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2019年11月 6日 (水)

「108 海馬五郎の復讐と冒険」:オチをつけてくださいな   #108 #海馬五郎の復讐と冒険 #松尾スズキ

 001 映画『108 海馬五郎の復讐と冒険』は、松尾スズキ脚本・監督・主演によるR-18コメディー。ま、大人のための艶笑喜劇ってことです。松尾さんなんで相当バカバカしい話です。途中で突然ミュージカルになったり、ハダカがいっぱい出たりで、まあ何でもアリです。

でもまあ、この人の映画はデビュー作の『恋の門』('04)が一番面白かったです。今回もそれを抜くことはありませんでした。設定のバカらしさ、ダイアローグの面白さはありますが、それ以上に広がることはありませんでした。

 

 (以降ネタバレあり) そしてラストがだらしない。この後はどうとでも想像してくださいっていう断ち切り方なんですが、ここまで尻切れにされちゃうと、いくら何でも落ち着かな過ぎます。エンドタイトルの後に何かあったりするのかと思いきや、結局何にもありませんでした。うーむ。ちゃんとオチをつけるべき展開の映画だと思うんですけどね。

 

 舞台で有名な秋山菜津子さんを映画で見るのは初めてかも、と思ったのですが・・・調べちゃいました。そしたら、もう10本以上も出ていたんですね。印象に残っていませんでした。でも本作の役は、もう忘れないことでしょう。 

そして中山美穂が、よくこんな役やりましたね。でもまあ、オッケーです。逆上した松尾さんが彼女を狂ったように殴って、彼女がヘビのような細長い物体になってしまうシュールな場面には、ギャスパー・ノエの『アレックス』とデイヴィッド・リンチの『イレイザーヘッド』の悪夢が香りました。

 

 

 

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