ミュージカル「ファントム」 #ファントム #赤坂ACTシアター #城田優
赤坂ACTシアターで、ミュージカル『ファントム』を鑑賞しました。あの『オペラ座の怪人』と同じ原作(ガストン・ルルー)から作られたってことで、サブタイトルにも「もうひとつのオペラ座の怪人」とあります。
今回は15年ぶりの再演だそうで、城田優が主役(ダブルキャスト)と演出を務めています。で、観る前は「どうせ本家『オペラ座の怪人』のパチモンだろう」ぐらいの気持ちでいたのですが、いやー、なかなかどうして、楽しめました。小生は以前ニューヨークのブロードウェイで『オペラ座の怪人』を観ておりますが、あれと比べても勝ってるんじゃないでしょうか(まあ好き好きですが)。こちらの方が明るくて笑える場面も多くて、ラブロマンス的場面も多いのです。『オペラ座の怪人』は、何しろ暗くて悲痛ですから。
その点『ファントム』は、通俗の良さで引っ張っていきます。わかりやすい筋立てと、笑いとロマンスと紅涙を絞る終幕。なんだかんだ、終盤は感動します。周囲にも泣いてる人が結構いました、ってゆーか大江戸自身、涙腺に来ました。
で、思ったんですが、この話って歌舞伎になりますよね。『芝居小屋の怪人』みたいな…。色恋と親子の情愛と因果のある悲劇で。大衆受けしそうな演出も、いろいろと歌舞伎的でしたし…。 1幕目の最後で、『オペラ座』のようにシャンデリアこそ落ちて来ませんでしたが、城田優がワイアーでスーッと落下して来ました。
20分の休憩を入れて3時間ちょうど。カーテンコールでは、2回目にスタンディングオベーションになり、力強い拍手が鳴りやまず、3回目には城田優が「やったぜ!」って感じで拳を突き上げていました。まあ、商業演劇としてなかなか良く出来ていると思いましたよ。でも小生の好きな翻案は、もちろん映画『ファントム・オブ・パラダイス』ですけどね。
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