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2019年10月 1日 (火)

「見えない目撃者」:わざと危険に突き進む?   #見えない目撃者 #吉岡里帆 #

368136_003 映画『見えない目撃者』は、韓国映画のリメイクだそうですが、そこらへんについてはできるだけ(広告展開や本編のクレジットの中で)隠そうとしております。まあ、今に始まったことではないんですけどね。、逆に日本映画を韓国や中国でリメイクする時の扱いってどうなんでしょうか? ちなみに大江戸は韓国版も、日本に先駆けた中国版リメイクも未見です。

最近、吉岡里帆の演技力を結構評価している大江戸ですが、ここでは主役にふさわしい堂々の芝居で押し切ってました。悪くありません。目が開いているけど目が見えないという役を、視力以外のいろんな感覚が鋭くなっている役を、丁寧に演じていることも確かです。

 

 で、かなり猟奇的な要素もある作品ですが、ミステリーやサスペンスとしてそこそこしっかり出来ているので、そこが独り歩きすることもなく、2時間超を飽きさせないエンタテインメントになっております。 時々挿入される「見えない主人公がイメージする映像」がペン画のように画面に描写されるシーンはが目新しかったです(元の作品にもあったのでしょうか?)。

でも終盤になるや、主人公たちが「それやっちゃダメ」な方にばかり進んで行って、それで危険な目に遭うことによってサスペンスを盛り上げようとしていて、ダメでした。あまりにも「バカなのか?」ってぐらい、危険な方に突き進んでいきましたから…。

 

 吉岡とバディ関係を組む高杉真宙。二人がだんだんと心を通わせていくあたりは、お定まりのバディものなんですけど、そういう通俗性は良いものです。 (以降ネタバレあり) ラストで高杉が言う台詞「俺も警察官になれるかな?」にはちょっと感動しました。お定まりではありますが、同じ「〇〇になりたい」という意味の台詞でも、『記憶にございません!』の「僕も総理大臣になりたい」とはえらい違いで、じんと来ました。 

それはそうと、先日『影に抱かれて眠れ』で目にした横浜の野毛の風景(川沿いの間口の狭い飲み屋がずらりと並ぶ建物のあたり)が、本作にも登場しておりました(東映がらみの作品で立て続けに)。

 

 

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