場で箱田監督から夏帆への手紙が読み上げられ、二人して涙ぐんでハグする一幕も。 舞台挨拶の最後には観客向けのフォトセッションも約10秒だけあって、「SNSなどで使ってもいい」とのことでしたので、使わせていただいております。
で、映画の方ですが…うーん、確かにデビュー作らしいし、ある種の勢いはあるのですが、あまりにも「(私小説ならぬ)私映画」っぽいかなあ。なんか映画学校で「自分を題材に、内面をさらけ出して書いてみなさい」と言われて作ったみたいな脚本なのです。仕事のこと、パートナーのこと、家族のことetc. 当然映画としての脚色はあるでしょうけれど、かなり監督の人生が投影されているように思われます。心情吐露の度合いはスゴイです。だから、2作目作るのって大変かも知れませんね。まあ、そういう作品なので、世界は狭いです。終盤の演出なども、どうも的確でない。上手に伝える表現ができていない気がいたしました。
夏帆演じる主人公が口の悪いCMディレクターなんですけど、今年の『きばいやんせ!私』でも夏帆は口と性格が悪いフリーアナウンサー役でした。けっこうかぶります。去年が『友罪』とか『ビブリア古書堂の事件手帖』とか、おとなしいキャラが多かった反動でハジケてるのでしょうか? 対するシム・ウンギョンは、『新聞記者』の彼女と随分違うので、ちょっと驚いちゃいました(こっちのが本筋?)。
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