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2019年10月22日 (火)

「サタンタンゴ」:7時間18分(8時間15分)の修行   #サタンタンゴ #タルベーラ 

366915_001 今日は即位礼拝殿の儀ということで今年限りの祝日。TVは面白くないし、ラグビーもサッカーも試合がないしってことで、こんな時でもなければなかなか観る勇気のわかない7時間18分の超長編映画『サタンタンゴ』を、渋谷のシアターイメージフォーラムで観ました。ここの会員なのですが、この作品は各種割引なしの特別料金ってことで、3,900円均一! でもまあ普通の作品4本分ぐらいの長さなので、しょうがないですね。1994年作品の25年を経ての日本初公開です。

当たり前ですが1日1回限りの上映。12:30の開映で、予告編および10分(実際は15分近くありましたけど)と30分の休憩を入れて、終映は20:45ごろ。8時間15分もかかりました。いやー、なかなかです。これまでにベルトルッチの『1900年』とかベルイマンの『ファニーとアレクサンデル』とか、バカ長い映画も色々観て来ましたけど、たぶんこれまでの最長でしょうね。苦行とは言いませんが、修行のようなものです。モノクロなのがせめてもの幸いです。カラーよりも情報量が少ないので、目や頭の疲れが少しでも低減されるような気がします。

 

366915_002 タル・ベーラ監督作品は『ニーチェの馬』(2011)を観たことがあって、あれは素晴らしかったのですが、本作は正直なところそこまで良いとは思えませんでした。物語はあって無きようなもの。ただひたすら「延々と」人の営みを見続けます、追い続けます。そう、この映画はとにかく「延々と」長回しの撮影で、異様な長さに渡って撮り続けることの繰り返しなのです。438分の作品が約150カットで成り立っているというのですから、1カットの平均が約3分。(1ロールの長さに限界がある)フィルム撮影の時代にこれは、凄いことです。しかも道を歩いているところを延々と追っていくとか、酒を瓶に移し替えて注いで飲むような、普通の映画ではもっと省略する描写を(ある意味、無駄に)延々と見せるのです。だから、これ普通に撮ったら、1時間半ぐらいで描けちゃう内容の映画ですよ。驚いちゃいますね。

366915_005 酒場でのアコーディオン演奏とダンスの場面を延々と-しかもアコーディオンが同じフレーズの繰り返しで-見せる場面などは、もう気が狂いそうになります(役者は汗だくだったでしょうけれど)。それを目にした女の子が絶望しそうなほど、生きていてもしょうがないやって感じにあふれておりました。あれだけ繰り返された音楽のフレーズを5分経ったらきれいさっぱり忘れちゃいました。人間の脳の「嫌な事を忘れようとする」働きなのでしょうか?

親切な説明はないし、台詞もモノローグもハッキリ言って何言ってるかよくわからない感じなので、なかなか難解な映画でありました。そして、7時間18分のマラソンを終えても、なぜか達成感はなかったのでありました。なぜだろう? おそるべし、タル・ベーラ!です。

 

 

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