「イエスタデイ」:終盤のあの人に驚いて涙 #イエスタデイ #映画イエスタデイ #ビートルズ
映画『イエスタデイ』は、小生のような「ビートルズほぼ全曲歌えます(歌詞が頭に入ってます)人間」にとっては、大いなる期待作だったのですが、やや物足りない感じでしょうか。
確かにウェルメイドなんです。ラブコメのツボを押さえたリチャード・カーティスの脚本を、音楽感性の高いダニー・ボイルが監督と、まあ間違いのない仕事になっています。ビートル・マニアにも、ビートルズをよく知らない人にも楽しめる作品だと思います。
でもねえ、ちょっと軽すぎるというか、浅いんですよねえ。ビートルズへのオマージュや蘊蓄だって、そんなにありゃしないし。リバプールに行った主人公がファンの男子女子に追っかけられるとところが、「あ、『ハード・デイズ・ナイト』じゃん」ってぐらいのもんです。
楽曲だって、大江戸的にはもっともっとバカみたいにたくさん披露してほしかったです。変なアレンジだったりしても、とりあえずは「やっぱりいい曲だ」と思えますから。
リリー・ジェイムズが相変わらず変な顔。でもそれ以上に変な顔の主人公がまったく魅力薄で、まいりました。いくら曲が良くっても、こいつでは満員のウェンブリーをもたせられないのでは…?
それはさておき、本人役で出演した江戸、いやエド・シーランの役者っぷりが意外と良かったのでありました。
(以降ネタバレあり) そんな作品ですが、終盤のあの場面には「おおお!」と泣けました。小生はポール派なので、ジョンにはさして思い入れはないのですが、それでも涙腺に来ましたねえ。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』と同種の「心やさしいパラレル・ワールド」なのでした。
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