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2019年12月27日 (金)

「決算!忠臣蔵」:クライマックスのないドラマ   #決算忠臣蔵 #松竹経済時代劇

004_20191227225601 映画『決算!忠臣蔵』は、『武士の家計簿』や『殿、利息でござる!』など(『超高速!参勤交代』や『引っ越し大名』あたりも、この仲間に入れていいかも知れません)と同様の「松竹・経済時代劇」の新作。でも正直これら一連の作品って、あんまり面白くないんですよねー。で、この作品もダメでした。まったくのところ、いただけません。『忠臣蔵』を期待していたとしたら悲劇ですし、期待していなかったとしてもこれではねえ…。

もともとの発想自体は悪くないと思うんですよ。討ち入りにはカネがかかる--それはそうだと思います。かけそば16文=480円というレートで、いろんな物や行為を現代の金額に換算して画面に出す処理なんかも、興味深く見ていられます。

 

005_20191227230301そして武士社会を企業になぞらえたかのような描写だとか、戦闘部隊と経理担当の侍たちを、営業vs.管理部門みたいに描くあたりも悪くありません。なるほど、さもありなんって感じです。

じゃあ何が悪いんだってことですが、料理の仕方でしょうね。小生は中村義洋監督って(例外的な『みなさん、さようなら』以外は)ほとんど面白いと思ったことがないんです。相性の問題でしょうか。

006_20191227231901 (以降ネタバレあり) 料理の仕方の中でも最大の問題点は、せっかく対立させた戦闘部隊(代表=堤真一)と経理担当(代表=岡村隆史)の片方を早々に作品から退場させてしまうこと。これではドラマが生まれません。それにしても岡村さん、本作では抑えに抑えて、大きな芝居しないように、地味に地味にしているのですが、これも地味のままで終わってしまいます。それって、ドラマツルギーとしてはナシでしょ。地味に地味にしていて、終盤に爆発がないと、カタルシスがないと、成り立たないでしょ。

おまけに、アッと驚くことに、討ち入りの描写もないんです! そんな忠臣蔵って…!! 考えてみれば、吉良上野介も出て来ませんでした! 大胆なのはいいんですけど、クライマックスのない娯楽映画って…やっぱりつまんないです。

 

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